種牡馬‐サトノダイヤモンドの分析

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種牡馬‐サトノダイヤモンドの分析

 サトノダイヤモンドは2022年に初年度産駒がデビューする予定の新種牡馬です。社台SSで繋養されており、2022年度の種付け料は300万円となっています。ノーザンファームの牧場系クラブやバイヤー系クラブでは出資する機会のある種牡馬であり、ディープインパクトの後継種牡馬として期待をされている1頭です。

 今後、クラシック路線での活躍を期待する馬に出資する際、候補として出てきやすい種牡馬だと考えられます。今回はそのサトノダイヤモンドについて分析していきたいと思います。

種牡馬分析 注意書き

 本分析は自分自身が一口馬主として競走馬に出資しており、自分自身の投資先を選ぶための分析を公開している範囲ですので、種牡馬の活躍を保証するものではございません。最終の判断はご自身にて実施をお願いいたします。また、馬券的な分析をするものではなく、一口馬主として出資をするうえでの分析ですので、馬券を検討する際の情報としては有効なものではありません。ご了承くださいますようお願いいたします。

 分析にあたっては、血統評論家の栗山求さん・望田潤さんのブログや書籍をもとに勉強した内容を用いています。お二人のブログは以下のリンクよりご参照ください。

栗山求さんのブログ 【栗山求の血統BLOG

望田潤さんのブログ 【血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

 そのほか、参考にしている書籍は以下の通りです。ご興味のある方はぜひご参照ください。

サトノダイヤモンドの戦績

 サトノダイヤモンド菊花賞・有馬記念などG1レースを2勝。3歳クラシック路線では、皐月賞3着、日本ダービー2着と、早くから活躍しました。古馬になってからはG1勝利となりませんでしたが、阪神大賞典・京都大賞典を制しています。凱旋門賞にも挑戦しましたが、結果は15着に終わっています。

 現役時代の所属は栗東の池江泰寿厩舎、生産はノーザンファームです。全18レース中、14レースで鞍上をルメールジョッキーが務めました。

 同期にはダート路線で活躍したゴールドドリームケイティブレイブがおり、芝路線ではマカヒキファインニードルレインボーラインがいます。

 一つ上の世代にキタサンブラック(G1を7勝)・サトノクラウンシュヴァルグラン、一つ下の世代にスワーヴリチャードなどがいて、古馬になって勝てなくなったのはそのあたりも要因としてあるのかな、というように思います。古馬で勝つのはとても難しいことです。

 上がり3F最速を8回、上位3位内を12回と、末脚勝負なタイプです。ただ、後方一気というわけではなく、好位追走からの速い上がりで勝つというタイプです。キタサンブラックに勝利した有馬記念でも、3,4番手あたりからとらえています。右回りの小回りに良績が多く、坂に左右されないあたり、前目にいても脚をためることができ、瞬時に加速して一瞬のキレ味勝負に持ち込めるタイプだったのでしょう。位置取りがやや後ろになってしまったレースでは勝てていません。

サトノダイヤモンドの血統表

サトノダイヤモンド

 サトノダイヤモンドは父ディープインパクト、母マルペンサ、母父Orpenという血統です。

 父ディープインパクトは歴史的名馬・名種牡馬です。競走馬としては牡馬三冠、天皇賞春、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念の7冠。父としては2012年から10年連続リーディングサイアーを獲得中です。

 母マルペンサはアルゼンチンで活躍した競走馬で、G1を3勝した名牝です。母父Orpenは欧州で活躍した競走馬で、2歳時に1200mG1を制しています。

 サトノダイヤモンドの配合のポイントは以下の3点だと私は考えています。

  1. Haloの3×4×5の強いHaloクロスを持つ。Halo≒Sir Ivorも含めると3×5×4×5
  2. Danzig系短距離馬の母父を持ち、中長距離の父×短距離の母父でスタミナ&スピードのバランス
  3. Cosmah≒Natalmaのニアリークロスを強く持つ。

 サンデーサイレンスの父Halo日本の芝に高い適性を持つスピードのある血で、日本で活躍するうえで欠かせない血です。サトノダイヤモンドはその血を強く引いていたことで、活躍できたと考えられます。加えて、母の父OrpenはDanzig系短距離馬で、仕上がりの速さとスピードのある血。ディープインパクトは中長距離で活躍した馬であり、ディープインパクトのスタミナにOrpenの仕上がりの速さとスピードを加え、Haloクロスで日本の芝適性を高めたのがサトノダイヤモンドではないかと思います。

 サトノダイヤモンドがHaloとDanzigのスピードと早熟という要素だけでなく、菊花賞や有馬記念という長距離G1で勝利できたのは、CosmahNatalmaの底力があると考えられます。サンデーサイレンスとNorthen Dancerの血を持つ馬はこのニアリークロスを基本持つのですが、サトノダイヤモンドの場合はHaloとNorthen Dancerの血が濃いことに加え、Orpenの母Bonita FrancitaがNatalmaの牝系であることで、このニアリークロスを強く持ちます。このニアリークロスを持つ活躍馬はデインヒル・Machiavellianを始め世界中に存在しており、大舞台で活躍する・種牡馬として活躍するうえでとても有効な血であると考えられます。

Cosmah≒Natalma

 こうした配合を行ったことで、サトノダイヤモンドは3歳のクラシック路線から活躍し、かつ小回りの末脚勝負で大きな成果を残したのではないかと思います。左回りや古馬になってからなかなか勝てなかったもの、裏を返せば早熟になってしまったがため、とも考えられます。

種牡馬としてのサトノダイヤモンド

 サトノダイヤモンドの種牡馬としての魅力や課題は以下の要素だと考えます。

ディープインパクトの成功パターンの配合をそのまま踏襲しやすい

Coup de Folieの3/4妹であるBonita Francitaに妙味アリ

Halo的要素が強くなりすぎていないか注意する

 ディープインパクトのニックスとして広く知られるStorm Catからは、キズナ・リアルスティール・エイシンヒカリ・サトノアラジン多数の活躍馬が出ています。晩年のニックスとして知られるUnbridled’s Songからは三冠馬コントレイルを出たほか、孫世代からはラウダシオン・ビアンフェが出ています。サトノダイヤモンドの魅力は、Storm Cat・Unbridled’s Songの血を持たないディープインパクト後継種牡馬であるということです。サトノダイヤモンドはディープインパクトをつけるために連れてきた繁殖牝馬をそのまま引き継ぐことが可能です。これはStorm CatやUnbridled’S Songの血を持つ後継種牡馬にはできないことです。

 つまり、ディープインパクトとの配合で成功した要素を持つ繁殖との間に生まれた仔は期待値が高いと考えられます。シンプルにそこを狙っていくのが良いのではないでしょうか。

 妙味を狙うのであれば、Bonita Francitaの血を活用することでしょうか。Bonita FrancitaCoup de Folieの3/4妹です。Coup de Folieからは名種牡馬・名BMSのMachiavellianがいます。Bonita FrancitaNatalma牝系であり、Natalmaの血を生かしつつ、Haloを刺激できるMachiavellianの血を取り入れることができると、大きな爆発力が期待できるのではないでしょうか。

 一方でMachiavellianの血を入れるとHaloの血が濃くなってしまうため、Haloの抜け道をどこかで持っていた方が良いでしょう。Haloの血を一切引かない部分を母父・母母の部分で取り入れたほうが良いと考えます。

 このほか、Bold Ruler(Nasrullah)系統の血や、Mr.Prospector系統の血との相性も良いのではないかと考えます。サトノダイヤモンドはNasrullahの血をあまり持っておらず、全体的に硬い印象を持ちます。大箱での活躍を期待する場合、Nasrullahの血を取り入れていった方が良いのではないかとも思います。

まとめ

 ディープインパクトの後継種牡馬はマイル~中距離の馬が多い中、サトノダイヤモンドは中長距離~長距離で活躍した競走馬です。クラシック路線・グランプリ路線での活躍を見たいと思うと、その路線を期待できるディープインパクト後継はサトノダイヤモンドとなるのではないでしょうか。今後の活躍が非常に楽しみですね。


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この記事を書いた人

HN:シオノゴハン
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一口馬主:
シルクホースレーシング 2019年~
ノルマンディーオーナーズクラブ 2020年~
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POG:不愉快な仲間たち

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