ノルマンディーオーナーズクラブ 21年産募集馬分析 No.7~10

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ノルマンディーオーナーズクラブ 21年産募集馬分析

 ノルマンディーオーナーズクラブの募集馬分析を実施します。他クラブ同様に、私自身がどの馬に出資するかどうか検討した結果の共有という形となります。ノルマンディーオーナーズクラブの募集馬分析の共有は1頭ごと詳細ではなく、大枠の方向性を何頭かまとめて記事にしていきます。文章量見つつ調整します。皆さんのご参考になりましたら幸いです。

 本分析は募集馬の活躍を保証するのものではございません。出資などの最終のご判断はご自身にご決断ください。また、私の主観による分析ですので、読者の望まない表現が出てくる可能性もございますが、ご了承ください

 ノルマンディーオーナーズクラブの魅力や、21年産募集に際しての私の方針は以下の記事にまとめています。ご興味のある方はぜひご参照ください。

※調教師リーディングのデータは2021年のもの。JRAより。

募集馬概要 デンコウブルーの21

デンコウブルーの21
  • デンコウブルーの21
    • :デクラレーションオブウォー
    • :デンコウブルー
      • 母父:キングカメハメハ
      • 母母父:ジェイドロバリー
      • 牝系:5代母イコマエイカンからはアグネスレディーの系統が広がる
    • 性別:牡馬
    • 生年月日:2021年3月30日
      • 母15歳時の産駒
    • 所属予定:栗東 北出成人厩舎
      • 21年リーディング:59位(勝ち星は53位タイ)
      • 主なジョッキー:亀田J
    • 生産:本田土寿牧場
    • 募集総額:1,320万円
      • 一口価格:33,000円
募集馬分析
  • 距離はマイルまでか
  • 年齢が上がるとダートに寄っていきそう

 母デンコウブルーは中央で走り、4戦して未勝利。母の半兄には重賞で複勝圏内に2度入ったセイウンニムカウがいます。5代母にイコマエイカンがいる牝系で、異なる系統にアグネスレディーが出ています。そちらからは名馬が多数誕生しており、アグネスタキオンを通じてその存在感を示しています。

 生産が本田土寿牧場ということで、本馬は九州産(熊本県産)の競走馬ということになります。夏の小倉デビューが果たせるかがポイントになります。

 厩舎は栗東のベテラン調教師の北出先生。友人がラブリアージェに出資していることもあって、更新情報を良く目にしていましたが、本当に1勝にかける工夫がすごく、馬や出資者への配慮がすごく伝わってくる方だな、と思っています。九州産の馬とこうした厩舎という組み合わせは、とても良いのではないかと思います。

 父デクラレーションオブウォーはオールラウンダータイプの種牡馬です。世界各地で流行している良血を複数持っており、その何を刺激するかで出てくる産駒の傾向は異なるタイプです。つまりは、母の血を生かせるタイプです。デクラレーションオブウォーは北米の種牡馬の血で構成されていますが、Hyperionの血が各ラインでしっかり入っていることも、芝ダートで活躍馬を出している要因だと考えられます。その要素をつないでいくこともポイントになると考えられます。

 母デンコウブルーはMr.Prospectorの3×3という強いクロスを持ちます。また、Kingmamboとジェイドロバリーが父共通、NureyevNumber(3/4同血)を持つため、Kingmambo≒ジェイドロバリーの2×2が発生しているとも言えます。
 この配合においては、その部分が強く発現すると考えられます。Kingmamboに寄るか、ジェイドロバリーに寄るかで考えた時、デクラレーションオブウォーがKingmamboの牝系のPasadoble(Miesqueの母)が持つスタミナ要素を刺激するものを持っていないため、ジェイドロバリー方面に寄っていくのではないかと思います。
 ジェイドロバリー方面に寄っていくということは、距離適性は短めでマイルまでが想定できます。パワーに寄りすぎるとダートになってくると思いますが、2,3歳時は若駒の柔らかさで芝にも対応してくるのではないかと思います。

 筋肉量が豊富な馬体をしており、力強い印象を受けます。ただ、身体の状態があまり良くないのか、前脚の歩様が気になります。若干X気味な脚もしていますね。故障レベルではないでしょうから、状態が回復してくるとまた違った歩きを見せてくれるのではないかと思います。

募集馬概要 ビスカリアの21

ビスカリアの21
  • ビスカリアの21
    • :スクリーンヒーロー
    • :ビスカリア
      • 母父:ヴァーミリアン
      • 母母父:Gilded Time
      • 牝系:母地方重賞馬・4代母から活躍馬
    • 性別:牡馬
    • 生年月日:2021年4月10日
      • 母9歳時の産駒
    • 所属予定:栗東 新谷巧一厩舎
      • 21年リーディング:86位(勝ち星は80位タイ)
      • 主なジョッキー:菱田J・鮫島J・松本J
    • 生産:岡田スタッド
    • 募集総額:2,400万円
      • 一口価格:60,000円
募集馬分析
  • 適性はダート中距離ではないか
  • 気性と馬体に不安はあるものの、地方クラシック路線に期待できるタイプではないか

 母ビスカリアは中央で4勝をあげ、地方交流重賞のTCK女王杯競走を勝利した競走馬です。所属はノルマンディーで、生産も岡田スタッド。クラブにとって思い入れのある血統でしょう。4代母からは北米で活躍する競走馬が多数出ています。近親には目立った活躍馬はいませんが、地方で堅実に走る砂の血統です。

 厩舎は栗東の新谷先生。クラウンプライドでUAEダービーを勝利するなど、年々勝ち星数を伸ばしている3年目の先生です。森秀行厩舎に所属されていた時期もあり、こうした海外へのチャレンジやダート戦への強さはその関係性を感じたりもします。
 ノルマンディーでは募集価格680万円のホワイトターフで新馬勝ちを飾っています。以降は勝てないながらも重賞4着などの成果も残しています。なかなか2勝目が厳しいながらも条件を工夫しながら走らせている印象を受けます。

 父スクリーンヒーローは04年産のベテラン種牡馬。ジャパンカップを制するなど芝中距離で成果を残した競走馬ですが、産駒はRoberto系やグラスワンダーの血を感じさせる傾向で、芝のマイルから中距離で活躍したモーリス、グランプリレースで活躍したゴールドアクターが出ています。牝馬はあまり走らない傾向がありましたが、近年ではウインマリリンやクールキャットなど芝重賞で成果を残す産駒も出ています。大物は芝に出ていますが、全体では芝向きのダート兼用タイプです。

 スクリーンヒーローはHalo的スピード要素の注入、欧州的なスタミナ要素であるSadler’s WellsやNever Bendと相性が良い傾向です。ストライドを伸ばす血を入れるより、硬くピッチで走れる血を入れるのもプラスに働く傾向です。
 母ビスカリアはヴァーミリアン産駒ですから、Sadler’s Wellsの血を持っています。Sadler’s Wellsの好相性ポイントは母の父Bold Reasonにあり、Robertoに近い要素に加えLa Troienneのパワーが入るのが魅力です。
 加えてヴァーミリアンはSpecial=Lisadellの5×5×4があり、HyperionとNantallahがかなり強めに入っており、そこにスクリーンヒーローのRoberto、KingmamboのMr.Prospectorがあるため、Nashua≒Nantallahはかなり強化されていて、パワーは十分にありそうなタイプ。
 ここにサンデーサイレンスのクロスが入りますから、硬くなりすぎないバランスになっていそうな印象を受けます。

 つなぎは立ち気味な印象を受け、地方の深い砂もこなせそうな印象を受けます。芝にしても、中山や阪神内回りを力強くピッチで駆け上がるタイプではないかと思います。全体的にクロスが多い馬なので、気性面は少し不安があります。硬めな感じもするので、故障も心配です。馬体と気性に問題なく進行できれば、地方クラシック路線へのエントリーが期待できるタイプではないでしょうか。

募集馬概要 ピッツネイルの21

ピッツネイルの21
  • ピッツネイルの21
    • :スワーヴリチャード
    • :ピッツネイル
      • 母父:クロフネ
      • 母母父:Nureyev
      • 牝系:5代母から米2歳チャンピオン
    • 性別:牡馬
    • 生年月日:2021年4月29日
      • 母10歳時の産駒
    • 所属予定:栗東 新規開業厩舎
      • 21年リーディング:–
      • 主なジョッキー:–
    • 生産:岡田スタッド
    • 募集総額:1,280万円
      • 一口価格:32,000円
募集馬分析
  • 芝・平坦のマイルから中距離タイプではないか
  • 仕上がりの早さがポイントになりそう。新潟や京都でチャンスがありそう

 母ピッツネイルは地方で3勝。中央では障害競走1勝をあげています。産駒のホワイトターフは680万募集にして新馬勝ちし、重賞4着に入る成果を残しています。5代母からは北米2歳チャンピオンが出ています。

 厩舎は栗東の新規開業の厩舎とのことです。2022年に合格発表された方で栗東は3名いらっしゃるので、そのどなたかだと思います。スワーヴリチャードやピッツネイル所縁の先生を探してみましたが、少し探してもわかりませんでした。開けてみて、という感じでしょうか。

 父スワーヴリチャードはハーツクライの後継種牡馬の1頭で、大阪杯やジャパンカップを制覇。素軽いスピードタイプというよりは、スタミナがあって器用なタイプでしょうか。勝ったジャパンカップも重馬場で、王道環境ではありませんでした。安田記念3着や共同通信杯勝利があるように、スピードももちろんあるタイプですが、その路線がベストというわけではないタイプ。競走能力が高いことは間違いない馬でした。
 ハーツクライ産駒として、Unbridled’s SongやSeattle Slewが入る柔らかいタイプの馬で、Storm Catやデインヒルといった仕上がりが早い血が入っていないにも関わらず、2,3歳から活躍できたのも能力の高さでしょう。Never Bendの血を持つのも良い要素で、こういうタイプのハーツクライ後継は、デインヒルやStorm Cat、Nureyev≒Sadler’s Wellsなどの血が有効に働きそうです。

 ピッツネイルの21は母の父にクロフネが入り、それ以外にもSeattle Slewのクロスが生じています。Bold RulerとPrincequilloの血が増強されるタイプで、父よりも長い直線を柔らかなストライドで走るタイプになりそうな印象を受けます。Deputy MinisterやNureyevが入り、Never Bendのクロスも生じますから、引き締める要素はありつつも、それが強く機能するかは微妙なところです。緩さが解消でき、力を発揮できるタイミングが早めに訪れるかどうかが分かれ道になりそうなタイプだと思います。

 歩く姿は芝という印象を受け、ストライドは伸びてきそうな印象を受けました。力強さが出てくるまでは新潟などで走れると良さそうですね。栗東所属で、京都競馬場が来年戻ってくるのもこの馬にとってはプラスだと思います。

 スワーヴリチャードの初年度産駒、そして新規開業厩舎、新しくなった京都競馬場。何かそういうところに面白味は感じますね。

募集馬概要 フジインザスカイの21

フジインザスカイの21
  • フジインザスカイの21
    • :ヘニーヒューズ
    • :フジインザスカイ
      • 母父:ディープスカイ
      • 母母父:ジョリーズヘイロー
      • 牝系:祖母が重賞馬 小岩井牝系ダーリングが祖
    • 性別:牡馬
    • 生年月日:2021年5月1日
      • 母10歳時の産駒
    • 所属予定:栗東 上村洋行厩舎
      • 21年リーディング:47位(勝ち星数は44位タイ)
      • 主なジョッキー:池添J・松山J
    • 生産:高昭牧場
    • 募集総額:2,640万円
      • 一口価格:66,000円
募集馬分析
  • 適性はダートマイルではないか
  • まだ成長してきそうな馬体の雰囲気

 母フジインザスカイは中央で3勝。兵庫チャンピオンシップで5着に入っています。ダートの長めマイルで走り、4コーナー戦をこなしました。祖母は地方交流Jpn3の名古屋優駿を勝利。さかのぼると小岩井牝系のダーリングにたどり着く日本在来牝系の出身。なので、TTGのG、グリーングラスが同じ一族にいます。

 厩舎は上村洋行先生でデビューの2019年以降、毎年のように勝ち星数を伸ばしています。ジョッキー出身の調教師で、調教助手を経て調教師となっています。ノルマンディーの馬を預かるのはこれが初となります。

 ヘニーヒューズはすでに成功を納めている名種牡馬で、ダートにおいてはリーディングサイアーを獲得しています。Bold Ruler+Princequillo+北米パワー血統が好相性となっています。アグネスタキオン肌からはワイドファラオが出ていますが、アグネスタキオンはサンデーサイレンスが北米要素を持ちつつ、母系にBold RulerとPrincequilloの要素を持ちますから、ぴたりとはまる感じですね。

 母フジインザスカイはディープスカイ産駒ですから、アグネスタキオンの血を引きます。ディープスカイの母系はSecretariat含めBold Ruler+Princequilloの血がかなり入りますし、Danzigの血を引きますから、対ヘニーヒューズで考えたときにアグネスタキオン以上に好相性となる可能性があります。
 ただ、フジインザスカイはジョリーズヘイローの血を引き、それがHalo≒Sir Ivorのニアリークロスが父と母父の関係で発生していますから、柔らかスピードが強烈に入っていると考えられます。
 強く引き締める血がなく、柔らかスピードの要素が全体的にかなり強いため、ダート馬としてはもう少し硬さが欲しい印象を受けます。

 馬の雰囲気的にはまだ成長が見込めそうな緩さを感じます。鍛えてどれくらいギュッとしてくるか、気になるところです。新設のダートクラシック路線を目指す予定とのことですが、とすると関西というのはどうなのか、という気がします。輸送うまいこといけば良いのではないか、と思います。

まとめ

 今日はNo.7から10までの4頭を紹介しました。南関東のダートクラシックを目指す方向性の馬がラインナップに並んでいるあたり、今回のJRAの改定が与えた影響の大きさを感じますね。

 過去の記事は以下をご参照ください。


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この記事を書いた人

HN:シオノゴハン
趣味:競馬と雑学調べ
一口馬主:
シルクホースレーシング 2019年~
ノルマンディーオーナーズクラブ 2020年~
インゼルサラブレッドクラブ 2021年~
POG:不愉快な仲間たち

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