シルク募集馬配合分析 ルシルクの20

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シルク募集馬配合分析 ルシルクの20

No.3 ルシルクの20 牝馬 1月28日生

ハーツクライ
ルシルク
厩舎美浦 古賀慎明厩舎
一口価格64,000円

 配合からの期待度:1勝クラスから2勝クラス

 10番仔で、半兄にステイゴールドl産駒のグランシルク(5勝 G3京成杯オータムH)がいます。デビュー前のイルチルコを除いた上8頭中、5頭が中央勝ち上がり、2頭が地方勝利を果たしています。未勝利での引退はディープインパクト産駒だったクロワルースの1頭のみです。

ルシルクの20の血統表

ルシルクの20

 ハーツクライ×Roberto系は勝ち上がり率40%です。ハーツクライはそもそもの勝ち上がり率が高いため、全体平均以下となっています。母父ブライアンズタイムからは、タイムフライヤーマジックタイムが出ています。

 ハーツクライ×French Deputyは勝ち上がり率約60%で好相性です。Deputy Minister系でくくったとき、マイラプソディやアドマイヤエイカンが出ています。いずれも2歳時から活躍しており、ハーツクライ産駒としては早熟傾向になります。勝ち上がり率が高いのも、成長が間に合い脱出機会が増えるという理由もあるのではないでしょうか。

HaloとRoberto

 ルシルクの20はHaloとRobertoを3×3でもち、すなわちHail to Reasonを4×4で持ちます。HaloとRobertoとは近い血を持っていますが、この2頭がクロスすると米国的パワー血統Blue Larkspurの血のクロスが強くなります。

My Bupers

 加えてハーツクライは3代母にMy Bupersを持ち、同馬もまたBlue Larkspurの血を強く引いており、ここにRobertoが加わるため、米国的なパワフルさを産駒に表現しやすいと考えられます。

 タイムフライヤーが2歳時にホープフルステークスという中山の小回り急坂レースに勝ち、その後にダートで活躍しているのも、(Halo+My Bupers)×Robertoの要素が大きいのではないかと考えます。

 母ルシルクはここにFrench Deputyが入るため、さらに筋肉質でゴリっとした感じになりそうな予感がします。French Deputyにしても、その子どもクロフネにしても、牡馬よりも牝馬のほうが芝の大物が出ているのは、牝馬のほうが筋肉の柔らかさを保ちやすく、日本の芝適性を持ち続けられるからではないかと私は考えています。

 ルシルクの20も牝馬ですので、早い時期から芝の路線で活躍する可能性は十分にあります。

 ハーツクライは牡馬と牝馬で勝率がそこそこ違うのですが、芝に限って言えばほぼ同一の成績を残しています。違うのはダート成績で、牡馬は芝・ダートで差のない勝率を残していますが、牝馬が明らかにダートで成績を落とします。それだけ、ハーツ牝馬は馬体に柔らかさを残しやすいのだと考えられます。

 ルシルクの20は母系にBold Rulerの6×6を引いているので、そこでスピードを補えていると、芝で通用する可能性は十分にあると思います。

 総合すると、ハーツクライの持つ米国的なパワーを母系のRoberto・French Deputyで強化し、早期から活躍できそうな印象があります。問題は芝で通用するスピードを持ち合わせているか否かで、持ち合わせていない場合、牝馬のダート成績が悪いだけに不安が残る、といったところでしょうか。それこそマジックタイムはハーツクライ×(ブライアンズタイム+Sadler’s Wells)なので、スピード要素はかなり薄いながらも芝重賞を勝利しています。

まとめ

  • パワー型ハーツクライ牝馬 芝で通用するスピードがあるかどうかが分岐点
  • 似た配合はタイムフライヤー 2歳時から走れそうな血統背景
  • 兄弟で勝ち上がれていないクロワルースも古賀先生の厩舎

 2歳でデビューすれば勝ち上がりはできると思います。その先の路線次第かなと思いますが、コツコツと走り続けてくれるタイプではないでしょうか。重賞で勝つとすると、福島牝馬中山牝馬ではないかと思います。

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この記事を書いた人

HN:シオノゴハン
趣味:競馬と雑学調べ
一口馬主:
シルクホースレーシング 2019年~
ノルマンディーオーナーズクラブ 2020年~
インゼルサラブレッドクラブ 2021年~
POG:不愉快な仲間たち

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