富士に至れ no.5
繁忙期が到来しまして、会社にいる時間が随分と長くなりました。年末年始も単独での仕事があって、そこはそこで個人繁忙期でしたが、今回は周囲も含めて慌ただしくなっています。良くも悪くも集中力があるタイプではないので、長い時間働き続けるのは得意なのは救いです。しばらくがんばっていこうと思います。
直近の更新は以下の2本です。
スーパーの裏でヤニ吸うふたり
閑話休題的な話です。「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」は地主さんがTwitterで連載されていたWEB漫画で、それと出会っていこう毎週の更新を心待ちにしていました。昔からタバコを吸うけだるい感じの女の人が好きなんですが、まさにな感じでハマりました。
1巻は22年8月に出て、2巻は23年1月に出ています。いくつかのエピソードは地主さんのTwitterで見ることができるので、ぜひチェックしてみてください。
私は非喫煙者ですが、上司は割と喫煙者であることが多い傾向。タバコを吸っている人とそうでない人では勤務時間が、的な話は割とあると思いますが、私としては上司がタバコで席を外してくれたり、同僚がタバコ休憩で適度に休みとってくれるおかげで気を抜けるので助かってます。時には缶コーヒーで同席したりと、そんな距離感です。
ここ最近はコロナ禍や健康被害的なことで、一層厳しい目でさらされるタバコですが、きっと自分の中で憧れであり続けるんだろうな、と思います。思い返せば、憧れのサラリーマン「山口六平太」も喫煙者でした。
この漫画でまた改めてタバコ憧れポイントが上がりました。こと職場や多少の閉鎖的環境などにおいては、同じ環境をともにする異なる世代・異なる部署の人が同じ時間と場所をともにする不思議な環境で、在宅勤務が増え、飲み会も減った今ではすごく稀有な環境かもしれないな、と思います。その場にいたことはほぼないので、空想ですが。会社の喫煙所がこの世からなくならないといいですね。
この本を読んだ後、似た趣味を持つと思っていた長年の友人に「これオススメ!」といったところ「着実に中身がおじさんになってるね」といわれ「ぼくは(マンガを読むときの)中身は変わらないから、これはちょっと違った」的なコメントをいただきました。
これは割と衝撃的な出来事で、確かに楽しめるマンガや小説が着実におじさんになっているし、感情移入の対象もだいぶ変わってきていました。その一方で友人はマンガを読むときの人格がちゃんと生きている。確かに自分にも子どものころのように楽しめるコンテンツや仲間は存在していて、いつになってもその人格で楽しめるものがあります。でもそれをあまり自覚していなかったし、むしろ変化するのが自然と思っていたので、これは衝撃的な出来事でした。(立場や年齢に応じて変化するから異なる読書体験が得られる、とはこのシリーズでマーケティングを読んだときにも書いたように、私は割とそういう思想を持っていました)
先日、ラジオを聴いていたら、「高校生あるあるを投稿して人気を博していた『土佐兄弟』が最近は大学生あるあるを投稿するようになった」という話が出て、それもとても面白い話でした。高校生にターゲットを絞り続けるのではなく、当初からファンになってくれた層をターゲットにし続ける、というのはとても面白い話です。『土佐兄弟』を見て高校時代の気持ちに戻る、という方向性ではなく、『土佐兄弟』を見ながら社会に出ていくというか、これは「中身がおじさんになっていく人」向けのマーケティングですよね。
少年誌・青年誌などの表現があるように、基本的にマンガを掲載する媒体やマンガを描かれる方なんかは、ターゲットを変えずにずっとその層を狙い続けますよね。つんく♂さんは変わらずハロープロジェクトの歌詞を書いていらっしゃいますが、時代の変遷をとらえながら、その世代に刺さる表現を発信され続けています。クリエイターは当時の人格を持ち続けるというか、異なる人格や自分の外にあるものからものを作り出せるのかもしれません。その観点で言っても土佐兄弟の話はとても面白いですね。そんな土佐兄弟の大学あるあるは喫煙所での話がほとんどなそうな。
まとめ
繁忙期で読書の時間をちゃんととれてないので、閑話休題的になりましたが、いろいろと面白い出来事があったので、まとめてみました。マンガそのものもめちゃくちゃ面白いので、ぜひ読んでみてください。
3月末くらいまでしばらくバタバタしそうですが、会社員がんばっていこうと思います。