出資馬のレース&重賞競走の回顧
2024年第2週の開催が終了しました。
1月13日と14日ということで、共通テストが実施されていましたね。
受験生の皆様もお疲れ様でした。
出資馬のマルモアが14日の京都でデビュー。
好位で競馬をして0.2秒差の4着と、良いレースをしてくれましたが、その後に故障が発覚。
度合は今時点で不明ですが、心配です。
この記事では、出資馬の出走結果と重賞競走の予想回顧を行いたいと思います。
よろしくお願いいたします。
出資馬一覧
愛知杯(G3)の回顧
結果&予想印
予想記事
回顧
本命のウインピクシスは13着となりましたが、対抗のコスタボニータは3着に入ってくれました。
開幕週の小倉とあって、内先行有利と呼んで予想をしました。
是が非でもハナ、というタイプが不在ではないかと思い、そこまでハイペースにはならないと思っていましたが、その予想が大きく外れました。
グランスラムアスクがハナを主張し、そこにウインピクシスがついていく展開になります。
ここまでは想定通りだったものの、1,000mの通貨は57.4秒。
開幕週の小倉と言えど、これは明らかにハイペースでした。
勝ったミッキーゴージャスは外枠スタートもあり、前半は後方で競馬を進めます。
向こう正面から進出を開始。3コーナーでは先団外にとりつきます。
先行3頭の外にピタッとつけたのが絶妙で、内に入れなかったことで垂れた先行勢を交わす必要なく、ロスなく直線伸びることができており、2週連続で川田ジョッキーの技術を目の当たりにしました。
ミッキーゴージャスはミッキーロケット×ディープインパクトという配合で、母は秋華賞馬のミッキークイーン。
ミッキークイーンは重馬場で負けなしですし、稍重の宝塚記念ではサトノクラウンの3着。
そこに父は宝塚記念勝ち馬のミッキーロケットですから、渋った馬場でスタミナとパワーを生かしてタフに勝てるタイプ。ここまで重と稍重で3戦3勝しています。
開幕週の小倉で外枠はどうかな、と思いましたがとても強かったです。
同時に、このペースで後半1,000mで脚を使い続けていたわけですから、タフなスタミナの持ち主であることも改めて示したのだと思います。今後の活躍が楽しみですね。
2着のタガノパッションは上がり最速の脚を使っています。
3枠3番という枠もあり、前半はミッキーゴージャスのやや前に位置。
逃げたグランスラムアスクと、2番手追走のウインピクシスはしんどくなったものの、全体的には前にいた馬が残す中、後方からは2着に入ったのは良い末脚だったと思います。
3着は対抗のコスタボニータ。
道中は4番手追走で、先行した馬では最先着となりました。
期待した通り、先行して良い脚を使い続けてくれたものの、タフな競馬になりましたね。
本命のウインピクシスはハイペースが厳しかった印象です。
3番手のアレグロモデラートが4着、4番手のコスタボニータが3着という結果を見るところ、ハイペース適性の違いがありそう。
ウインピクシスの好走時、レースの通過タイムは35.5秒~くらいです。今回は33.5秒を2番手追走ですから、このギャップはあまりに大きいですね。
ペースが緩む展開に期待できるレースで見直したいと思います。
出資馬 マルモア (ITC) 出走レースの回顧
結果&予想印
回顧
出資馬のマルモアはゲートを決め、そこからダッシュもついて道中5番手を追走。
前に馬を置きながら冷静な競馬ができましたし、コーナリングも無難にこなし、直線を向いて伸びましたが届かずの2着に終わっています。
時計がかかる現在の京都で、前半800mを47.1、1,000mを59.5秒というペースで、勝ち時計1:35.1は新馬戦としては好時計だと思います。
マルモアはそこから遅れること0.2秒ですし、力のあるところを見せてくれました。
何より、フルゲートでこのペースの競馬を経験できたのは大きなことでした。
ただ、レース後に故障が発生した様子で、症状の度合が気になる日々です。
軽症で春に戻ってこれる程度なのを祈るばかりです。
勝ったミエスペランザは母ミスエルテの良血馬。
斜行するなど幼いところも見せていますが、内回りで良い末脚を見せていて、今後も楽しみな馬だと思います。
リアルスティール産駒でStorm Catのクロスもあるタイプで、こういう今の京都の馬場と適性があった部分もあると思います。
報道などでは軽い芝向きとのコメントもありますし、軽い馬場でどのような走りを見せてくれるか注目です。
京成杯(G3)の回顧
結果&予想印
回顧
本命のハヤテフクノスケは4着でした。
期待通りの競馬をしてくれ、コスモブッドレアをさせるかどうか、伸びろ、と念じていたところ、外からとんでもない末脚の2頭に差されましたね。
4角の様子では前に行った馬で決着がつくと思っていましたが、京成杯は今年も差し馬が勝ちました。
勝ったダノンデサイルはピンク帽の14番。
ダッシュがついて道中は先頭から離れた5番手を追走。
囲まれたり、被されるのを避けたいエピファネイア産駒にとって、気持ちよく走れるポジションを道中は確保。
4コーナーは外を回して直線も坂を登ってから良く伸びました。
競馬の印象からも、配合イメージからも中山よりも東京があいそうなタイプで、距離も伸びて良さそうですし、ダービーでの活躍が楽しみですね。
2着のアーバンシックは能力の高さを示すレースでした。
走り方も配合も中山向きではなく、それでもこの末脚は圧巻。
収得賞金も安心できるところまで来ましたし、今後の活躍がすごく楽しみな1頭です。
3着のコスモブッドレアは2番手で先行して2着。
直線に向いてから最後まで良く粘り続けました。
祖母ブルーレインボーはマルゼンスキー≒Caerleonの1×3という強烈なニアリークロスを持っていて、その要素は強いですね。
全体ではサンデーサイレンスのクロスやトニービンという柔らかさと胴伸び的な要素があるゴールドシップ産駒で、しかしエルコンドルパサーの持つ強烈なニアリークロスで引き締め、粘り強さも持っているタイプ。
強く大きく動けるタイプなのかもしれません。先行して粘ると強いタイプで、時計が出る今の中山で3着好走は楽しみな要素だと思います。
対抗のレイデラルースは前に行けなかったのが厳しかったですね。
無理のない競馬をしていますし、条件戦からの積み上げに期待したいところ。
日経新春杯(G2)の回顧
結果&予想印
回顧
本命のリビアングラスは8着、対抗のハーツコンチェルトは4着、単穴のディアスティマは14着という結果に終わりました。
4コーナー戦、京都外回りということもあって、内枠有利、前目有利と想定して予想しました。
実際、京都開催の日経新春杯では8枠は成果を残せておらず、不利な傾向はありました。
しかし今回のレースでは8枠のサヴォーナが2着、サトノグランツが3着に入っています。
レースはディアスティマが逃げ、リビアングラスが追走する展開。外からは勢いよくシンリョクカが出ていきましたが、枠の差があって、前に行けたのは前述の2頭でした。
勝負の分かれ目となったのは、シンリョクカが勢いよく出していき、内の先行馬のペースが緩まなかったこと、それによって先行ポジションに隙間が生まれ、8枠の2頭がスタートからの直線を生かしてそこにポジションをとれたことにあると思います。
時計が出ない現在の京都の馬場で、逃げたディアスティマの1,000m通過は58.3秒。馬場的にも距離的にもハイペースとなりました。
このペースに押しながらついていったリビアングラスにとって、かなり体力を消耗してしまったのだと思います。
前目で粘れるペースになると期待していたのですが、この2頭には苦しい展開となりました。
勝ったブローザホーンは道中中団後ろくらいで競馬を進めます。
この位置でもレース全体のペースからすれば結構タフなペースだったと思います。
進出を開始したのは上り坂が終わったところで、下りながら膨らまずに加速しながらコーナリングをこなし、直線を向いて勢いそのまま伸び続けました。
上がり3Fは最速を記録しており、タフなスタミナ勝負のレースを見事に1番人気で勝利しました。
美浦所属の菅原ジョッキーが京都の舞台で抜群の仕掛けをしての勝利で、すばらしい騎乗だったと思います。
ブローザホーンは不良馬場で3勝クラス、稍重、それも2,600mでリステッド勝ち。今の京都の馬場はあいそうな実績を持っています。
父エピファネイア×母の父デュランダルという配合で、母系にはAssertの血が入ります。
Sadler’s Wells・ノーザンテースト・Be My Guestという、Northern Dancer×Hyperion血脈の種牡馬の血を持っており、スタミナに期待ができる印象。タフな展開で強い競馬をしました。
天皇賞春に出てくるようであれば、楽しみな1頭です。
2着サヴォーナは大外からうまくポジションを取り先行。最後は内からよく伸びました。
キズナの牡馬らしく、こうしたタフな馬場はしっかりとこなした印象です。
母母父のLord At Warは亜産の競走馬で、亜国で大きな成果を残した後、米国に転厩。米G1を2勝しています。
完全に非主流血脈の馬で、クロスのきついタイプの馬とは緩衝材になりますし、重厚なスタミナ要素を持っているタイプ。
サヴォーナの場合、こうしたタフな展開で力を発揮できるのは、キズナとLord At Warがかみ合っているからと思います。素軽い馬場だと苦戦することもあるでしょうが、今後もこうした馬場、距離で成果を残してくる馬だと思います。
3着はサトノグランツ。この馬も大外からうまくポジションを確保しています。
12番のシンリョクカがダッシュ良く先団にとりつき、13番のサヴォーナが続いていくなか、サトノグランツはまっすぐに前に出し、内が落ち着いたタイミングでサヴォーナと共にインに入っていきます。
ここも川田ジョッキーのさすがの騎乗という印象で、外枠と57.5kgというハンデがありながらも3着に入ったところは、ジョッキーの腕と馬の実力があってのことだと思いました。
スタミナのある馬だと思いますが、この馬は良馬場で良さそうなタイプだと思います。
対抗にあげたハーツコンチェルトは4着。
枠と斤量で同じ4歳のサヴォーナやサトノグランツより有利だろうと思っていましたが、前述の2頭に軍配が上がりました。
自己条件に戻って1つずつ積み上げていってほしいですね。
まとめ
なかなか予想通りにはいかない週でした。
ペースの読みが大きく外れましたね。
今週は出資馬の出走はない週ということで、じっくり重賞を考えたいと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。