ノルマンディーOC 2021年度三次募集馬分析
ノルマンディーオーナーズクラブの2021年度三次募集が開始されました。これが2021年度最後の募集ですね。先行募集の申し込みは5月16日から24日13時までです。
ノルマンディー会員ですので、先行申込をする権利を有しています。出資申込をするかどうか、1頭ずつ分析・検討していこうと思います。その検討内容を記事にまとめていこうと思います。
本分析は募集馬の活躍を保証するものではございません。出資などの最終のご判断はご自身にて実施をお願いいたします。
また、馬券的な分析をするものではなく、一口馬主として出資をするうえでの分析ですので、馬券を検討する際の情報としては有効なものではありません。ご了承くださいますようお願いいたします。
Youtubeも始めました。そちらもぜひご視聴ください。
募集馬概要 グレイスノートの20
- グレイスノートの20
- 父:パドトロワ
- 母:グレイスノート
- 母父:ハービンジャー
- 性別:牡馬
- 生年月日:2020年3月11日
- 母7歳時の産駒
- 所属予定:美浦 嘉藤貴行厩舎
- 生産:岡田スタッド
- 募集総額:1,080万円
- 一口価格:27,000円
グレイスノートの20は岡田スタッドの生産馬。母7歳時なので、今回募集の馬の母としてはかなり若いですね。
母グレイスノートは中央・地方で9度出走するも未勝利引退。2着1回、3着3回とかなり惜しいところまでいきました。社台ファーム生産、社台レースホース所属の馬で、ハービンジャー×キングカメハメハ×サンデーサイレンスの好配合馬です。祖母エアリアンハーブは中央5勝のオープン馬、中山牝馬で3着の実績があり、きょうだいも活躍馬が出ています。3代母エアウイングスは重賞馬と、牝系は魅力的です。
調教師の嘉藤先生はジョッキーを引退し、今年開業したばかりです。
母の産駒は今時点で未出走。好配合馬ではあるので、どこかで成果を出してきそうではあります。
血統分析
- 1400mまでのレースで期待
- 母が好配合
- ハービンジャー×キングカメハメハ×サンデーサイレンス
ブラストワンピースもこの配合 - フジキセキと上記組み合わせは好相性
- 父短距離×母中長距離の長短バランス
- ハービンジャー×キングカメハメハ×サンデーサイレンス
- 母が好配合
父パドトロワはG3を3勝。スプリンターズステークス2着。中央出走頭数57頭に対して勝ち馬9頭なので、勝ち馬率は15.8%です。距離は1400m以下のみで勝利をあげています。スプリンター種牡馬ですね。
パドトロワはフォーティナイナー・フジキセキ・スターバレリーナによるNasrullah+Hyperionの増強タイプ。フジキセキの成功パターンはMill Reefの血を取り入れたり、Bold RulerやSpecialの血を取り入れることで、Nasrullah+Hyperionを増強し、スピード先行&前粘りを可能にすると良い傾向です。前者代表はダノンシャンティ、後者代表はイスラボニータです。
母グレイスノートはキングカメハメハを通してMill Reefの血を引いており、かつ、シークレットシェアラーがSecretariatの産駒。なので、Millcent≒Mill Reef、Secretariatのクロスが発生し、フジキセキの血を生かすという観点でプラスでしょう。また、ハービンジャー産駒においてフジキセキの血はブラストワンピース・トーセンバジル・エアジーンが出ている好相性。
フジキセキやハービンジャーという母の父のゾーンを見ると好相性の組み合わせと言えるでしょう。
また、長短バランスもとれており、そこも魅力だと思います。
一方で、全体的に緩く柔らかい血が多い印象を受けます。パドトロワ産駒は晩成傾向もあり、なかなか緩さが解消してこないのではないかと推測しています。主戦場は芝・ダートどちらになるか微妙なところですが、いずれにしても短距離であることはほぼ間違いありません。その路線は結構馬格と力強さが求められるだけに、もう少し硬く屈強な要素があったほうが期待できるのではないか、と思います。
まとめ
ニックス的な要素では魅力的なものも多く、後から見たときに「この部分がこうだから走れたのね」という納得感は得られそうです。これは表現が難しいのですが、走ったときに活躍の理屈は説明がつきそうですが、走る以前に「こんな馬になって、こんな成果が期待できる!」というワクワク感は抱けていないです。走っても不思議はないです。