ノルマンディーOC 2021年産2次募集検討 スノースタイルの21

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ノルマンディーOC 2021年産2次募集馬の検討

 ノルマンディーの2021年産2次募集馬の分析記事もこれで3本目です。今回はスノースタイルの21を分析したいと思います。個人的に、芦毛の逃げ・先行馬が好きなので、そうなってくれたらいいな、と思わせてくれる血統背景と毛色をしています。

 ノルマンディーOCでの出資方針は以下の記事にまとめてあります。ご覧くださいますと幸いです。

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 本分析は募集馬の活躍を保証するのものではございません。出資などの最終のご判断はご自身にご決断ください。また、私の主観による分析ですので、読者の望まない表現が出てくる可能性もございますが、ご了承ください


2021年産2時募集 検討記事

スノースタイルの21 分析

スノースタイルの21
  • スノースタイルの21
    • :エイシンヒカリ
    • :スノースタイル
      • 母父:ホワイトマズル
    • 性別:牝馬
    • 生年月日:2021年5月13日
      • 母22歳時の産駒
    • 所属予定:美浦 深山雅史厩舎
      • 22年リーディング:96位 16勝
    • 生産:岡田スタッド
    • 募集総額:1,200万円
      • 一口価格:30,000円

 スノースタイルの21は岡田スタッドの生産馬。母スノースタイルの22歳時の産駒です。スノースタイル自身も岡田スタッドの生産馬で、JRA2歳認定競走を勝利。その後に中央で2勝をあげています。
 母になってからはディープインパクトとの間にスマートレイアー、マンハッタンカフェとの間にプラチナムバレットを誕生させ、2頭の重賞馬の母となりました。スマートレイアー、プラチナムバレットともに3歳で重賞を勝利し、その後は8歳まで走っています。
 スノースタイルには11頭の産駒がいますが、地方3勝という方法も含めてデビューした10頭中8頭が勝ち上がっています。直近の2頭の半姉は未勝利で、それまでは8頭中8頭勝ち上がりです。高齢の影響があるのかもしれません。

 所属予定は美浦の深山雅史先生の厩舎です。深山先生は2019年に美浦で開業され、4年目の2022年は16勝をあげリーディング96位。2022年にウインマーベルが葵Sを勝利し、重賞初勝利を記録しています。ウインマーベルはスプリンターズSでも2着に入っています。ウインマーベルは19年産で、今後のスプリント路線で一層の活躍が期待されています。
 深山先生は故・伊藤正徳先生の厩舎で厩務員、調教厩務員、調教助手を務められました。立教大卒という珍しいキャリアの先生です。今後一層ご活躍される調教師の先生だと思います。

 スノースタイルの21の父はエイシンヒカリ。エイシンヒカリは海外G1競走の香港カップ(芝・2,000m)とイスパーン賞(芝・1,800m)を勝利しています。日本国内では11戦8勝。重賞では毎日王冠とエプソムCという東京1,800mのG2,G3を勝利しています。外ラチ沿いに大きくよれながら大逃げで勝利したアイルランドTでのオープン勝ちが印象的な競走馬でした。
 エイシンヒカリはディープインパクト×Storm Cat の黄金配合の産駒です。この組み合わせからはエイシンヒカリ含め8頭のG1馬が出ています。(そしてこの組み合わせは東京1,800mが得意ですね) その中でもエイシンヒカリは逃げ先行タイプでした。これはエイシンヒカリの母キャタリナが母系にCaro・Bold Rulerを持っていて、Storm Catの母の父Secretariatとかみ合い、柔らかなストライドで燃費良く走り続けられたのではないかと思います。逃げ先行になったのは、Caroの持つRelicの影響ではないかと思います。ここが北米のパワー血統で、前向きな気性を持ったのだと推測します。

 母スノースタイルはダンシングブレーヴとグルームダンサーの血を持ちます。ダンシングブレーヴは父Lyphard、母の父にDroneを持ち、グルームダンサーは父の父にRed God、母の父にLyphardを持ちます。ダンシングブレーヴとグルームダンサーはこれらの要素で近い血統背景を持ちます。またホワイトマズルとシャルムダンサーは母系にBold RulerとPrincequilloの血も持っていて、スノースタイルは見かけ以上に似た血を持っているタイプです。

 スノースタイルの21の半姉にあたるスマートレイアーや父ディープインパクトですから、3/4同じ血と言えます。スマートレイアーはゲートが苦手ながらも鋭い末脚で内回り、大箱ともに大きな成果を残しています。Alzao≒ダンシングブレーヴを持ち、グルームダンサーも似た要素を持ちます。Halo≒Sir Ivor≒Drone≒Red Godによるスピードの強化、LyphardのクロスとBurghclere≒Ela-Mana-Mouでスタミナの強化をしたタイプで、1,400mの阪神牝馬Sから2,400mの京都大賞典を勝利するなどの成果を残しています。ここからも、スピードとスタミナ両方を持っていたタイプだったと考えられます。

 3/4同血のスマートレイアーが成功しているので、父がエイシンヒカリに代わっても期待ができるのではないかと思っています。
 エイシンヒカリは母の父にStorm Catを持ちますが、Storm CatもまたAlzaoと似た要素を持つ血です。これについては種牡馬分析のキズナ記事で説明しているので、そちらをご参照ください。

 エイシンヒカリはAlzao・Storm Cat・Dancing Brave・Groom DancerによるHalo≒Sir Ivor≒Drone≒Red GodとLyphardの継続的な強化、スマートレイアー同様にBurghclere≒Ela-Mana-Mouのニアリークロスが生じます。

SecretariatとSir Gaylordは母Somethingroyalが共通し、父系も似た要素を持つ。DroneとSir Ivorは父にSir Gaylordを持ち、Secretariatを刺激する血となる。

 エイシンヒカリはStorm Catの血を引き、Bold RulerとPrincequillo、Tom Foolの要素が入ります。これらの要素は母スノースタイルも持っており、エイシンヒカリのStorm Cat的な要素を一層刺激していると考えられます。スマートレイアーが末脚鋭いタイプでしたが、スノースタイルの2021はこれらの要素や父の個性も相まって、逃げ・先行タイプになるのではないかと推測します。

まとめ

 エイシンヒカリはわずかながら牝馬の方が勝ち馬率の高い種牡馬です。基本的には牡馬の方が勝ち馬率が高いので、牝馬の優秀さが目立つ結果になっています。Storm Catの血を引くディープ後継種牡馬は牡馬だとパワーに寄りがちで、牝馬の方が芝で活躍する傾向があります。実際、エイシンヒカリ産駒は地方重賞馬(ダート)を2頭輩出していますが、その2頭はいずれも牡馬です。牝馬は芝で走っており、獲得賞金の平均も牝馬の方が現状はやや高くなっています。

 エイシンヒカリは中央の芝G1を勝ったわけではありません。現状の勝ち馬、活躍馬はサンデーサイレンスのクロスを持っていたり、母系からスピードを取り入れたタイプが多いですね。欧州的な要素を取り入れたタイプは目立った活躍馬がいるわけではありません。
 そういった意味では、スノースタイルの2021は傾向と逆行したタイプです。ですが、ディープインパクトやStorm Catのスピード要素を刺激する血は多数入っていて、Lyphard的な前粘りも期待できます。うまくかみ合ったとき、楽しみな1頭ではないかと思います。
 ディープインパクト×Storm CatのキズナからもディープボンドというDancing Braveの血を引く活躍馬が出ていますし、Dancing Braveを有効に活用した例としてこの馬にも続いてほしいですね。
 

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この記事を書いた人

HN:シオノゴハン
趣味:競馬と雑学調べ
一口馬主:
シルクホースレーシング 2019年~
ノルマンディーオーナーズクラブ 2020年~
インゼルサラブレッドクラブ 2021年~
POG:不愉快な仲間たち

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