出資馬出走の振り返り
出資馬出走の振り返りを再開しようと思います。
無理のない範囲で、続けられる範囲で続けていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
出資馬一覧
11月2日(土)
11月2日(土)はノルマンディーOC所属のディアイライザとインゼルTC所属のクリダームが出走してくれました。
ディアイライザ
- 2歳未勝利クラス
- 混合
- 福島 芝 1,800m
- 稍重
- 鞍上:高杉騎手
- 着順:9着
- 01:50.4(1.0)
- 3f:35.7(2位)
開幕週ながら、雨の影響で稍重の馬場での開催となった2歳未勝利戦でした。
初戦は新潟で1,600mの1ターンのレースでしたが、今回は距離を伸ばし、かつ4コーナー戦となりました。
血統背景的にも欧州の血が多い馬ですから、距離が延びることも4コーナー戦になることも、楽しみな要素でした。
スタートは悪くなかったものの、ペースが上がらず後方で追走する展開になりました。
3コーナーから進出を開始し、4コーナーで大外をまくるような形で上昇。直線では末脚を発揮してくれたものの、1着馬から1.0差の9着に終わっています。
上がり3fは35.7で2番手と、良い脚を使ってくれていました。
スタート直後、やや狭くなる要素はあったものの、あの辺りはゲートからスムーズに加速すればポジションをとれていたと思いますので、まだ馬体的な緩さからゲートから加速する馬力が不足しているのだと思います。
成長途上というところもあって、追走もやや遅れ気味で道中は後方になってしまいました。稍重とはいえ、開幕週で前が早い流れというのもあったと思います。
とはいえ、後半はジョッキーが追ったこともあって、ペースを上げて持続的に良い脚を使うことができています。
スピードがあるところを見せてくれたので、成長して馬体がしっかりしてくれば、良いポジションで追走し、末脚を発揮して差し切る競馬を見せてくれると思います。
もしくは、追走ペースが緩くなる中長距離の路線までレンジを伸ばすと、道中楽になってパフォーマンスをあげてくれそうな印象もありました。
距離の融通が利きそうな雰囲気が見られたのはうれしい点で、可能性はありそうです。
継続してレースに挑むようですから、次走が楽しみです。
クリダーム
- フルーツラインカップ
3歳以上3勝クラス- 混合
- 福島 ダート 1,150m
- 不良
- 鞍上:石橋騎手
- 着順:7着
- 01:08.3(1.4)
- 3f:36.7(7位)
雨の影響で、水の浮いた不良馬場で開催となりました。
福島ダート1,150m戦という舞台は、4月に復帰戦で勝利した舞台と同じでしたが、馬場状態はほぼ真逆でした。
スタートとそこからのスピードに乗ることが得意なのはクリダームの魅力です。
また、ハナを切らないと走れない気性でもないため、行きたい馬を行かせて、自分のペースで道中を進められるのもクリダームの持ち味です。
今回のレースも、好スタートから前目でダートに入り、緩めず逃げていく馬たちを行かせて道中は中団で進めます。
コーナーから再度進出を始め、末脚を伸ばしますが、7着に終わっています。
馬場的にもスピードが出やすい環境で、時計が求められる舞台でした。
クリダームは馬力が勝ったタイプで、時計的には函館の洋芝で新馬戦でマークした1,200mで01:09.5がベストタイムに近く、その後に小倉1,200mで01:09.4で走ったことがありますが、そのときは11着という結果。
馬力が求められる馬場や環境で、時計を落とさず走れるのが魅力ともいえるタイプな印象で、今回のようなスピードの求められる馬場では苦しかったと思います。
実際、2勝Cを勝った時は良馬場の乾いたダートで、01:08.6で走って勝利。今回は不良馬場は01:08.3で時計はあまり縮まっていません。
逆に1着のエランティスは逃げて上がり最速という圧倒的なパフォーマンスで、勝ち時計も01:06.9で、2着馬に0.9差つけての圧勝でした。
すばらしい走りでしたし、オープンでも活躍するところを見せてくれそうですね。
馬力が求められる馬場で成果が見込めそうということもあり、次走は中山を想定しているとのこと。
坂を駆け上がって突き抜けるクリダームの姿を見るのが今から楽しみです。
11月3日(日)
11月3日(日)はノルマンディーOC所属のフォンメイリーが出走してくれました。
フォンメイリー
- 3歳以上1勝クラス
- 牝馬限定
- 東京 ダート 1,600m
- 良
- 鞍上:柴田大知騎手
- 着順:15着
- 01:40.4(3.7)
- 3f:40.7
フォンメイリーは7月の函館以来の3か月半ぶりのレースとなりました。
函館では3戦し、7着→6着→7着で、もう一歩前進に期待したい夏を過ごしました。前回4着に入ることができた東京のダートマイル戦ということで、前進を期待したレースでしたが、残念ながら15着でした。
転厩後、これが6戦目となりましたが、うち4回で鞍上を務めてくれた永野騎手が騎乗停止(その後に引退)となっていることもあり、今回は柴田大地騎手が鞍上を務めてくれました。
永野騎手とのコンビで勝つところを見て勝ったのが本音ですが、それがもう見られないのは悲しく思います。
フォンメイリーには何とかもう1つ勝って、岡田スタッドで繁殖入りしてほしいところ。
道中は無理なく先行できた印象でしたが、直線を向いて他の馬に競られたところで失速してしまいました。
その様子から故障を心配しましたが、そこは大丈夫で一安心しました。
フォンメイリーの1,000m通過が59.7秒でしたから、重馬場だとしてもペースも早かったですね。
続戦ということで、次走は良いペースで先行し、粘ってくれることに期待です。
11月9日(土)
11月9日(土)はシルクHC所属のプロミストジーンが出走してくれました。
プロミストジーン
- オキザリス賞
2歳1勝クラス- 混合
- 東京 ダート 1,400m
- 良
- 鞍上:マーカンド騎手
- 着順:1着
- 01:25.1(0.2)
- 3f:35.3(1位)
プロミストジーンはデビュー2連勝をかけてオキザリス賞に出走。
見事特別戦を勝利し、オープン入りを果たしてくれました。
スタートとテンはやや遅めだったデビュー戦でしたが、今回のレースもテンは緩く入ります。
道中は中団外目に位置し、落ち着いて進行します。
直線を向いてから追い出し、残り400mのところで一気に加速し、突き抜けてくれました。
道中10番手からの上り最速での一気の末脚で見事な勝利でした。
この日は11Rに武蔵野Sがあり、エンペラーワケアが出走予定でした。
エンペラーワケアの鞍上は川田騎手で、もしかしたら今回の鞍上も川田騎手が務めれくれるのでは、と内心期待していました。
鞍上を務めたのはマーカンド騎手。マーカンド騎手は昨年の朝日杯のシュトラウスの印象が強く、スタートとテンが芳しくないプロミストジーンでは、同じような流れになってしまわないか、正直に言うと不安に思っていました。
しかし、その不安は杞憂に終わりました。
じっくりと脚を溜める競馬をしてくれて、最後は見事な剛腕でプロミストジーンの末脚を引き出してくれた印象です。騎乗フォーム、本当にかっこよかったです。不安に思ってしまい、申し訳ございませんでした。
オキザリス賞の勝ち時計は01:25.1でした。良馬場で開催された過去のレースと比較しても、そん色のない時計です。
同タイムで勝ったぺリエールが重賞を勝利しており、この日の武蔵野Sでも3着に入っています。
ぺリエールが勝ったときより、負担重量が重くなっている点を加味すると、今後がとても楽しみになる成果だと思います。
道中我慢が効くことを示してくれましたし、距離が伸びても大丈夫なタイプではないかと思います。
1,800mまでこなせるかどうかで、選択肢が大きく変わりますから、そこまでこなしてくれるとうれしいですね。
本当に見事な勝利で、すごくうれしかったです。
今後のさらなる飛躍に期待したいと思います。
まとめ
11月最初の2週は4頭が出走し、プロミストジーンが勝ってくれました。
同一馬が年間2勝をあげたのは実はこれが初めてで、そういう意味でもすごくうれしかったですね。
また、シルクで年間3勝も初めてですね。
今後も各馬が活躍してくれるのを期待します。