ノルマンディーOC 2021年度三次募集馬分析
ノルマンディーオーナーズクラブの2021年度三次募集が開始されました。これが2021年度最後の募集ですね。先行募集の申し込みは5月16日から24日13時までです。
ノルマンディー会員ですので、先行申込をする権利を有しています。出資申込をするかどうか、1頭ずつ分析・検討していこうと思います。その検討内容を記事にまとめていこうと思います。
本分析は募集馬の活躍を保証するものではございません。出資などの最終のご判断はご自身にて実施をお願いいたします。
また、馬券的な分析をするものではなく、一口馬主として出資をするうえでの分析ですので、馬券を検討する際の情報としては有効なものではありません。ご了承くださいますようお願いいたします。
Youtubeも始めました。そちらもぜひご視聴ください。
募集馬概要 シャルマンレーヌの20
- シャルマンレーヌの20
- 父:スノードラゴン
- 母:シャルマンレーヌ
- 母父:ダンスインザダーク
- 性別:牡馬
- 生年月日:2020年6月1日
- 母16歳時の産駒
- 所属予定:美浦 粕谷昌央厩舎
- 生産:岡田スタッド
- 募集総額:720万円
- 一口価格:18,000円
シャルマンレーヌの20は岡田スタッドの生産馬。母16歳時の産駒です。
母シャルマンレーヌは中央・地方で18戦2勝、2着3回、3着3回と芝で安定した成績を残しました。競走実績はノルマンディー募集馬では良績です。ホウヨウクインの牝系で、名馬ホウヨウボーイが出ているほか、ごく最近では高松宮記念を勝利したナランフレグが出ています。ノーザンテースト→ミルジョージ→ダンスインザダークとスタミナに富んだ優れた人気種牡馬をつけ続けた母系には魅力を感じます。
調教師の粕谷先生はシゲルヒノクニ(京都ハイジャンプ)やソッサスプレイなどを管理されています。連戦して成果を残す馬も多く、馬の健康管理などに長けた方なのではないかと推測しています。
母の産駒はアイルハヴアナザー産駒のアイルチャームとアイルビーザワンが2勝をあげています。いずれも短距離です。
血統分析
- 時計のかかる馬場・1000~1400mまでのレースで期待
- 父母相似の配合
- サンデーサイレンスの4×3
- ノーザンテーストの4×4
- Mill Reefの5×4
- 父と母の配合で上記クロスが発生
- 父母相似の配合
父スノードラゴンは2014年のスプリンターズステークス覇者。生涯61戦で8勝していますが、重賞勝ちはスプリンターズステークスのみ。11歳まで現役を続けていました。
20年産駒は初年度産駒となります。19年の高松宮記念まで現役でしたので、引退後すぐに種牡馬入り、種付けとなったわけですね。そのスケジュールもあってか、シャルマンレーヌの20は6月生まれと遅生まれです。
スノードラゴンは芝・ダートで走りましたが、1400m以下を主に走り、1200mを得意としました。
勝利したスプリンターズステークスの勝ち時計は1:08.8で近10年で最も遅い時計で、タフな馬場でのレースとなりました。ダートでも実績があるように、力強さが求められる時計のかかるスプリント戦を得意とし、時計には限界のあるタイプのスプリンターでした。
シャルマンレーヌの20は父の持っている血と母が持っている血が共通する部分が多く、また、父スプリンター、母スプリンターですから、父母相似の配合となっています。
両親の持つ能力の方向性をそのまま産駒に伝えていくようなイメージになると思います。クロスの方向性としてはMill Reefとノーザンテーストがし、粘り強さやタフさの要素は強まる印象です。Nijinskyも入りますから、ノーザンテーストの北米的な力強さ要素も上乗せされる感じでしょうか。そこにサンデーサイレンスの4×3でサンデーサイレンスが強く主張するので、スプリント適性は若干下がるかもしれませんね。純粋なスピード勝負タイプではなく、タフなスプリント戦になったときに本領発揮しそうです。
まとめ
馬場が荒れてきた函館・札幌の馬場で活躍するイメージはわきます。安価ですし、両親ともに古馬になってからも息長く走った馬ですから、毎年夏を楽しみに出資する、というのはアリだろうな、と思います。