シルクHC 2023年度募集(22年産) 募集馬の分析
今回の分析記事はヴィクトリアピースの22です。
この馬については申込を断念したので、紹介するかどうか悩んだのですが、分析は行ったので記事に残しておきます。
その他のシルク募集馬の記事は以下の通りです。
注意事項 ご了承ください
本分析は募集馬の活躍を保証するのものではございません。
出資などの最終のご判断はご自身にご決断ください。
また、私の主観による分析ですので、読者の皆様にとって望まない表現が出てくる可能性もございますが、ご了承ください
No.23 ヴィクトリアピースの22
- ヴィクトリアピースの22
- 父:バゴ
- 母:ヴィクトリアピース
- 母父:ヴィクトワールピサ
- 性別:牡馬
- 生年月日:2022年4月14日
- 母6歳時の産駒
- 所属予定:美浦 稲垣幸雄厩舎
- 生産:ノーザンファーム
- 募集総額:2,500万円
- 一口価格:50,000円
ヴィクトリアピースの22 概要
ヴィクトリアピースの22は今年唯一のバゴ産駒です。
母ヴィクトリアピースは名繁殖ツルマルワンピースの2番仔です。シルクに所属して、新馬勝ちを果たしています。
屈腱炎を発症して2歳2戦、復帰後1戦で引退となっています。
半兄にはブラストワンピースがおり、祖母ツルマルワンピースの配合がすばらしいのは、このブログでも何度か紹介しています。
所属は美浦の稲垣幸雄先生の厩舎。
稲垣先生は2019年に開業され、年々成績を上昇されています。
シルクではトーセンジョーダン産駒のシルブロン(募集価格1,500万円)を管理され、ダイヤモンドステークス3着などの成績を残しています。
ヴィクトリアピースの22 配合の分析
ノーザンファーム生産のバゴ産駒は7頭。うちデビューした馬は6頭で、5頭が中央勝ち上がりを達成しています。
最も活躍した馬にグランプリを3連覇、G1を4勝したクロノジェネシスがいます。
重賞2勝、朝日杯フューチュリティステークス2着、皐月賞、日本ダービーで3着に入ったステラヴェローチェもノーザンファーム生産のバゴ産駒です。
バゴは凱旋門賞馬で、と同時にマイルG1を勝利経験もある距離適性の柔軟さを持っている馬です。
父Nashwanがディープインパクトと同じHighclere牝系の出身で、Hyperionを中心としたスタミナ要素を持っています。
そこに加えて、NureyevとMachiavellianの全妹Coup de Genieの血を引いており、スタミナや力強さ、日本の芝適性をあげるHaloの血を持っていることになります。
バゴの父方の祖母Height of Fashionとディープインパクトの祖母Burghclereが3/4同血の間柄であることもあって、バゴ×ステイゴールドは好相性の組み合わせになっています。
バゴ産駒はHyperionの血を強化し、古馬に向かって強くなる馬が多い傾向。ステイゴールドとも相性が良いのは、Hyperionの要素や欧州的な重厚な血をステイゴールドが持っているからでしょう。
バゴ自身がマイルG1を勝利したようにスピード要素も持っている馬ではあるものの、日本の軽い芝に適合するためには、サンデーサイレンスを取り入れるのはもちろん、スピードのある母の父や北米のスピードを持つ牝系を取り入れるのも効果的だと考えられます。クロノジェネシスは牝馬にスピードを与えるクロフネを母の父に持ち、牝系は北米のスピードタイプなので、この型ですね。
母ヴィクトリアピースはサンデーサイレンスのクロスを3×4で持ち、Machiavellianの血も引いています。加えて、トライマイベスト=El Gran Senorの全兄弟クロスとNureyevの血を持ち、北米の頑健さとHyperionの血を増強できています。
この両親の配合ですから、Coup de Genie=Machiavellianの全きょうだいクロスを持ち、サンデーサイレンスもしっかり取り入れてHalo的なスピードを十分に強化できています。
Nureyevのクロスもあるので、力強さの要素とHyperionのスタミナを強化できているイメージです。
ヴィクトワールピサは母の父としてHalo的なスピードを伝える可能性が高く、非サンデーサイレンス系種牡馬や、サンデーサイレンスの血を遠くで持つ馬に対して効果的だと考えられます。
母の父ヴィクトワールピサについては以下の記事をご参照ください。
配合的にはかなりおもしろい要素を持っており、狙った配合という印象を受けています。
ヴィクトリアピースの22 まとめ
初仔ですがサイズもあり、良い雰囲気だと思いました。
胸の感じとかは、しっかりと容量があって、スタミナが楽しみですね。
歩様の感じやツルマルワンピースの子孫ぽさを感じ、故障が心配な印象があります。
ただ、この時点での完成度で語る血統の馬ではないとも思いますし、ここから成長してしっかりしてくると楽しみですね。
まとめ
この馬は申し込みたいと思っていたのですが、かなりの人気を集めており、抽選時優先権を使用しても、当選確率は低そうです。
かなり楽しみな馬だとは思うのですが、当選確率が厳しそうで、申し込みは控えようと思います。
必要実績がいくらくらいになるか、注目の1頭ですね。