インゼルTC 2022年度募集 募集馬分析 No.4 テルアケリーの21

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インゼルサラブレッドクラブ 2022年度募集

 インゼルサラブレッドクラブの2022年度募集の先行申込が開始されました。 受付期間は10月1日から23日まで、途中経過は7日と23日に公開されます。これから私自身が検討した内容を文章にし、整理していこうと思っています。その内容が皆様のご参考になりますと幸いです。
 募集制度の変更やインゼルサラブレッドクラブの紹介については、過去記事や私のYou Tube動画【インゼルサラブレッドクラブ 加入1年で感じる魅力・推奨ポイントの紹介】をご参照ください。

 本分析は募集馬の活躍を保証するのものではございません。出資などの最終のご判断はご自身にご決断ください。また、私の主観による分析ですので、読者の望まない表現が出てくる可能性もございますが、ご了承ください。

募集馬概要 テルアケリーの21

テルアケリーの21
  • テルアケリーの21
    • 父:シルバーステート
    • 母:テルアケリー
      • 母父:Tapit タピット
    • 性別:牝馬
    • 生年月日:2021年5月4日
      • 母13歳時の産駒
    • 所属予定:栗東 友道康夫厩舎
    • 生産:ノーザンファーム
    • 募集総額:9,200万円
      • 一口価格:184,000円

 テルアケリーの21はノーザンファームの生産馬で、母13歳時の産駒です。

 母テルアケリー北米のオールウェザーG1勝ち馬。高い期待を持って日本に来ていますが、その産駒の勝ち上がり率は優秀ながら重賞勝ちは果たせていません。募集価格からもわかるように、相当に期待された繁殖であり、なかなかその水準には達していないのが現状です。テルアケリーの牝系には重賞好走馬はいるものの、近親ではテルアケリーが最も優秀な競走成績持ちとなります。

 5月生まれに対してすでに約480kgの馬格があり、かなりの体格を有しています

 所属厩舎は友道康夫先生を予定しています。リーディングでは2020年2位、2021年3位と超一流の厩舎。キーファーズ所属のドウデゥースで2022年の日本ダービーを制するなど、インゼルにはゆかりのある厩舎です。

 厩舎は美浦の蛯名正義先生。今年開業で、武豊ジョッキーとの同期コンビでのG1制覇を見てみたいファンは多いと思います。そういった意味で、この期待の良血を預けるのはインゼルサラブレッドクラブらしさだと思います。

 テルアケリーの仔は過去にサンデーレーシングやシルクホースクラブで募集されていますが、募集価格最高値は総額4,500万円募集のケリーズノベル(牡馬・父ハーツクライ)。販売価格最高値はセレクトセールで5,400万円で売れたレフトゥバース(牝馬・父ディープインパクト)です。これらと相対的に比較したとき、本場は8,800万円でセレクトセールで販売されています。種付け料はディープインパクト・ハーツクライの方がシルバーステートよりはるかに高いことも鑑みて、相当馬の質が高いのではないか、と推測することもできますね。

総合分析

血統分析
  • ディープインパクト目線で好配合揃い
    • ディープインパクト×Tapitからはグランアレグリア
    • ディープインパクト×Bold Ruler系からはアルアイン・シャフリヤールの兄弟
    • ディープインパクト×Unbridled×Storm Catにはコントレイル
    • 上記の通り、かなり好相性の組み合わせが揃っている
  • 前目の競馬に期待ができるが、粘り強さに不安
    • シルバーステート産駒は芝中距離で前粘りの競馬を得意とする傾向
    • 先行力やスピードを増強する血はあり、まくりもできそうなイメージ
    • 粘り強さの要素はあまりなく、馬力はあるが差される、届かないはありそう

 父シルバーステートは故障で引退したものの、圧倒的なパフォーマンスを条件戦で見せていたため種牡馬入り。初年度からファンタジーS勝ちのウォーターナビレラを出しています。シルバーステート自身は逃げ・先行脚質で同時に速い上りも使えるという競走馬でした。母系にRobertoNiniskiを持つディープインパクト産駒ですから、タイプ的にはパワーとスタミナのあるタイプであり、産駒にもその傾向は伝えています。

 テルアケリーの21は、ディープインパクト目線で見た時、相性の良い血が多く、シルバーステートの母系にない血を取り入れているので、これはディープインパクト後継の成功パターンに該当します。
 母系に北米のスピードとパワーのある血を複数持っており、馬力型のシルバーステートと掛け合わせるとスピードを補いつつ、一層力強さを強化している印象を受けます。現状、シルバーステート産駒は小回りやローカルを得意とする傾向があり、大箱で末脚勝負に弱い傾向です。キレ勝負では分が悪く、テルアケリーの21もまた、一本調子、もしくはまくりで先行押切イメージで中山や阪神の内回りで勝負していくタイプになるのではないかと予想でしています。

 スピードや馬力のありそうな血は結構入っているものの、並んで抜かせないというタイプの粘り強さのある血統背景ではない印象です。圧倒的に勝ち、僅差で負けるタイプになってしまいそうな印象は受けます。能力差で圧倒し続けられれば、父同様にずっと強いタイプとなるのではないでしょうか。

 高額馬とあって、馬体の雰囲気はすごく良く見えます。距離は持ちそうですし、5月生まれには見えない雄大さがあります。オークスで見れたらうれしい1頭ですが、そこまで上り詰めることはできるのか、母の産駒のここまでの実績からは少し不安がありますね。

まとめ

 私は予算的に見送りの対象ではあるのですが、血統的には魅力もありますし、馬体もすばらしいものを持っています。票読みもしながら検討し、決断したいと思います。

 私は以下の図書で学習した知識をもとに分析作業を行っています。もしよろしければ皆さんもご覧ください。

著:亀谷敬正
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この記事を書いた人

HN:シオノゴハン
趣味:競馬と雑学調べ
一口馬主:
シルクホースレーシング 2019年~
ノルマンディーオーナーズクラブ 2020年~
インゼルサラブレッドクラブ 2021年~
POG:不愉快な仲間たち

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