ノルマンディーオーナーズクラブの魅力と21年産募集への出資方針

  • URLをコピーしました!
目次

ノルマンディーオーナーズクラブ 21年産募集

 ノルマンディーオーナーズクラブの21年産の先行募集がいよいよ11月1日より開始となります。すでに募集馬情報はノルマンディーのHPに掲載されており、動画も公開されている状態です。
 今年の一次募集では30頭が募集されており、例年ですとここから二次募集、三次募集と追加での募集が行われます。20年産に関しては海外産の馬も含めて四次募集まで行われ、募集番号は61番まで増えました。今年もそこまで増えるかは不透明ですが、後発組にも面白い馬が多数います。私自身、2年連続で三次募集で追加出資を行っています。

 私はノルマンディーオーナーズクラブに2020年に加入し、今年で3度目の募集となります。加入してここまでで感じるノルマンディーオーナーズクラブの魅力や、21年産募集に関する出資方針をまとめてみました。

 あくまで私シオノゴハンが感じる魅力や出資戦略です。それを保証できるものではありません。加入・出資申込の判断はご自身で実施いただけますようお願い申し上げます。

KADOKAWA
¥1,375 (2022/09/26 11:25時点 | Amazon調べ)

21年産一次募集全体像

 一次募集の募集馬は全部で30頭おり、うち牡馬が17頭、牝馬が13頭。美浦が15頭、栗東が14頭、地方競馬の南関東所属が1頭という内訳になっています。

 ノルマンディーは母馬優先のあるクラブでもありますので、勝ち上がりが期待できそうな牝馬は狙い目になりそうです。私の出資馬ベルトゥジュールはセール購入の牝馬でしたが、未勝利引退→サラオクとなっています。佐賀競馬では掲示板を確保し続けていて、しばらく現役生活を過ごしてくれそうです。仮に引退したとき、岡田スタッドに入り、ノルマンディーで産駒が募集されるかどうかは、生産元と戦績的にかなり難しいと推測しています
 13頭の牝馬から母馬優先狙いで行くのであれば、ノルマンディー由来の血統≒岡田スタッド生産&ノルマンディーで活躍した母の仔はねらい目になりそうです。

 上記の牡馬・牝馬、東西に加えて価格の情報です。

 全体平均は約1,750万円、中央値は約1,650万円です。シルクホースクラブの最安値が1,400万円、平均が3,600万円、最頻が4,000万円(15頭)ですから、そこと比較して相当安価であることがわかります。インゼルも最安値が1,500万円で、平均は4,000万円ほどです。(最高値の外国産馬を除くと3,600万円ほど) インゼルの社台・海外産を除いた平均価格が2,600万円ほどですから、類似の領域においてもかなり安いことがかわります。

 東西で見た時、栗東の方が美浦より平均が500万円ほど多くなっていますが、これは牡馬15頭中9頭が栗東所属であること、栗東の牝馬が5頭中4頭が平均の1,557万円を上回っていることが理由でしょう。預託予定厩舎も2021年のリーディング50位以内の厩舎が多く、こうした外側のデータ的には栗東優勢となりそうです。

ノルマンディーオーナーズクラブの魅力

馬代と会費が安価で趣味としての負担が少ない

1勝が難しいが厩舎の創意工夫を感じられる

出走回数が多く 出資馬が走るところを見やすい

ただし、いずれも安価な馬と適切な厩舎を選ぶことが前提となります。
高価な馬はいますし、厩舎の中で優先度が上がらず、入厩できず転厩という事例も存在します。
また、収支プラスを出すのは難しいクラブです。

馬代と会費が安価で趣味としての負担が少ない

 前述の21年産募集の募集価格を他クラブと比較しても、馬代が安いのは明らかです。加えて、会費が月額1,100円と安価であることも大きなポイントです。仮に会費が月額3,000円+消費税の場合、年間40,000円弱となります。40,000円を一口馬主の賞金で賄おうとすると、400口では約2,700万円の獲得金500口では約3,300万円の獲得金が必要となる目安ですから、G3勝ちでようやく回収できるような費用感です。
 ですので、1,100円という月会費はありがたい価格設定ですし、北海道以外にいるときは週に1度の更新、レース直後の情報更新をしていただけるので、情報発信頻度も十分だと感じています。
 ※会費が高い分、シルクは会報が充実していますし、重賞勝ちの可能性も高いので、その辺りは決してネガティブな要素とも感じてはいません。インゼルに関しては口数で変化するのと、動画の掲載頻度はノルマンディーより多い印象ですね。

1勝が難しいが厩舎の創意工夫を感じられる

 条件整理が難しく、数字があいまいで申し訳ないのですが、ノルマンディーに所属して走った馬はおそらく300頭~350頭ほどと推測しています。うち、勝ち上がりは120頭弱が見込め、勝ち馬率は35%前後です。
 この数字は概ね世代の勝ち上がり率と同じくらいで、安価な馬代からするとよい数字とも見ることができます。

 実際にクラブに所属していると、その1勝がとても難しいことがわかります。
 私は2019年産には4頭出資していますが、2022年10月末時点で中央では4頭合計して30戦1勝です。複勝圏内は6回、掲示板は13回、8着以内は23回となっています
 減量ジョッキ―を起用したり、平坦な馬を求めて転厩したり、連闘策をとってみたり、地方交流戦に出たり、と各厩舎未勝利突破に向けて本当に工夫してくれました。未勝利期間が終わっても、平坦の長い直線に可能性を見て1勝クラスのレースにトライするなど、ありがたいな、と思う場面にも出会っています。

 また、未勝利期間中に1勝をあげられなかった3頭のうち、クトゥネシリカラミアヴィータの2頭は地方に移籍し、再度の中央復帰に向けて挑戦しているところです。中央で勝てなくとも、地方からの復帰を目指してくれるのもありがたいな、と思います。

 一口馬主の楽しみ方として、馬主の疑似体験をするということがあると思います。最終的な判断を下せる権限はありませんが、良い結果を求めて厩舎や外厩、牧場が工夫し、一緒になって応援するという体験が得られるのは、ノルマンディーならではだな、と思います。もちろん、シルクやインゼルでも実感する場面はありますが、私の出資馬がなかなか苦戦したこともあって、ノルマンディーではそうした体験をたくさん得られました。
 1勝の喜びを感じられるクラブだと思います。

出走回数が多く 出資馬が走るところを見やすい

 私は2019年世代の産駒は4頭出資しています。未勝利終了時点までで4頭で28戦、10月末時点で地方含め31戦しています。

 最多は12月デビューのクトゥネシリカで、10戦。着順や成績的に出走機会が難しく、サラオクに回ったベルトゥジュールが5戦です。
 唯一中央で未勝利を突破したフォンメイリーは、1月のデビューから勝ち上がった7月頭までの約6ヶ月で7戦しています。毎月出資馬が出走する、多いときは毎週出資馬が走るような状況を1世代で実現できるのは、ノルマンディーの強みですし、裏を返せば勝ち上がるのが本当に難しいクラブであることの証明でもあります。

 3歳以降の出走回数がどの程度になるか、ここは私も未体験の領域になります。今のところ、フォンメイリーは7月に1勝クラスを使用して以降、外厩での調整が続いています。3歳の若駒にとって、結構な頻度で走るのはタフなことだと推測でき、疲労をとる必要があることが、経過からもわかります。

 なお、シルクで出資している同世代の馬と比較すると、リンドラゴが10月末までで6戦ソラネルが8月までで5戦となっています。リンドラゴは2歳2戦、3歳4戦という内訳で、ソラネルは2歳デビューで3歳4戦です。
 3歳1月から10月までの出走回数で比較すると、シルクは2頭で8戦、平均4戦ノルマンディーは地方含め4頭で30戦、平均7.5戦なので、かなり差がありますね。シルクは募集頭数と勝ち馬頭数が多く、入厩頭数に制限がありますから、少なくなってしまうのはやむを得ない事情があります。
 この辺りはクラブの楽しみ方のすみわけで、シルクなどのノーザンファーム系クラブにおいては大舞台を狙える馬に出資し、ノルマンディーでは1勝にかけ、長くたくさん楽しめる馬に出資するというバランスをとると良さそうなことは、私の経験からも言えます。

注意事項

 ここまで、ノルマンディーで感じる魅力についてまとめましたが、いずれも厩舎依存が非常に高いという難しさもあります。
 1勝するまで厩舎で育て、何度も使ってくれる、という状況は馬房に多少の余裕がないと難しいと考えられます。ノルマンディーが預託しているリーディング上位の厩舎には、杉山先生や寺島先生がいらっしゃいますが、19年産駒はそれぞれ1頭がデビュー前に転厩しています。
 状態の良いタイミングでスムーズに入厩でき、かつ時間をかけて厩舎で育成できるような環境が必要な馬も多いため、こうした人気厩舎とは相性的に難しい側面があるのだと思います。OP級、重賞級の活躍が期待できる有力馬であれば、また話は異なるのでしょうが、そういった馬が少ないのもノルマンディーの難しさです。

 ノルマンディー所属馬で重賞を勝利した馬は7頭です。5歳終了までの維持費回収目安金額である総賞金4,000万円超となると、30頭ほど。募集された馬の約10%ほどです。総賞金4,000万円は2勝クラスや3勝クラスでも到達できる水準です。現在障害競走で未勝利戦を戦っているファイナルマズル2勝クラスの馬ですが総賞金4,000万円超です。
 勝ち上がりは約35%、上位クラスでも活躍する馬は約10%と想定したとき、人気の有力厩舎の馬に出資していく戦略は、ノルマンディーにおいては必ずしも正解にはならなさそう、と私は考えています。
 調教師の皆さんのインタビューやSNSなどを読んでいると、本当にどの調教師の先生も馬を大切に扱い、1勝を大事にされていることがわかります。なので、人気厩舎が馬を大切にしていない、と言いたいわけではありません。限りあるリソースの中で、各厩舎が工夫されているため、そのリソースの配分がめぐりやすい環境を選ぶのが得策ではないか、と考えています。

 さて、前述の通り、維持費回収ラインに到達する馬も結構限られており、収支プラスを出すことは難しいクラブであることは言わずもがなです。一方で、出走回数も多く、情報更新も十分な量があるため、楽しむ機会が充実しているクラブでもあります。ノルマンディーにおいては、安価な出資価格と会費で、赤字を最小限にしつつ一口馬主を趣味として充実させていくのが良いのではないかと思っています。

シオノゴハンのノルマンディーでの出資方針

出資方針
  • 3,4頭への出資を目指し、
    1頭平均3.5万~上限4万で予算設定する
    • 21年産はシルクは1頭、インゼルは多くとも2頭
      見る楽しみ・体験する楽しみ確保のため3,4頭ほしい
    • 赤字幅を小さくし、あわよくばプラスを狙うべく、
      極力安価な馬から狙っていく
  • 牡馬のダート中距離を狙いたい
    • 社台系が手薄な領域を狙っていく
    • 南関東の三冠路線も視野に入れてみたい
  • 牡馬・牝馬ともに芝短距離を狙いたい
    • 同じく社台系が手薄な領域を狙っていく
    • サマースプリントやサマーマイルも視野に入れてみたい
  • 厩舎も検討要件の上位に設定する
    • 以下に該当する厩舎を優先したい
      • 開業から5年以内ほどを目安に、上昇傾向の厩舎
      • 好きな馬を管理した経験のあるベテランの厩舎

 21年産募集に際しては上記の方針で進めていこうと思います。頭数をノルマンディーで確保しつつ、赤字幅を小さくするべく、大手牧場と重なりにくい路線の馬に出資を目指していきます。ノルマンディーに感じる魅力を満喫するためにも、厩舎にもこだわってみようと思います。

まとめ

 以上、長くなってしまいましたが、ノルマンディーオーナーズクラブの魅力と、私の今年の出資方針です。最後のまとめとして、どのような方にオススメか、簡単にまとめていきます。

  1. 一口馬主を趣味として楽しみたい人
    (赤字許容・ただし赤字幅は小さくしたい人)
  2. 厩舎の創意工夫に注目して楽しみたい人
    (負けが続いても、過程に楽しみを見つけられる人)
  3. 出走回数が多いほうがうれしい人
    (ただし、王道路線や重賞で見られる機会が少なくとも許容できる人)

 上記に当てはまる方に推奨できると私は考えています。岡田スタッドもYou Tubeチャンネルを開設されましたし、坂路も工事をしているとのこと。
 そうした環境の変化から、遠からず潮目が変わることもあるのではないかと思っています。これまでの戦績から、黒字や重賞で見ることは難しいと表現していますし、王道路線以外に着目する方針にしていますが、数年後に状況は変わるかもしれません。実際、三冠牝馬デアリングタクトも輩出することができました。
 そうしたクラブの変化も、一会員として楽しみながら、募集馬の出資検討を進めていこうと思います。

監修:栗山 求, 監修:望田 潤, 編集:競馬道OnLine 編集部
¥2,750 (2022/09/27 22:33時点 | Amazon調べ)
著:亀谷敬正
¥1,881 (2022/09/28 13:07時点 | Amazon調べ)

にほんブログ村 競馬ブログ 馬主・一口馬主へ
シオノゴハンブログ - にほんブログ村

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

HN:シオノゴハン
趣味:競馬と雑学調べ
一口馬主:
シルクホースレーシング 2019年~
ノルマンディーオーナーズクラブ 2020年~
インゼルサラブレッドクラブ 2021年~
POG:不愉快な仲間たち

目次