インゼルTC 2025年度募集 募集馬全21頭分析 前編 牡馬10頭

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インゼルTC 2025年度募集 募集馬全21頭分析

本記事ではインゼルTCの2025年度募集の募集馬全21頭を私なりに見て考えたことをまとめます。
牡馬編と牝馬編で前後半分けて投稿させていただきます。

今回は前編、牡馬編です。

今年は出資申込制度が大きく変更となっています。詳細はインゼルTCのWebサイトをご確認ください。

会員ランクと出資実績を出資申込に反映した仕組みで、当選確率的にも良い内容だと個人的には思っています。
私はホワイト会員調整を行っているので、今年の申込可能頭数は2頭です。それも踏まえて馬を見ていきたいと思います。
なお、馬体を見ずに配合や厩舎などの情報をもとに分析をしておりますので、ご了承ください。

募集馬の分析 注意書き

本分析は私シオノゴハンが個人で行っているものであり、募集馬の活躍を保証するものではございません。
出資などの最終判断は、ご自身にて実施をお願いいたします。
ご了承くださいますようお願いいたします。

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No.1 スマートレイアーの24

スマートレイアーの24は父モーリス、母の父ディープインパクトの牡馬です。
生産はノーザンファームで、厩舎は栗東の大久保先生を予定しています。

母スマートレイアーは重賞4勝、秋華賞2着の実績を持つ競走馬でした。
私はスマートレイアーの半妹、スノーディーヴァにノルマンディーで出資しており、縁を感じる血統です。
1,400mと2,400mの重賞を勝っているのは本当にすごいことですし、スピードとスタミナを兼ね備えた母だと思います。

父モーリスはマイルと中距離で活躍した競走馬ですが、血統背景としては重厚な要素を持っています。
そのため、芝の素軽いスピード要素を取り入れることが望ましく、その点においてディープインパクトとダンシングブレーヴは好相性。
じっくり溜めて大箱の直線で長く良い脚を使ってくれそうなイメージがわきます。

厩舎も母を管理した大久保先生の厩舎ですし、母の鞍上として重賞2勝をあげた武豊騎手とのコンビも楽しみです。
おそらく晩成タイプになると思うので、成長を楽しみに注目したい1頭です。

募集番号1番らしい1頭だと思います。

No.2 スカイダイヤモンズの24

スカイダイヤモンズの24は父コントレイル、母の父First Dudeの牡馬です。
生産はノーザンファームで、厩舎は栗東の友道先生を予定しています。

スカイダイヤモンズはインゼルおなじみの母で、今年も募集にかかりました。
父サートゥルナーリアの半姉のディアダイヤモンドはこの夏に新潟で勝ち上がりましたが、とてつもないパフォーマンスを見せていました。
父リアルスティールの半兄グランカンタンテも2勝をあげるなど、母の繁殖としての能力は期待して良いと思います。

リアルスティールとコントレイルは父がディープインパクトで、Storm Catの血を持つ点が共通します。
このあたりからも、スカイダイヤモンズとコントレイルもうまくいくのではないかと思わせてくれます。

コントレイルはリアルスティールよりも北米要素が強く、スカイダイヤモンズも北米要素が強いため、一本気な競馬をするイメージもわきます。
ですが、そこは友道先生ですから、芝の中距離向きな育成をされるのではないかと思います。

早めから行けそうなタイプではないかと思いますし、芝、ダートどちらにせよ、クラシック路線を意識する1頭だと思います。

No.3 メイディーンの24

メイディーンの24は父コントレイル、母の父Tapitの牡馬です。
生産は三嶋牧場で、厩舎は栗東の藤原先生を予定しています。

母メイディーンの仔は1年ぶりの募集で、22年産の父Nyquistのギュルヴィは勝ち上がりを決めています。
近親に活躍馬も多い良牝系で、メイディーンも代々良血馬をつけて育まれた血統をしています。

スカイダイヤモンズの24でもコメントしましたが、コントレイルは北米要素の濃い競走馬です。
母メイディーンも北米要素が多い血統で、こちらも一本気な競馬をしそうなイメージがわきます。

ただ、こちらも厩舎は栗東の藤原先生です。
溜めてキレる中距離馬に育成されるイメージのある厩舎ですから、芝の中距離で活躍する馬になる未来もイメージできます。

同厩舎の日本ダービー馬、シャフリヤールのような走りをする競走馬になったら、かなり面白いと思います。
柔らかな要素を強調する血も入っていますし、その要素が出ているような歩様、馬体なら、その可能性も高まると思います。

こちらもクラシック路線を意識する1頭だと思います。

No.4 アストロロジカルの24

アストロロジカルの24は父Life Is Good、母の父Malibu Moonという配合の牡馬です。
生産は三嶋牧場で、この血統ですから持ち込み馬でしょうか。厩舎は栗東の吉岡先生を予定しています。

父Life Is GoodはG1を4勝、ダートマイルで活躍した競走馬で、ハイペースで逃げて圧勝するタイプの競走馬です。
北米競馬を表現したようなタイプで、個人的にはこういう逃げを打ち、タフな流れを作る馬は好きです。

祖父Into Mischiefは北米種牡馬で6年連続リーディングを獲得しており、その父系の産駒ということで、楽しみな募集馬です。
A.P.Indyのクロスに加えて、Haloのクロスも持ち、直線の伸びとコーナリングのうまさを両立できそうなイメージです。

マイルをこなせるかどうかがポイントになりそうで、東京ダート1,600メートルが期待したい舞台だと思います。
1ターンを気持ちよく逃げて押し切るタイプではないかと思います。

厩舎も吉岡先生ということで、私はノーブルロジャーでお世話になっていて、本当に良い調教師の先生だと思っています。
活躍が楽しみな1頭です。

No.5 ハウナニの24

ハウナニの24は父ドレフォン、母の父ロードカナロアの牡馬です。
生産はノーザンファームで、厩舎は栗東の武幸四郎先生を予定しています。

母ハウナニは白毛馬で、芝のスプリントで中央2勝をあげています。
シラユキヒメ牝系で、近親にはメイケイエール、アマンテビアンコがいます。
祖母ユキチャンは地方ダート重賞を3勝しています。前述の近親もメイケイエールは芝、アマンテビアンコはダートと、様々な適性を示している牝系です。

父ドレフォンはStorm Cat系の種牡馬で、北米のダートで活躍しました。
日本においては、芝で活躍する産駒もいるものの、主戦場はダートです。

本馬はStorm Catのクロスもあり、そこにDeputy Ministerのクロスも重なることから、ダート寄りのパワーが発揮されそうなイメージです。

おそらく距離適性も短めに出ると思われ、ダートのスプリントで走ってくるのではないかと思います。
粘り強い要素もあるだけに、最後までしっかり押し切れるタイプになってくれるのではないでしょうか。

No.6 ラブアンバサダーの24

ラブアンバサダーの24は父ルーラーシップ、母の父ディープインパクトの牡馬です。
生産はノーザンファームで、厩舎は美浦の上原佑紀先生の厩舎を予定しています。

母ラブアンバサダーはセリ取引価格1億円超で、キーファーズ所属で芝マイルで2勝をあげています。
祖母オーサムフェザーは北米のG1を2勝し、2歳牝馬チャンピオンも獲得しています。
そして、ラブアンバサダーの牝系はマルゼンスキーやCaucasusなど、名馬を輩出しているQuill牝系です。
そこにルーラーシップ×ディープインパクトのニックスですから、配合面でも楽しみです。

上原先生にはクリダーム、シルクのプロミストジーンでお世話になっており、イチオシの先生です。
おそらく芝の中距離で活躍してくれるタイプでしょうし、大きな成果が出た時、名牝系出身ですから、種牡馬としても楽しみな存在です。

今回の募集で、出資申込をするかどうか悩んでいる1頭です。
初仔ですから、サイズや歩様などもポイントになってくると思います。
活躍に期待します。

No.7 シンデレラの24

シンデレラの24は父カラヴァッジオ、母の父ハーツクライの牡馬です。
生産は杵臼牧場で、厩舎は栗東の岡田先生を予定しています。

母シンデレラは未勝利ながら、3代母に名牝イソノルーブルがいる血統です。母の仔は2年連続での募集です。

父カラヴァッジオは北米血統の馬ですが、欧州の芝スプリントで活躍した競走馬です。
すでに各国で活躍馬を出しており、日本では2023年に阪急杯を勝ったアグリがいます。

カラヴァッジオの活躍馬の血統を見ていくと、Sadler’s Wellsなどの欧州血統との相性の良さそうです。
アグリもDanzigとSadler’s Wellsですから、日本においてもこの要素はポイントになりそうです。

とはいえ、ここまでの活躍は欧州や日本のスプリントということを考えると、日本においての傾向はまた異なる可能性があります。
そういった意味で、日本の主流中距離血統であるハーツクライを母の父に持つのはプラスにはたらく可能性があります。

要素的にはダートに寄っていきそうですが、いずれにしてもマイル以下、1,400メートルあたりが勝負所になるのではないでしょうか。

No.8 アルベルティーヌの24

アルベルティーヌの24は父レイデオロ、母の父Leroidesanimauxという配合の牡馬です。
生産は社台ファーム、厩舎は美浦の手塚先生の厩舎を予定しています。

母は中央2勝で、祖母スキアは欧州重賞馬です。母の半兄弟にはG2を勝ったヴァンドギャルド、皐月賞勝ち馬のソールオリエンスがいます。

父レイデオロはステイヤー気質の種牡馬で、スピード的な要素を母系から取り入れたほうが良いタイプだと考えられます。
その点、母アルベルティーヌはダートのスプリントで活躍していますし、母の父Leroidesanimauxは北米の芝マイルG1馬です。
母の父Leroidesanimauxはケンタッキーダービーやドバイワールドカップを制したAnimal Kingdomの父としても知られ、スピード能力のある種牡馬です。

レイデオロや母系の持つスタミナ要素と、母の父の持つ米国的なスピード要素がうまくかみ合うと楽しみです。
芝の中距離、もしくはダートの4コーナー戦をめざしていくタイプになるのではないかと思います。

No.9 スターズアンドクラウズの24


スターズアンドクラウズの24は父サトノダイヤモンド、母の父マクフィという配合の牡馬です。
生産はノーザンファームで、厩舎は美浦の鹿戸先生を予定しています。

スターズアンドクラウズの仔もインゼルでよく募集されていますね。

サトノダイヤモンドは芝の中長距離で活躍した競走馬で、特に長距離に良績があります。
産駒も距離適性は長めながら、血統背景としてはスタミナというよりスピード要素が強い印象です。

その観点から、スタミナや持続力を強化できそうな欧州血統を取り入れるのはプラスではないでしょうか。
Nijinskyの血を持つ馬も活躍しており、その要素がはいるもの良さそうです。

芝の中距離で活躍を期待したい1頭です。

No.10 ブリオレットの24

ブリオレットの24は父サトノダイヤモンド、母の父ロードカナロアという配合の牡馬です。
生産は中原牧場で、厩舎は栗東の吉村先生を予定しています。

母は中央で2戦して未勝利も、産駒には地方6勝馬、中央勝ち上がり馬がいます。

サトノダイヤモンドは中長距離馬で、母の父ロードカナロアがスプリンターなので、長短のバランスはとれています。
ディープインパクト×Storm Catのニックスも内包されており、その観点も魅力です。

サンデーサイレンスのクロスが発生しており、そこが要素としては濃いと思いますが、ニックスの良さが出てくれば楽しみだと思います。
ダートの4コーナー戦という線もあるのかな、という印象を受けています。

まとめ


正直に言って、すごく迷っています。
出資申込をするのであれば、ラブアンバサダーの24とキャリサガの24で決まりました。

迷っているのはその手前部分で、インゼルの会員として継続するかどうか、という点です。
インゼルは好きなクラブで、応援してきたものの、個人的にマイナスな出来事もありましたし、一区切りついた感もあります。

現在出資している馬たちが現役の期間は継続しつつ、引退にあわせて退会も考えています。
続ける、と気持ちが動いた場合、前述の2頭に出資申込をしようと思います。

もう少し悩んでみようと思います。

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この記事を書いた人

HN:シオノゴハン
趣味:競馬と雑学調べ
一口馬主:
シルクホースレーシング 2019年~
ノルマンディーオーナーズクラブ 2020年~
インゼルサラブレッドクラブ 2021年~
POG:不愉快な仲間たち

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