一口馬主活動 2023年5月まとめ
2023年も5月が終了しました。
会社全体の繁忙期と、個人的に抱えてた仕事の繁忙期が絶妙にズレて、断続的に仕事がある日々でした。
6月中旬あたりから落ち着くのではないかと期待しつつ、2023年産の募集に向けて準備していこうと思います。
さて、競馬で言うと、日本ダービーが終了し、これでPOG的には1年が終わります。
牡馬ではタスティエーラが皐月賞2着、日本ダービー1着。
牝馬ではリバティアイランドが桜花賞とオークスの二冠を達成。
タスティエーラはサトノクラウンの初年度産駒として日本ダービー勝ちですから、父の雪辱を晴らし、種牡馬として好発進を見事にアシストしたことになります。
サトノクラウンは今のところ、勝ち上がりにはやや苦戦気味。
今後得意条件が見極められれば数字は上昇すると考えられますし、バチっとハマると大物が出ることを証明したことで、先の話になりますが、2025年産駒は一層楽しみではないでしょうか。
2023年5月の一口馬主活動のまとめです。よろしくお願いいたします。
月次まとめ 掲載内容の概要
- 一口馬主出資に関する報告
- 出資申込先の報告
- 出資申込の結果報告
- その他、申込関連の共有
- 出資馬の出走結果まとめ
- シルクホースクラブ
- ノルマンディーオーナーズクラブ
- インゼルサラブレッドクラブ
- 月間成績に見る注目情報
- 近年開業厩舎の注目成績
- 若手騎手の注目成績
2023年5月はノルマンディーOCで2021年産三次募集が行われました。
4月に触れましたが、ここは出資せずに見送ることに。
また、ノルマンディーOCに所属していたクトゥネシリカの組合契約が終了しました。
5月は5頭の出資馬が出走。中央で4戦、地方で1戦の合計5戦しました。
シルクHCが3頭全頭、ノルマンディーOCが2頭、出走しました。
5月の月間成績を見て、厩舎情報は栗東の高柳大輔先生、騎手は佐々木大輔ジョッキーについてまとめようと思います。
よろしくお願いいたします。
一口馬主出資に関する報告
ノルマンディーで2021年産三次募集が行われましたが、出資申込は行いませんでした。
ちらっと触れたブラックオニキスの21は満口になりました。
クトゥネシリカの組合契約終了について
ノルマンディーで出資しているクトゥネシリカの組合契約が5月で終了となりました。
クトゥネシリカは2019年産で、私がノルマンディーに入会したときに出資した馬の1頭です。
デビューは2021年の12月25日の阪神5レース、芝1,800メートル戦でした。
このレースは出走14頭中7頭が中央勝ち上がり。地方3勝は1頭という力のあるメンバーが揃ったレース。
出世頭は4着に入り、後にジャパンダートダービーを勝利したノットゥルノ。
2勝クラス、3勝クラスで活躍する馬も出ており、その中で8着に入っていました。
当初所属は栗東、宮先生の厩舎で、2戦して転厩となりました。
これは坂のない平坦な競馬場と馬の成長、スケジュールによる要因でした。
転厩先は美浦で新規開業した堀内先生の厩舎。
堀内先生は工夫しながら出走機会を確保してくださり、堀内厩舎では8戦。
中央では合計10戦して、3着が1回、掲示板以内が3回という成績でした。
その後に名古屋競馬に移籍し、1勝をあげたものの、本質的には芝の馬で、砂を被るとうまく走れず、ゲートもうまくないため、なかなかかみ合わないまま組合契約終了となりました。
小柄な馬で、痩せやすく、適した馬場が限られることもあって、なかなか難しい馬でした。
それだけに、宮先生、堀内先生、名古屋の藤ヶ崎先生がそれぞれできる限りの工夫をしてくださり、それのありがたさと面白さを体験させてくれました。
組合契約終了後、サラオクにかけられ、現在は岩手競馬に移籍しています。
芝で走る機会もある岩手競馬で、持ち味である末脚を発揮してくれたらうれしいところです。
今後の活躍を期待しています。
これにて2019年産の未勝利戦と中央復帰をかけた地方競馬での勝負は終了。
この世代は6頭に出資し、勝ち上がりは2頭となりました。
シルクのリンドラゴ、ノルマンディーのフォンメイリーには今後も活躍してほしいところ。
引き続き応援していきたいと思います。
2023年4月投稿のYou Tube動画
出資馬一覧
出資馬の5月の競走成績
まず、2023年の年間と5月の月間戦績から整理します。
5月は中央と地方で5頭が出走し、合計5戦しました。
勝ち星はあげられず。3着以内もなかったので、苦しい月間ですね。
とはいえ、各馬が新しいトライをしていましたし、収穫は多い月間でした。
出資馬の通算出走数は5月までで中央と地方あわせて97戦。
いよいよ100戦が見えてきました。
初出走の2020年は1戦。21年は5戦でしたから、そこからかなり増えましたね。
毎週本当に楽しませてもらっています。
出走の内訳は以下の通りです。
シルクホースクラブ
シルクでは4歳2勝クラスのリンドラゴと、3歳未勝利のアッシュフォードとフェールデレーヴが出走しました。
リンドラゴ
リンドラゴは4月1日の阪神4歳以上1勝クラス、ダート1,400メートル戦で2勝目をあげました。
そこからクラスをあげ、京都4歳以上2勝クラス、ダート1,200メートル戦への出走となりました。
今回も鞍上は北村友一ジョッキーでした。
距離短縮もあって、前目につけるレースを展開するも、末脚を発揮できずに9着でした。
クラスが上がり、距離も短くなり、前につけたことで、脚がたまらない展開に。
とはいえ、このレースでも、まったく通用しない、という印象はなく、適応が期待できそうな印象を受けています。
次走は位置を取りに行かずに末脚勝負をしてみる、とのことですので、前進に期待です。
アッシュフォード
アッシュフォードは4月にも出走し、そこでは7着に終わっています。
そこから続戦し、5月7日の新潟芝1,800メートルの未勝利戦に出走しました。
鞍上は騎乗停止期間に入る前の今村騎手が務めてくれました。
ジョッキーとしては気持ち的に難しい面もあったかもしれませんが、できる限りを尽くしてくれた印象です。
レースは不良馬場で、1着からは1.7秒差の4着。
出遅れがなければ3着もあったかな、というレースでした。
不良馬場のレースは不良馬場で、1着からは1.7秒差の4着。出遅れがなければ3着もあったかな、というレースでした。不良馬場の中でも、良い末脚を発揮していましたし、こうした馬場にも適性があるのでしょう。
夏は函館や札幌で走る予定で、重馬場への適性からも、洋芝で成果を残してくれる可能性はありそうです。
まずは初の掲示板を確保してくれましたし、残り3か月で未勝利突破の機会を得てくれることを信じます。
フェールデレーヴ
フェールデレーヴは5月27日の京都4レース芝1,400メートルの未勝利戦に出走しました。
11着に終わりましたが、1着のシャングリラとのタイム差は0.8差ですし、シャングリラの勝ち時計1分20.7秒は同開催の未勝利トップ。
翌日に行われた3勝クラスの芝1,400メートル戦の勝ち時計が1分20.8秒ですから、優秀な時計だったと言えます。
二桁着順ではありますが、先が見込める結果だったのではないかと思っています。
手ごたえの良さそうな4コーナーから直線でしたが、思ったより伸びず。
これまで粘り強さを見せているものの、キレ味的な要素はなかなか発揮できていません。
ジョッキーも進言してくれたそうですが、ダートを試すのも良さそうです。
きょうだいもダートでの活躍馬が多く、フェールデレーヴもそうなる可能性は十分にあります。
ただ路線的に出走機会が限られますから、次のレースがとても重要ですね。
一発回答を理想としつつ、掲示板確保をまず祈りたいと思います。
ノルマンディーオーナーズクラブ
ノルマンディーでは2019年産のクトゥネシリカとフォンメイリーが出走しました。
クトゥネシリカは名古屋競馬で出走。
ハナをきれないとなかなか苦しく、5着に終わってしまいます。
1勝をあげていますし、逃げればよいところを見せてくれているところから、3勝を目指して引き続きがんばってくれる、と期待していたところ、組合契約終了となりました。
改めてとても残念ですが、今後の馬生が豊かなものになることを祈るばかりです。
フォンメイリー
フォンメイリーは5月14日の4歳以上1勝クラス牝馬限定線の芝1,800メートル戦に出走しました。
1着から1.8秒差の8着に終わっています。8頭立ての8着でした。
ここまで、すべてのレースでダートを使ってきたフォンメイリーですが、ここで芝に挑戦。
ドレフォン産駒では、マルゼンスキーやCaerleonの血を母系に引くタイプは芝での成果があがっており、カワキタレブリー、ウナギノボリ、サーマルウインドはそのタイプ。
フォンメイリーはその要素を持ちますから、期待をしていました。
レースは逃げたフォンメイリーが逃げたものの、末脚勝負であっさり負けてしまい、最後は集中力が切れてしまった印象。
ダートでもキレ味勝負で走ってきた馬ではありませんから、もう少しハッキリとした逃げを打ってほしかったのが本音です。
その辺りは四位先生も指摘されており、さすがダービージョッキーと感じました。
ハッキリと負けたものの、芝への適性がないとも思いませんでしたし、可能性はあると思いました。
改めて四位先生への信頼度も高まりつつ、夏の競馬に期待していきたいと思います。
月間まとめ
新しいクラス、初の芝、不良馬場に距離短縮と、これまでと異なる環境での走りを見ることができた5月でした。
6月は8戦前後を予定しており、いよいよ未勝利戦も終盤という実感がわいています。
勝ち上がりを期待しつつ、権利を獲得してくれることを祈るばかりです。
インゼルのクリダームは古馬混合になり、オープンクラスから2勝クラスへ。
早速特別戦に出走するので、あっさりと次のクラスに進んでくれたらうれしいところです。
2021年産出資馬は全体的にスローで進行しそうです。
ゲート試験を合格しているインゼルのトーマスフレア、九州路線を狙うノルマンディーの九州産馬ブリッツクリークが夏デビューではないかと期待しています。
全クラブの出走状況は以下の通りです。
2020年産出資馬は組合契約終了したグランデスパーダを含め9頭。
うち勝ち上がりはクリダームとシュニーの2頭。
こうした状況ですから、6月、7月は出走回数が増えてくるのではないかと思います。
早くホッとしたい、が本音です。
各クラブの出資馬が無事に、そして1勝をあげてくれることを期待します。
月間成績に見る注目情報
今年は1年を通して、近年開業の厩舎や若手ジョッキーを追いかけ、応援しつつ出資検討の材料を増やしていこうと思います。
1月は栗東・辻野泰之先生と古川奈穂ジョッキー
2月は栗東・田中克典先生と水沼元輝ジョッキー
3月は栗東・四位洋文先生と角田大河ジョッキー
4月は美浦・上原佑紀先生と永島まなみジョッキー
5月は栗東・高柳大輔先生と佐々木大輔ジョッキーをご紹介します。
栗東・高柳大輔先生
高柳大輔先生は2018年3月に栗東で開業されました。
すでに開業6年目ですから、近年開業とは言いにくいものの、今年はすでに15勝をあげられています。
これは近2年を上回るペースです。
2023年5月は16戦して実に5勝をあげられています。
主な管理馬にはJPN1を含め、ダートG1を3勝しているテーオーケインズ、ダート重賞馬のソリストサンダーがいます。
芝では阪神牝馬ステークスを勝ったサウンドビバーチェ、アルテミスステークス3着のテンハッピーローズがいます。
高柳大輔先生は、美浦の高柳瑞樹先生とはご兄弟で、大輔先生が弟となります。
高柳瑞樹先生はスターズオンアースで牝馬二冠を達成されており、兄弟でG1を制しています。
高柳大輔先生の調教師合格同期には、田中博康先生、林徹先生、和田勇介先生、武幸四郎先生、武英智先生、安田翔伍先生がいらっしゃいます。
7名中、4名がG1勝ち、全員が重賞勝ちを免許取得からわずかな期間で達成されています。
とてつもない面々ですね。
高柳先生があげられた5月の5勝は、すべて1勝クラスでの勝利です。
競走馬の年間維持費は一口馬主としての経験上、推定で700万円前後だと考えられます。
個人馬主においては、節税的観点で利益をあげることがすべてではないものの、1勝クラスを勝つということは、収支的には何とか達成したいところです。
1勝クラスを突破する力を養成し、着実に勝利を積み重ねられているのは、とても魅力に映ります。
ダートの活躍馬が目立つため、ダートを得意とするイメージがありましたが、キャリア全体では芝とダートで勝率に差はありません。
勝率は近年上昇傾向なのも好印象なデータです。
開業以前は安田隆行先生の厩舎で調教助手を務められており、その影響もあってか、芝ではスプリント戦での勝率が最も良好です。
ダート路線においては1,800メートル前後での戦績が良く、ダートG1がJPN1含めそのレンジで行われることを鑑みると、ダート王道をめざせる厩舎という印象を受けます。
厩舎の育成力、得意とする路線から見ていくと、古馬になっても活躍が見込める芝スプリント路線、ダート王道路線の牡馬がねらい目でしょう。
その路線をめざす馬の預託先が高柳大輔先生であれば、狙っていくと成果が期待できそうです。
ダートクラシック路線も充実しましたし、積極的に狙っていきたい厩舎ですね。
今後、注目しつつ応援していきたいと思います。
菊川正達厩舎所属・佐々木大輔ジョッキー
佐々木大輔ジョッキーは2022年デビュー、2年目の若手ジョッキーです。
同期には今村聖奈ジョッキーや、ブログでご紹介した角田大河ジョッキー、水沼元輝ジョッキーがいます。
佐々木大輔ジョッキーは2023年5月までで19勝をあげ、うち7勝を5月にあげています。
2023年はここまで5月までで254戦。5月13日から28日の6開催日で49戦。44開催日で254戦、近6開催日を除く38開催日で205戦。平均で見ていくと、直近が1日あたり8レース、それ以前が5.4レースです。
これは6名の若手騎手が騎乗停止している期間にチャンスを得ているとも見ることができます。
5月の7勝のうち、3勝は騎乗停止が始まる以前の5月6日、7日にあげているものではあるものの、以降でも4勝をあげており、チャンスをつかんでいると表現して良いでしょう。
また、乗り替わり初騎乗で5勝、乗り替わりから継続騎乗の2戦目で2勝をあげており、厩舎の意図や期待に応える騎乗をしていることがわかります。
牝馬で成果をあげていることも多く、馬への接し方がうまく、かつクセをつかむのも上手なのではないか、と考えられます。
先月紹介した永島まなみジョッキーは、勝率だけでなく複勝率、掲示板以内率も好成績を残していました。
佐々木大輔ジョッキーは必ずしもそういうわけではなく、安定していると表現しずらいラインです。
これは減量を生かした思い切った騎乗を行っていることへの反動とも見てとれます。
逃げ、先行で1、2番手でレースをしたときの成績が顕著に良く、思い切りの良い競馬ができていることがわかります。
減量騎手には、斤量を生かした先行策を期待するケースも多く、期待通りの競馬を実現でき、かつ成果を残せることは騎手として大きな魅力です。
減量がいつまでも続くわけではありませんが、思い切りの良い騎乗や、逃げて最後まで馬を頑張らせる腕も大きな武器になると考えられます。
騎乗停止の騎手たちも6月には戻ってきます。
また少し環境は変わると思いますが、佐々木大輔ジョッキーの今後一層の活躍が楽しみですね。
5月まとめ
ようやく仕事もひと段落しそうですし、出資シーズンも近づいてきました。
ここからはブログの更新頻度をあげていきたいなと思っています。
6月はかなり出走が見込まれますし、勝利を期待したいと思います。
できることは応援だけですが、引き続き見守っていきたいと思います。