インゼルTC 2022年度募集 募集馬分析 No.5 ゴルトキルシェの21

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インゼルサラブレッドクラブ 2022年度募集

 インゼルサラブレッドクラブの2022年度募集の先行申込が開始されました。 受付期間は10月1日から23日まで、途中経過は7日と23日に公開されます。これから私自身が検討した内容を文章にし、整理していこうと思っています。その内容が皆様のご参考になりますと幸いです。
 募集制度の変更やインゼルサラブレッドクラブの紹介については、過去記事や私のYou Tube動画【インゼルサラブレッドクラブ 加入1年で感じる魅力・推奨ポイントの紹介】をご参照ください。

 本分析は募集馬の活躍を保証するのものではございません。出資などの最終のご判断はご自身にご決断ください。また、私の主観による分析ですので、読者の望まない表現が出てくる可能性もございますが、ご了承ください。

募集馬概要 ゴルトキルシェの21

ゴルトキルシェの21
  • ゴルトキルシェの21
    • 父:レッドファルクス
    • 母:ゴルトキルシェ
      • 母父:ステイゴールド
    • 性別:牡馬
    • 生年月日:2021年2月17日
      • 母6歳時の産駒
    • 所属予定:栗東 大久保龍志厩舎
    • 生産:社台ファーム
    • 募集総額:1,800万円
      • 一口価格:36,000円

 ゴルトキルシェの21は社台ファームの生産馬で、母6歳時の産駒です。

 母ゴルトキルシェは社台レースホース所有馬で、2017年デビューも、未勝利戦を勝ち上がれずに3歳で引退しています。新馬戦で2着、続く未勝利戦で5着があるものの、以降5戦はすべて二桁着順に苦しみました。ダートマイル、芝短距離も試されていますが、前述の通り二桁着順となっています。
 祖母ダリシアからはケンタッキーダービーやドバイワールドカップを制したアニマルキングダムが出ているほか、サトノダムゼル・ディープキングなど重賞好走馬が出ています。母系はドイツ出身で、ドイツの異系なスタミナを受け継いできています。

 母の父にステイゴールドを持っていますが、464kgの馬格を有しており、サイズ感は十分なものを持っています。もう少し大きくなってきそうな印象のある馬体です。

 所属厩舎は栗東の大久保龍志先生を予定しています。大久保先生は私の出資馬オストファーレン(Owaseyef 20)を管理してくださっています。まだあまり厩舎に所属している期間が長くないので、雰囲気などはわかりかねていますが、ディープボンドが凱旋門賞に2年連続で挑戦するなど、海外挑戦への対応力のある先生だと思っています。スタミナはあるもののややずぶいタイプの馬と相性が良い印象も持っています。

 レッドファルクスの種付け料は現在80万円、母は未勝利引退です。ノルマンディーの2021年度募集のヴァルトラウテ(ヴァルキリーの20)は牝馬・母未勝利・6歳時の産駒・父レッドファルクスで総額1,080万円で募集されています。この馬の半姉には小倉2歳Sを勝利したオーミアリスがいますし、母の半兄にはG1馬リンドシェーバーもいるという血統です。そこと比較したとき、社台ファーム&牡馬の上乗せがあって1,800万円をどう見るか、は悩ましいところですね。ヴァルトラウテが相当お得、とみたほうが良い気もします。

総合分析

血統分析
  • 1800m~2200mが主戦場になるのではないか
    • レッドファルクスはダートや1400mもこなすスプリントG1馬
      純粋なスプリントタイプというより、距離に融通の利くタイプ
    • 母系はスタミナ要素が強く、スピード要素が薄い
    • 非根幹距離のマイル・中距離をこなせるとおもしろい

 父レッドファルクスは2022年に産駒がデビューする新種牡馬。この世代は2世代目の産駒に該当します。スプリンターズSを連破した実績のある短距離馬です。単純な芝馬ではなく、ダートで準オープンとオープン競走を勝利した経験があります。短距離で活躍した馬ですが、後方一気のキレ味のある競走馬です。
 このあたりから、距離に融通が利き、先行馬がバテるなか、差し切れる脚力とスタミナを持ったタイプとみて良さそうで、種牡馬としても単純な短距離馬ではなく、マイルあたりまで融通が利きそうなタイプではないかと思います。

 母ゴルトキルシェはドイツ牝系で、代々スタミナのある父をつけてきています。ステイゴールドもそこにもれず、スタミナと重馬場に強いタイプ。スピードに富んだタイプではないため、父にスプリンターズSを連覇したレッドファルクスを入れるのは速さを補う上で良さそうな印象です。
 父にステイゴールドを持つ牝馬は小柄な馬が多く、ゴルトキルシェも450kgを切るくらいのサイズです。その仔も小柄になってしまう傾向があり、私が出資していたソラネル(牝馬)は父ルーラーシップと大柄な馬に対して、380kgで出走するサイズ感に。馬体維持が困難で調教を積み切れないまま未勝利引退となりました。
 対して、ゴルトキルシェの21は現時点で460kgの馬体重を有しており、フレーム的にもまだ成長が見込めそうな印象があります。サイズ的な課題には苦しむことはなさそうで、それはプラスだと思います。

 父のスピードと距離の柔軟性、母のスタミナを想定したとき、1800mに適性があると未来は開けてくるのではないかと思います。大箱で直線のキレと最高速勝負、となったときには苦戦しそうで、1800mの4コーナー戦などでの勝負になりそうです。母のスタミナが発揮され、さらにトリッキーな2200mのコースに対応できると、勝負どころは増えてきそうです。
 1400mもコース形状的にトップスピード勝負というより、持続力勝負になりやすい傾向があります。スタミナ消耗の少ないラップタイムがマイル以下よりの場合、1400mでも適性がありそうですね。1800mを中心に400m刻みで考えていくタイプとなるのではないかと思います。

 馬体や歩様の動画を見た時、右前脚の踏み込みが私は少し気になりました。やや硬い印象です。ほかはあまり気にならず、良いサイズをしているなあ、という具合でした。

 今回募集の馬では手が届きやすい価格であり、非根幹距離の条件戦で見込みがあると思うため、1つ勝ち上がれば収支プラスは見込めるタイプだと思います。レッドファルクスも、母系も晩成タイプですし、長く楽しむうえで成長力に期待はできそうです。一方で心配なのは、勝ち上がれるかどうか、というところですね。早期に北海道デビューでライバルの少ないうちに勝ち上がれるくらいのペースで進行できると、成長を待ちつつ楽しめると思います。一方で、デビューが遅れてくると、芝のマイル以下はかなり混雑しますから、レース選びに苦戦はしそうですね。

まとめ

 現時点で馬格もありますし、生まれ時期的にも、早期デビューはできそうな気はします。そこが結構運命の分かれ道になりそうですね。
 おもしろい馬だとは思うのですが、私は母の父ステイゴールドの難しさを体感してしまっているため、見送ろうと思っています。

 私は以下の図書で学習した知識をもとに分析作業を行っています。もしよろしければ皆さんもご覧ください。

著:亀谷敬正
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この記事を書いた人

HN:シオノゴハン
趣味:競馬と雑学調べ
一口馬主:
シルクホースレーシング 2019年~
ノルマンディーオーナーズクラブ 2020年~
インゼルサラブレッドクラブ 2021年~
POG:不愉快な仲間たち

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