ノルマンディーOC 三次募集馬分析(2021年度) ヴイプラドの20

  • URLをコピーしました!
目次

ノルマンディーOC 2021年度三次募集馬分析

 ノルマンディーオーナーズクラブの2021年度三次募集が開始されました。これが2021年度最後の募集ですね。先行募集の申し込みは5月16日から24日13時までです。
 ノルマンディー会員ですので、先行申込をする権利を有しています。出資申込をするかどうか、1頭ずつ分析・検討していこうと思います。その検討内容を記事にまとめていこうと思います。

 本分析は募集馬の活躍を保証するものではございません。出資などの最終のご判断はご自身にて実施をお願いいたします。
 また、馬券的な分析をするものではなく、一口馬主として出資をするうえでの分析ですので、馬券を検討する際の情報としては有効なものではありません。ご了承くださいますようお願いいたします。

 Youtubeも始めました。そちらもぜひご視聴ください。

シオノゴハンチャンネル

募集馬概要 ヴイプラドの20

ヴイプラドの20
  • ヴイプラドの20
    • 父:ダノンバラード
    • 母:ヴイプラド
      • 母父:El Prado
    • 性別:牡馬
    • 生年月日:2020年4月13日
      • 母19歳時の産駒
    • 所属予定:美浦 加藤和宏厩舎
    • 生産牧場:岡田スタッド
    • 募集総額:840万円
      • 一口価格:21,000円

 ヴイプラドの20は岡田スタッドの生産馬です。募集価格はかなり安価で840万円という設定。当初発表時は地方募集でしたが、後日中央募集に変更されています。

 母ヴイプラドは中央2勝。3歳時にはフラワーカップやフローラSに出走しています。通算で22戦2勝、うち20戦が芝のレースです。産駒には中央ダート3勝のホノカ、障害OP勝ちのツジスーパーサクラなどがいます。地方で長く活躍する産駒も多く、健康に心配はあまりなさそうです。

 牝系に目立った活躍馬はいませんが、堅実に長く走る馬が一族から多数出ており、ここからも丈夫な一族であることが推測できます。

 所属の美浦・加藤和宏先生はシリウスシンボリの鞍上として日本ダービーを制しています。調教師としてはハナズゴールを管理されていました。加藤士津八先生の父ですね。

 取り立てて強調する材料は少ないものの、心配となる要素も少なく、かつ安価なことから、健康さを生かした活躍が期待できそうな印象を受けます。

血統分析

ヴイプラドの20 血統分析
  • 芝・ダートともに堅実な活躍が見込めそう
    • Haloのニアリークロスが充実 小回りでの機動力に期待
      • Haloの4×4
      • Sir Ivorの6×4
      • Halo≒Sir Ivor & Halo≒Stop the Music
    • 母ヴイプラドが底力のある血統
      • Bold Reason≒Never Bendの5×4
  • スタミナ的要素は薄くマイル以下ではないか

 父ダノンバラードは2015年,16年の2世代を日本で種付けした後、海外に輸出。2016年産駒のナイママが早期に活躍したため、日本に逆輸入されました。中央出走18頭中8頭が勝ち上がり、ロードブレスが交流重賞勝ちを記録するなど、4頭が2000万以上の本賞金を獲得しています
 ダノンバラードは宝塚記念2着など、G1で好走したものの、勝利までには届いていません。種牡馬入り後、すぐに輸出されているように、種牡馬としても決して期待された馬ではなかったでしょう。繁殖の質も高いとは考えにくく、それに対してこの成績は、種牡馬として高い能力があると考えられます。

 ダノンバラードの父ディープインパクトは言わずと知れた名馬。母の父UnbridledUnbridled’s Songの父として知られ、ディープインパクトとは好相性の組み合わせ。ダノンバラードの祖母Angelic SongGlorious SongDevil’s Bag全妹。血統背景はニックス的にも、血筋的にも超一流で、種牡馬として能力が高くても何一つ不思議はありません。

 母ヴイプラドの父El PradoSadler’s Wellsの直仔。ただ、Sadler’s Wells系としては異色の種牡馬で、北米の芝・ダートで活躍馬を多数出し、リーディングサイアーを獲得した経験もあります。Sadler’s Wells系の洋芝適性の高い力強さ以上に、Sir Ivor由来の軽いスピードを持っており、それが北米のスピード感に合致したのだと考えられます。
 El Pradoについてはタリスマニックの分析記事でまとめていますので、もしよかったらそちらも併せてご参照ください。

 また、母ヴイプラドはSadler’s Wells×Never BendによるBold Reason≒Never Bendのニアリークロスを持ち、La Troienne的な力強さ、底力を持っています。同時にSir IvorとStop the Musicの軽さとスピードを持っているので、北米のダートでも走れそうな魅力を持っている印象です。

ヴイプラドの20はこうした両親を持ち、かなりの良血という印象を受けます。

 ヴイプラドの20はHalo≒Sir Ivor、Halo≒Stop the Musicを強く持ち、スピードと機動力の補強がなされています。

 これに加えて、母がSadler’s WellsとNever BendによるLalunのクロスを持ちますから、力強さ的な要素も持てていますね。

 Hyperionなどのスタミナ血脈は薄く、粘り強さはそう期待できなさそうではあるものの、スタートからスッと加速して、逃げ切る、ないしは好位から差す競馬を短距離からマイルあたりで見せてくれるのではないかと思います。トップスピードにあげるパワーもLalun由来で持っているのではないかと思います。

 イメージ的には、中山・新潟・福島の小回りの短距離で活躍してくれそうです。芝かダートかまでは読めませんが、大箱タイプではないと思います。
 重賞クラスまではガチっとハマったとしても厳しそうではあるものの、仮に地方転籍しても長く走ってくれそうな印象があり、回収期待値は高いのではないかと想定しています。

まとめ

 価格的にも安価で、健康そうですし、維持費も稼ぎ続けられるタイプなのではないかと思います。ノルマンディーで狙うなら、こうした妙味のある種牡馬・配合の馬で、じっくり楽しめるタイプが良いと思っており、そういう意味でこの馬はかなり合致しています。

 まだ結論は出していませんが、前向きに検討中です。

 

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

HN:シオノゴハン
趣味:競馬と雑学調べ
一口馬主:
シルクホースレーシング 2019年~
ノルマンディーオーナーズクラブ 2020年~
インゼルサラブレッドクラブ 2021年~
POG:不愉快な仲間たち

目次