ノルマンディーOC二次募集馬配合分析(2021) サマーロコガールの20

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ノルマンディーOC 二次募集馬 配合分析における方針と注意書き

 ノルマンディーOCの二次募集が2022年1月6日よりスタートします。公式HP募集馬ページの公開は12月16日とのことです。

 年内に1頭ずつ更新を行い、募集開始前には全頭評価を実施できる状態まで進めていきたいと思います。

 二次募集馬の分析については以下の流れで実施したいと思います。

  1. 1頭ごとの配合分析の実施 血統表ベース
  2. 配合分析実施後、馬体分析の実施(動画・写真の公開と並行して実施)
  3. 全頭そろった時点で横の比較を実施

 まずは1頭ごとに血統表からわかる魅力や『こういうイメージで、馬体と方向性が合致してたら良いのではないか』の仮設立てを実施したいと思います。その仮説を馬体・歩様とコメントと比較して検証、その後に二次募集馬+一次募集馬と比較して個人的に良いと思う馬を選定、という流れにしたいと思います。

 分析にあたっては、血統評論家の栗山求さん・望田潤さんのブログや書籍をもとに勉強した内容を用いています。お二人のブログは以下。

 栗山求さん → 栗山求の血統BLOG

 望田潤さん → 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

 そのほか、亀谷敬正さん、治郎丸敬之さん、村山弘樹さんの書籍でも勉強させていただいております。勉強で用いている書籍は以下の通りです。

 あくまで本分析は自分自身が一口馬主として競走馬に出資しており、自分自身の投資先を選ぶための分析を公開している範囲ですので、募集馬の活躍を保証するものではございません。最終の判断はご自身にて実施をお願いいたします。ご了承ください。

サマーロコガールの20

募集番号32 サマーロコガールの20 牡馬 5月17日生まれ

ビーチパトロール
サマーロコガール
母父キングカメハメハ
厩舎栗東 石坂公一厩舎
価格40,000円

 母サマーロコガールは地方3勝馬です。中央のダートデビューで、13着→12着と来たところで芝を走ると5着入り。その後に芝を使うも勝ち上がれずに地方へ。地方1年目で1勝、2年目で2勝をあげるも、あと1つ不足して中央に戻れず引退しています。

 サマーロコガールの産駒は初年度から地方で活躍し、中央ではボーイズオブサマーグラスピレが勝ち上がり、バンクオブクラウズは4勝をあげOP入りし、マーキュリーC(ダート2000m)では2着に入るなど活躍しています。

 サマーロコガールの20は母13歳時の産駒です。

サマーロコガールの20の血統表

サマーロコガールの20

 ビーチパトロールは次年度の新種牡馬です。ノルマンディーの2021年度一次募集のジェルヴェーズの20も同じくビーチパトロール産駒で、その馬に私は出資しています。

 ビーチパトロールは米国芝中距離で活躍した馬ですので、小回りをこなす器用さと短い直線での加速力、そうした環境に対応する気性とスタミナを持った種牡馬だと考えられます。そうした能力は、日本においてはダートでの適性を高めうる要素で、かつ父・母父ともに米ダートG1馬なので、その要素が出てくるとダート馬になると推測できます。

 サマーロコガールの20の配合におけるポイントは以下2点でしょうか。

  • Kingmamboの3×3で期待できる要素は何であるか
  • ダート路線で活躍できそうな馬体になっているか

 サマーロコガールの20は、ダート中距離で適性がありそうで、そこで活躍できる素養を持っているかどうかが、ポイントになるのではないでしょうか。

 サマーロコガールの20Kingmamboの3×3を持っています。父・母ともに父系がKingmambo系というのがポイントでしょう。Kingmambo系は母系の要素を引き出す傾向があります。それはNorthen Dancerの血や、ニアリークロスを発現させる血をMiesqueが多く持っているからだと推測でき、父系のMr.Prospector系よりもMiesqueの持つ血の要素とかみ合う血を発現しやすくさせているからだと私は想像しています。

 理由はあくまで仮説ですが、Kingmambo系は母系を引き出すことを考えると、父・母父ともにKingmambo系というのは、互いに主張が弱くあまり魅力的には感じません。

 この辺りは母系にKingmamboの全きょうだいの血を持つリアルスティールとの違いですね。

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 母系を引き出すことを考えると、母のダート適性が産駒に伝わると良いのではないかと思います。上もみなダートで走っており、ダート路線での適性は高いと考えられます。母のダート適性の高さはKingmamboMr.Prospector・NureyevブライアンズタイムRobertoによるNashua≒Nantallahのニアリークロスが由来でしょう。

 この要素は父ビーチパトロールNantallahNashuaの血を引きつつ、米国的なスピードや前向きな気性を持つ血を複数持っており、この要素は産駒にさらに強く伝えてきそうです。

 

まとめ

 サイアーラインによるKingmamboの3×3をどう見るか、というのがポイントになりそうですが、母がRobertoの血を持つことで、Roberto的なダート馬になると面白いのではないかと思っています。

 馬体を見て、ダート適性が高そうで、乾いた砂や坂をこなせそうな力強い馬体を持っていたら、結構面白いのではないでしょうか。逆にコメントが芝適性に寄っていると、それはどうなのだろう、というのが私の印象です。

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この記事を書いた人

HN:シオノゴハン
趣味:競馬と雑学調べ
一口馬主:
シルクホースレーシング 2019年~
ノルマンディーオーナーズクラブ 2020年~
インゼルサラブレッドクラブ 2021年~
POG:不愉快な仲間たち

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