インゼルTC 2022年度募集 募集馬分析 No.13 ヤンキーブライトの21

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インゼルサラブレッドクラブ 2022年度募集

 インゼルサラブレッドクラブの2022年度募集の先行申込が開始されました。 受付期間は10月1日から23日まで、途中経過は7日と23日に公開されます。これから私自身が検討した内容を文章にし、整理していこうと思っています。その内容が皆様のご参考になりますと幸いです。
 募集制度の変更やインゼルサラブレッドクラブの紹介については、過去記事や私のYou Tube動画【インゼルサラブレッドクラブ 加入1年で感じる魅力・推奨ポイントの紹介】をご参照ください。

 本分析は募集馬の活躍を保証するのものではございません。出資などの最終のご判断はご自身にご決断ください。また、私の主観による分析ですので、読者の望まない表現が出てくる可能性もございますが、ご了承ください。

募集馬概要 ヤンキーブライトの21 Yankee Bright 21

ヤンキーブライトの21 Yankee Bright 21
  • (外)ヤンキーブライトの21 Yankee Bright 21
    • 父:Practical Joke
    • 母:Yankee Bright ヤンキーブライト
      • 母父:Elusive Quality
    • 性別:牝馬
    • 生年月日:2021年2月14日
      • 母14歳時の産駒
    • 所属予定:栗東 森秀行厩舎
    • 生産:George E.Bates Trustee
    • 募集総額:2,600万円
      • 一口価格:52,000円

 ヤンキーブライトの21 Yankee Bright 21は米国のGeorge E.Bates Trusteeの生産馬で、育成牧場は三嶋牧場となっています。母14歳時の産駒です。

 母ヤンキーブライトは欧州で走った競走馬で、未勝利で引退しています。産駒は欧州と北米で走っており、複数勝利をあげている産駒が5頭いて、繁殖としての能力は高い印象を受けます。祖母シャープミニスターからも重賞馬やリステッド勝ちが出ており、堅実な牝系です。

 ヤンキーブライトの21は KEENELAND 2021 November Breeding Stock Sale で67,000ドルで購入された馬です。当時のレート(1ドル≒114円)でおおよそ770万円ほどでしょうか。(この1年での為替変動恐ろしすぎませんかね) 輸送やそこからの育成を鑑みた時、2,600万円という価格設定になって不思議はないですね。
 ノルマンディーは安価な価格設定になっている傾向が多いので、比較対象としてどうか、とも思いますが、20年産4次募集で募集されたローマンミストレルの20は落札価格85,000ドルで募集価格2,440万円。シニアプロムの2060,000ドルで2,160万円で募集されています。この時のレートは1ドル≒125円ほどなので、円安が進んでいます。2歳馬での輸入なので、育成費用は含まれないものの、ノルマンディーは安い価格設定になっています。

総合分析

血統分析
  • 父は北米リーディングサイアーInto Mischiefの系統
    • Into Mischiefは2019年から3年連続で北米リーディングサイアー
      • Into Mischief自身はAWのG1を1勝したのみ
      • Into Mischiefの半妹に名牝Beholder
    • Practical Jokeはダート短距離G1を3勝
  • 日本適性のありそうな血が多く 期待できそう
    • Storm Cat・フォーティナイナー・Gone West・Deputy Minister
      いずれも日本で成果を残している
    • ロイヤルアカデミーⅡはStorm Catに近い血
      ディープとの相性も期待だが、一層パワー寄り
  • 牝馬であることは少々ネック
    • 牝馬ダート路線は整備されておらず、活躍の場は限られそう

 父Practical Jokeは北米のダート短距離G1を3勝した競走馬です。Into Mischiefがリーディングサイアーを獲得する以前に活躍した競走馬で、2016年と17年に走っています。父の成功もあって30,000ドルの種付け料で種牡馬入り。日本に輸入されたデュガが初年度産駒世代で、北米でもステークスウィナーが出たことで、種付け料は上昇しています。

 日本でもよく見かける海外種牡馬の名前が血統表には並んでおり、日本競馬においてもスピードとパワーを生かした競馬が期待できそうな印象を受けます。
 森厩舎に所属し、2勝をあげているデュガとは5/8同血で、その辺りからもある程度期待していいのではないかと思います。デュガにはない要素として、母がGone WestSharpen Upを持つことで、Mixed Marriageの牝馬クロスを発生させていることがあげられます。スタミナや勝負根性の底上げが期待できます。
 Practical JokeHaloの血を複数持っており、そこに母の父Elusive QualitySir Ivorを持っているので、Halo≒Sir Ivorが発生し、日本競馬への適性を高めるスピードも持ち合わせそうです。加えて、Secretariatのクロスも発生するので、そこもスピード的な要素で期待ができそうです。
 これらの要素を総合していくと、スタートから気持ちよくストライドを伸ばしていける1ターンの競馬場で、逃げ・先行で押し切る競馬で成果が残せそうだと思います。

 馬体を見ての印象ですが、繋ぎの雰囲気からもダートタイプではないかと思います。トモも良いものをもっているように見えました。ここから実は入ってくるでしょうが、サイズはあまり大きくなる印象はなく、これくらいがフレーム的にも良さそうです。
 デュガのように芝をこなせるようであれば、牝馬の短距離からマイルで3歳春まで楽しむことができそうです。芝が厳しいとなったとき、牝馬ダート路線は充実しているとはいいがたく、そこはネックとなりそうですね。

まとめ

 預託予定の厩舎は森先生のところで、デュガと共通。デュガのように芝で走れるようであればとても楽しみです。おもしろい1頭だと思いますが、芝路線に行けるかどうかは微妙なところだと私は思っており、その観点から出資しない予定です。

著:亀谷敬正
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この記事を書いた人

HN:シオノゴハン
趣味:競馬と雑学調べ
一口馬主:
シルクホースレーシング 2019年~
ノルマンディーオーナーズクラブ 2020年~
インゼルサラブレッドクラブ 2021年~
POG:不愉快な仲間たち

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