インゼルTC 2022年度募集 募集馬分析 No.12 ダンシングオンエアの21

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インゼルサラブレッドクラブ 2022年度募集

 インゼルサラブレッドクラブの2022年度募集の先行申込が開始されました。 受付期間は10月1日から23日まで、途中経過は7日と23日に公開されます。これから私自身が検討した内容を文章にし、整理していこうと思っています。その内容が皆様のご参考になりますと幸いです。
 募集制度の変更やインゼルサラブレッドクラブの紹介については、過去記事や私のYou Tube動画【インゼルサラブレッドクラブ 加入1年で感じる魅力・推奨ポイントの紹介】をご参照ください。

 本分析は募集馬の活躍を保証するのものではございません。出資などの最終のご判断はご自身にご決断ください。また、私の主観による分析ですので、読者の望まない表現が出てくる可能性もございますが、ご了承ください。

募集馬概要 ダンシングオンエアの21 Dancing On Air 21

ダンシングオンエアの21
  • (外)ダンシングオンエアの21
    • 父:Saxon Warrior サクソンウォリアー
    • 母:Dancing On Air ダンシングオンエア
      • 母父:Fastnet Rock
    • 性別:牡馬
    • 生年月日:2021年3月19日
      • 母8歳時の産駒
    • 所属予定:栗東 四位洋文厩舎
    • 生産:Coolmore Stud
    • 募集総額:3,000万円
      • 一口価格:60,000円

 ダンシングオンエアの21はCoolmore Studの生産馬で、育成牧場は三嶋牧場となっています。母8歳時の産駒です。

 母ダンシングオンエアは愛国で走った競走馬で、1勝をあげています。産駒には上に3頭おり、初仔が2勝をあげています。19年産と20年産は未出走です。3代母のFlying Melodyからは3頭のG1馬が出ており、すばらしい成果を残しています。

 Saxon Warrior産駒はこの2年間で7頭が募集され、ダンシングオンエアの21はその中でも2番目に高い4,200万円での募集となっています。昨年インゼルから募集されたオストファーレンとフォミルマジックは共に3,900万円。サンデーで募集されたダズリングブレイヴが牡馬で5,000万円、アイリッシュパールが牝馬で4,000万円。サンデーの2頭は共に母G1馬であり、そこと比較したとき、ダンシングオンエアの21は高め設定な感がありますね。

総合分析

血統分析
  • ディープインパクト×豪州デインヒルの力強さ
    • ディープインパクト的な雰囲気というより、
      デインヒル的なサイズ感や力強さがあり、マイル以下で成果が出そう
      ミッキーアイルやミッキーアイル牡馬のイメージに近い
    • ロイヤルアカデミーⅡはStorm Catに近い血
      ディープとの相性も期待だが、一層パワー寄り
  • 馬体が力強く、成長も見込めそう
    • 同じくSadler’s Wells・デインヒルのクロスを持つオストファーレンは、
      募集時幼く柔らかい雰囲気があったが、力強い馬体に1年で大きく成長
    • ダンシングオンエアの21も現時点でサイズや雰囲気があるが、
      一層大きくなってきそうな様相で、今後に期待できる

 父Saxon Warriorは初年度産駒が重賞勝利を飾るなど、欧州で一定の成果を残しています。2022年10月10日時点で、日本国内ではまだ勝ってはいないものの、そう遠からず勝ち上がりが出てくるのではないかと見込んでいます。
 Saxon Warrior産駒が勝った重賞は芝1800m戦で、勝ち馬のVictoria Roadの母の父はInvincible Spiritで、Green Desert系統のスプリンターです。母Tickled Pinkの母系はヌーヴォレコルトと共通しており、祖母Cassandra GoからはG1馬1頭、重賞馬2頭が出ておりの繁殖実績はかなりのもの。Ahonooraの系統のマイラーの血を引いています。

 Saxon Warriorは欧州の種牡馬としては、デインヒルやSadler’s Wellsをさらに取り入れ、より欧州的な要素を強化しつつ、異系としてのサンデーサイレンスがアクセントとして生きるタイプがあちらでは活躍している、と仮説だてられます。現状、日本においてもそういうタイプの配合の馬が多いことから、欧州タイプの馬が活躍できる馬場やコースであれば、成果を残せるのでないかと思います。

 ダンシングオンエアの21は豪州スプリンターのFastnet Rockを母の父に持ちます。Danzig系スプリンターの血を引く、という点においては大枠でVictoria Roadと共通します。Fastnet Rockの血を引く競走馬でいえば、父ディープインパクトのプリモシーンがいます。プリモシーンはヴィクトリアマイルを上がり33秒で駆け上がり2着を記録しています。勝ったノームコアがレコードとなりましたが、同タイムのプリモシーンも前の記録を1秒上回るレコードを記録しています。それだけスピードのある血ですね。
 Fastnet RockはロイヤルアカデミーⅡの血を引いていますが、ロイヤルアカデミーⅡはStorm Catとかなり近い血を持ちます。

 ロイヤルアカデミーⅡはご覧の通りSecretariatの血が入らないStorm Catという感じで、柔らかなスピード以上に、北米的な力強さ、かきこむ力を増強していくイメージになります。
 この配合において、Secretariatの柔らかなスピード要素を取り入れるより、思い切り力強さに寄せていった方がはっきりして良さそうで、配合全体でパワーマイラーな印象を深めています。

 私は同じくSaxon Warrior産駒で、Sadler’s Wellsとデインヒルのクロスを持つオストファーレンに出資しています。オストファーレンの募集時の歩様は幼いながらも柔らかく、ディープインパクトの系統らしさなどを感じました。しかし、それ以降は筋肉が発達し、450kgほどだった馬体も現在は520kg弱あります。フレーム的にもダンシングオンエアの21はまだ大きくなってきそうで、力強さが増してくるともっと迫力が出てきそうな感じがしますね。

 配合の方向性にブレる要素がなく、馬格もあり、迫力が今後増してくると思うと、マイル路線で楽しみな一頭です。

まとめ

 厩舎は四位先生で、その人柄は出資馬フォンメイリーですごく実感しています。外国産馬で、もらえるお金は少し減ってしまいますが、この馬もまたインゼルだからこその1頭だと思います。こういう馬に出資したくて加入している部分もあるので、今年もSaxon Warrior産駒に挑戦してみようと思っています。

著:亀谷敬正
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この記事を書いた人

HN:シオノゴハン
趣味:競馬と雑学調べ
一口馬主:
シルクホースレーシング 2019年~
ノルマンディーオーナーズクラブ 2020年~
インゼルサラブレッドクラブ 2021年~
POG:不愉快な仲間たち

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