シルクHC 2023年度1次募集の結果報告
シルクHCの2023年度1次募集の抽選結果が8月10日に発表されました。
7月18日のカタログ公開から1か月弱、票の動向などを見ながら悩みに悩みました。
最終の途中経過が発表されたのは8月3日、それを見て、私は以下の5頭に申し込みました。
抽選時優先権はツルマルワンピースの22、インヘリットデールの22、プロミストリープの22の3頭でかなり迷いましたが、抽選時優先権の利用状況から鑑み、当選を確立をあげるべく、プロミストリープの22に使用することにしました。
申込結果は以下の通りになりました。
当選したのはアピールⅡの22とプロミストリープの22でした。
アピールⅡの22は一般抽選で約30%の当選確率で当選、プロミストリープの22は抽選時優先権の利用口数が200口未満でしたので、無風当選となりました。
ツルマルワンピースの22とインヘリットデールの22はいずれも抽選時優先権が満口、当選確率はそれぞれ44%と61%でした。決して当選確率が低いわけではありませんでしたが、落選リスクを回避した選択は良かったと思っています。
ご一緒の方、どうぞよろしくお願いいたします。
当選できなかった馬たちも追いかけていきたいと思います。
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2023年度1次募集の結果分析
2023年度募集は制度改革があり、なかなか読みにくい展開となりました。
出資申込方針としては、芝の王道路線をめざす想定ではいたものの、当選確率に不安があったため、ダート路線&新種牡馬の産駒プロミストリープの22に抽選時優先権を使用し出資申込を実施しました。
ダート路線は地方交流三冠路線が注目されているものの、それと並行して牝馬ダート競走の充実も進んでおり、そこでの活躍を期待しています。
なかなか悩ましい出資申込でしたが、今年の傾向をここで一度分析し、次年度に向けた準備をしておきたいと思います。
今年の方針や戦略は以下の記事にまとめておりますので、ぜひそちらもご覧ください。
満口馬数や総申込口数の動向
総口数・満口頭数は減少 頭数制限の影響アリ
出資申込の方針を検討する際、制度変更の影響によって生じることを以下のように仮説立てしました。
- 満口になる馬の頭数がやや減少する可能性が高い。
- 申し込みのある馬の頭数が減る可能性が高いため。
- 人気上位馬の必要実績額や総申込口数は増える可能性アリ
- 頭数制限により選択と集中が発生する可能性が高いため。
- 抽選時優先権の当選確率や、抽選発生時の当選確率は上昇する可能性が高い。
- 抽選時優先権の使用対象となる馬の頭数や口数が減る可能性が高いため。
総じて、上位人気の競走は激しくなる可能性があるが、出資申込当選の確率は上がる可能性が高い。
仮説に対して、結果は以下の通りになりました。
- 満口にならなかった馬の頭数は22年度より増加
- 22年度は3頭。今年は+8頭
- 抽選時優先権200口超の割合は横ばい
- ただし、200口未満+非抽選を加えると56%
- 総申込口数が500口超の馬への総申込口数は大幅減
- 総口数は昨対77.4%に大幅減
- 満口馬における平均値も昨対86.7%に
- 抽選時優先権の申込口数は微減
- こちらは昨対91.9%
仮説通り、総申込口数は昨年より大きく減っています。
総口数の減少に対して、満口馬における申込口数の平均の減り幅は少なく、選択と集中が行われたと読み取れます。
人気上位馬の動向について
最上位は必要実績上昇 当選難度が上がる
総申込口数上位20頭は上記の馬になりました。
昨年の上位20頭の申込口数の合計値は35,790口でした。
対して今年は29,615口で、昨対80.5%です。
実績上位5頭の必要実績は、昨年と今年では以下のような違いが見られました。
最高額は上昇しており、上位5頭の合計金額でも今年の方が高いという結果になりました。
総申込口数は昨年より減っているものの、最上位人気の必要実績は上昇しました。
この傾向より、頭数制限の実施によって、当選見込みが薄い馬に対する出資申込が減少していること、上位実績者の選択と集中が発生していることがわかります。
ただ、私が想像していたより狭い範囲で発生しており、影響範囲は本当に最上位のみという結果になりました。
抽選時優先権の人気動向
路線によって総口数とギャップが生じる
抽選時優先権を使用しても当選確率が30%未満だったのは4頭。
こちらは総口数でも上位4頭で、人気馬への出資難易度はなかなかに高いものとなりました。
総口数とギャップのある馬が上位20頭でも結構発生しており、押しなべて見ていくと「芝の王道路線」を期待できる馬は抽選時優先権の人気が上がり、やや異なる路線をめざす馬は抽選時優先権の人気は下がる傾向があります。
エスメラルディーナの22はダート路線の可能性も示唆されていますが、馬っぷりの良さに加え、地方ダート三冠路線が整備されたこともあって、人気を維持したのだと考えられます。
こちらの10頭が総申込口数が多かったのものの、一般抽選が発生した馬たちです。
抽選時優先権との数字にギャップのある馬とも表現できます。
私が出資できたプロミストリープの22は総申込口数は1,192口。対して抽選時優先権の申込口数は178口と、抽選時優先権を使用すれば確実に出資できました。
押しなべて父の名前を見ると、ダート路線の種牡馬であったり、産駒が走り始めて中距離路線では考えにくいタイプが多い印象です。
一般枠での当選確率について
人気下位は出資申込チャンスアップ
満口になった馬において、一般枠で当選確率が20%を上回った馬は上記の14頭です。
私が出資できたアピールⅡの22は31%の当選確率でしたから、当選できたのはラッキーでした。
必要実績が50万円以下だった馬とあわせてみていくと、昨年より出資申込がしやすい環境にはなっていたとは考えられます。
50万円以下の実績で出資できる馬は昨年13頭だったのに対し、今年は23頭とかなり増えています。
この辺りは出資申込頭数の制限が効いていると見て良さそうですね。
募集結果に見る仮説検証
改めて仮説を掲載します。
- 満口になる馬の頭数がやや減少する可能性が高い。
- 申し込みのある馬の頭数が減る可能性が高いため。
- 人気上位馬の必要実績額や総申込口数は増える可能性アリ
- 頭数制限により選択と集中が発生する可能性が高いため。
- 抽選時優先権の当選確率や、抽選発生時の当選確率は上昇する可能性が高い。
- 抽選時優先権の使用対象となる馬の頭数や口数が減る可能性が高いため。
満口頭数は減少し、人気”最”上位馬の必要実績は上昇、出資難易度は上がりました。
抽選時優先権については、入会制限の効果もあって約10%減だったものの、芝の王道路線においては激戦維持となりました。
無風当選も含めた一般枠当選可能性は全体として上昇しており、出資申込しやすい環境にはなったと表現できます。
ただ、全体傾向として選択と集中が発生しており、「みんながほしいと思う馬」への出資申込の難易度は依然として高いままでした。
私自身、活躍を期待しているからこそ申込したものの、牡馬マイル路線と牝馬ダート路線に当選していますから、少しずらしたことが出資につながっています。
めざす路線の重賞をイメージしながら出資をしていくことが、引き続き大事になりそうです。
まとめ
入会制限と頭数制限の結果がはっきりと出た23年度1次募集となったと私は考えています。
この傾向は翌年も続く可能性が高いと考えられます。
芝の王道路線への出資申込は引き続き高難易度となる見込みです。
必要実績については、現体制で3年間出資が行われた26年度募集にハッキリします。
今年の傾向からして、100万円の実績を得られると、かなり馬を選びやすくなる印象です。
推測ですが、出資しやすい環境ができ始めたことで、年2頭程度実績を積み上げる方は増加する可能性が考えられます。
すごく雑な計算ですが、2頭出資した場合の獲得実績が12万前後としたとき、「実績が必要となる出資」の下限金額が40万円ほどに今後推移していくのではないかと思います。
その辺りが多数派になると考えられ、70万円前後の実績が差が出るゾーンになるのではないかと推測しています。
まず、今年のシルクの募集がひと段落し、ホッとしています。
20年産のアッシュフォードとフェールデレーヴの勝ち上がりに期待をしつつ、アピールⅡの22とプロミストリープの22の成長を楽しみにしていこうと思います。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。