24/1/21 重要予想 東海S(G2)・AJCC(G2)<回顧更新>

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今週の重賞予想

速いもので2024年の第3週です。
年が明けても中山は高速馬場が続き、京都は重い馬場状態。開幕週の小倉は先行馬が速い流れを作ったことで、上がりの速い馬が差せる展開となりました。

今週は雨天ということもあり、全場馬場が重くなる見込み。
そこも加味しながら考えていきたいと思います。

出資馬は今週は出走なし。次は2月中旬から下旬に走るのではないかと思っています。
新馬戦後、故障が発覚したマルモアの経過が心配です。

出資馬一覧

当ブログにおける分析や予想は、私シオノゴハンが個人的な検討内容を記事にしたものです。成果の保証はできません。馬券の購入はご自身の判断にてお願いいたします。 また、私の主観による分析ですので、読者の皆さまにとって望まない表現が出てくる可能性もございますが、ご了承ください。

著:亀谷敬正
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1/21 東海ステークス(G2)

1/21 京都11R 東海S G2
4歳以上 オープン 別定
ダート 1,800m戦

展開イメージ

東海ステークスは例年では中京競馬場を舞台に開催されます。
今年は阪神競馬場のスタンドリフレッシュ工事に伴い開催日程が変更。
距離は変わらず、京都ダート1,800mで開催されます。

東海ステークスはフェブラリーSのステップレースに位置するレースで、1着馬には優先出走権が与えられます。
ダート路線は収得賞金を持っている古馬が多数いることから、フェブラリーSに出走する権利を獲得したい4歳、5歳の馬が勝負かけにくるレースという印象があります。
ただ、明け4歳は斤量差が1kgになり、斤量さと成長度合いのギャップから苦戦する傾向があるのも、東海Sの特徴です。

京都ダート1,800mは4コーナー戦で、直線半ばのスタート。
3コーナーから4コーナーにかけて曲がりながら下り、最後の直線は平坦ですから、内の先行有利のコースです。

雨が降り、脚抜きの良いダートになると、平坦でラスト下りで止まりにくいコース形状なこともあり、北米的な競馬になりやすいコースです。最初からハイペースで進み、全頭最後は苦しくなりながらも走り切れるタイプが適していると考えられます。
今回の東海ステークスは脚抜きの良い馬場になるでしょうから、そこは意識したい要素です。

こうした状況ですから、先行してポジションを取り、最後まで勢いを失わなさそうなタイプからねらっていきたいと思います。

先行したいタイプは⑥ペプチドナイル、⑩オメガギネス、⑭ウィリアムバローズでしょうか。
芝からのダートチャレンジとなる⑫バビットも芝で逃げ・先行をしていた馬ですからここでも先行してくるでしょう。
先行経験が豊富、かつ北米要素が強い馬は⑪タイセイドレフォンで、前走は12着ながら、このコースで好時計を出していますし、チャンスはあると思います。

末脚が鋭い馬では、⑩オメガギネス、⑤スマッシングハーツ、⑬ブライアンセンスでしょうか。
⑩オメガギネスは好位差しを得意とするタイプで、前目で競馬をしつつ速い上りを使えるので、京都1,800mという舞台はあうタイプだと思います。

中団で競馬をするタイプでは、③ヴィクティファルスが気になる1頭です。
前走は初ダートで、道中はずっと砂を被るポジションを経験。
向こう正面から外に出してコーナーで外からポジションをあげ、直線を向いたところで2番手につけ、最後まで良く伸びていました。
近親にシルバーステートがいる血統で、ハーツクライ×Galileo×Silver Hawkという配合。
欧州的な要素が濃いものの、まくっていけるタイプの脚質で、タフな展開で伸びてこれるタイプと考えられます。

予想印

内枠の先行タイプ、北米的な要素を持つ馬からねらっていきたいものの、ややかみ合いませんでした。

本命は⑭ウィリアムバローズです。
重賞で好走経験があり、オープン級でも2勝をあげており、実績は十分。鞍上は2023年にレモンポップでJRAダートG1を両方制覇した坂井瑠星ジョッキーで、京都のダートコースは最も得意とされているコース。
外枠ですが先行力があり、好位をとれると期待しています。
父ミッキーアイルは牡馬においては馬力に出やすく、My Bupers牝系の北米的な力強さが発揮されます。
そこに母の父シンボリクリスエスですから、Robertoの要素が加わり、ここまでのダート適性になっているのだと思います。
下りより上りの方が強そうな印象はあるものの、コーナリングしながら加速できそうな要素はあり、前目から押し切る競馬を期待したいと思います。

対抗は③ヴィクティファルスとします。
ヴィクティファルスの父ハーツクライもMy Bupers牝系の出身。
母ヴィルジニアがGalileo×Silver Hawk×Niniskiという配合で、Special×Roberto×Mr.Prospectorを内包。
欧州の要素が多い血脈ながら、北米のパワーも持っています。前走でダートの適性を示しており、ここでも好走が期待できます。
内枠に入ったので、枠を生かしてロスなく進み、下り坂から伸びてきてくれるのを期待したいと思います。

単穴はタイセイドレフォンです。
北米の血脈が多く、好位で競馬ができるタイプです。
京都の1,800mダートではメンバー最速の時計を良馬場・57kgで記録しており、そのパフォーマンスを発揮できればここでも十分勝負になると思います。
脚抜きの良い馬場はあうタイプでしょうし、好位に位置して競馬ができれば楽しみだと思います。

注目の明け4歳の⑩オメガギネスも実力はあると思います。
前走のグリーンチャンネルカップのパフォーマンスはすばらしく、古馬混合戦で見事リステッド勝ちを果たしています。
世代戦でも成果を残していますし、ロゴタイプ産駒はダートで好走しています。脚抜きの良い馬場もこなしていますね。
今回、5歳以上の馬との斤量差は1kgです。前走は55kgで2着馬は60kgを背負っていました。
このギャップを埋めてくるような成果を残すと、フェブラリーSでとても楽しみな存在になると思います。

⑫のバビットがどのようなペースでスタートするかは注目で、本命が⑭、単穴が⑪という私にとっては結構影響を受けるポイントです。
まっすぐハイペースで出ていくようだと、ペースとスペース的に期待の展開になりそうですが果たして。

各馬の活躍に期待したいと思います。


レース回顧

本命のウィリアムバローズが1着に入り、対抗であげたヴィクティファルスがしぶとく3着に入ってくれました。

芝で先行していて、初ダートで砂を被りたくないバビットは逃げるだろうと思っていましたが、つまづきつつもハナをとり切る展開に。
まっすぐに行くとハイペースになるかと思いましたが、外から内に入りつつ先行し、内の馬が前に出ていなかったこともあってペースは上がらず。
バビットと並んで内にロスなく入ることができたウィリアムバローズは、道中も落ち着いた走りを見せていました。

1着のウィリアムバローズはミッキーアイルの牡馬としては中央重賞初勝利。
シンボリクリスエスのところだけNorthern Dancerが入らない3/4主流、1/4異系の配合で、Nureyev×Robertoも発生する牡馬のミッキーアイル産駒には期待できる要素の多い配合。
Nasrullah + Princequilloの要素も入っており、今回のレースでも長く良い脚を使っていました。
2023年のJRAダートG1を両方勝った坂井瑠星騎手の横綱競馬で見事に勝利をつかみましたね。
バビットが進路を作ったことがプラスだった要素もありますが、それがなくとも1着だったのではないかと思います。

2着はオメガギネスが入りました。
オメガギネスは3代母にホワイトウォーターアフェアを持つ良血馬。
祖母アスタラビクトリアはヴィクトワールピサの全妹で、3代父にSingspielを持ちますから、安田記念勝ち馬のアサクサデンエンを血統内に内包しています。
父ロゴタイプ×母の父ハービンジャーですから、芝で走りそうな印象を受けますが、ロゴタイプの産駒はダートでも良く走り、牡馬に関して言えばダートの方がパフォーマンスが高い傾向。
明け4歳は5歳以上との斤量差が1kgとなり、3歳冬と比較して苦戦しやすいのがこの時期、と思い印を回しませんでしたが、成果を残しました。
1着のウィリアムバローズとは0.2差で、55kgなら届いていたかもしれない着差でしたね。
スタート後にかかったように前に行き、向こう正面でも落ち着かない様子でした。それでも3着を離してのきわどい2着で、心身の成長が伴えば今後さらに期待できそうな印象を受けました。
フェブラリーステークスに出られるようなら、距離短縮もありますし、楽しみです。ただ収得賞金的に厳しいでしょう。

3着には対抗評価のヴィクティファルスが入りました。
内枠もあってスムーズに先行でき、期待する競馬をしてくれました。
脚抜きのダートより、乾いたダートでスタミナとパワーを生かせそうな配合ではあるので、乾いた馬場でまた見ていきたいですね。

単穴のタイセイドレフォンは10着に敗れました。
またオープン競走、リステッド競走で復調してくれることに期待したいと思います。
個人的に、この馬の半妹フェールデレーヴに出資していたので、引き続き応援したいと思います。

1/21 アメリカジョッキーCC(G2)

1/21 中山11R AJCC G2
4歳以上 オープン 別定
芝 外2,200m戦

展開イメージ

AJCCは中山2,200mを舞台に開催されるG2競走です。
このコースは坂の下からスタートし外回りに入るコース。道中はコーナーが緩やかだったり、向こう正面から3,4コーナーにかけて下りだったりするため、道中ペースが緩みにくいことが特徴です。
ラストには急坂が控えていますから、持続力とパワーのある末脚が求められる印象です。

先週の京成杯は鋭い末脚で差してきた馬が1,2着となっています。
ただし、全体的には先行が残していますし、今日の開催では逃げ・先行が上位に入っています。
また、内をあけて走っているわけではなく、内側の馬場が荒れているわけでもないのが現状です。
今日の夜から明日の午前に向けて雨が降り、馬場が悪化する可能性はあります。
AJCCが開催される11Rまでに組まれている芝のレースは4Rで、最初は12:30の新馬戦です。
そこまでの降水量次第ですが、馬場を自分で選べるポジションで進める馬が有利になるのは、荒れた場合でも現状維持でも共通するでしょう。

基本的には前目で自分のペースで競馬ができるタイプからねらっていきたいところです。
直線だけで勝負が決しにくいのが中山ですから、配合的にコーナリング性能も期待できるタイプを抑えていきたいと思います。

今回のメンバーは近走で逃げた馬が不在です。
前走2,000mだったり、G1競走だったりした馬が相対的に前に行く展開も考えられ、その場合は⑨カラテと⑫ボッケリーニが先頭を走る可能性はあるのかと思います。カラテは久々ですし、ボッケリーニも逃げたいわけではないでしょうから、想像は難しいところではあります。

②クロミナンスや③モリアーナは内枠に入った末脚型で、包まれることを嫌って先行する可能性はあると思います。
クロミナンスは前走1,800m、モリアーナはマイル→2,000m→2,000mでG1→G2→G1と来ており、相対的なスピード経験は速いタイプ。
ゆっくりとしたスタートになると、相対的にはこの2頭が逃げ・先行になる可能性はあるのですが、そうしたいタイプでもないと思います。

外枠に入り、鞍上をキング騎手が務めるチャックネイトはポジションを取りに動く可能性はあると思います。
この馬が楽に先行でき、ポジションをとれる展開になるとかなり面白いと思います。

京成杯は差しも決まったのですが、今回は差し馬が内枠に集まった印象。
①マイネルウィルトス、②クロミナンス、③モリアーナ、④ショウナンバシットは末脚を発揮したいタイプ。
スローペースで先行、枠の差で上記4頭が好位におさまり、そのまま4コーナー→直線という展開になると斤量54kgの牝馬モリアーナにチャンスがありそうです。

予想印

天候やレース展開が読めない中、難解ですが、妄想する理想展開におさまった場合を考えていきたいと思います。

本命は⑪チャックネイトとします。
外枠に入りましたが、逃げるタイプもいませんし、持続力のある末脚を発揮するタイプだけに、あまり後ろにはなりたくないと想定しました。
鞍上のキングジョッキーは前に行かせて残す競馬の技術を来日後披露されてますし、この舞台は良さそうです。
母ゴシップガールはRoberto×Kingmamboで中山適性のありそうな力強さを持っています。
ハーツクライは年末からずっと中山で好調ですし、ここでも期待したいと思います。

対抗は③モリアーナです。
もう少し外枠が欲しかったタイプだと思いますが、落ち着いて競馬ができれば末脚はすばらしいものを持っています。
距離が延びるときや短縮後の同距離でパフォーマンスを出しており、今回は延長するパターン。
中山は紫苑ステークス勝ちがありますし、その時は稍重馬場でした。エピファネイア×ダイワメジャーの牝馬は期待している配合パターンですし、ここでも期待したいと思います。
ここまでのレース経験や枠的に5番手あたりで競馬することになると想像していますが、引っかかると前になるかもしれませんね。

単穴は⑫ボッケリーニとします。
この馬もここまでのレース経験から、最前列に近い位置で競馬する可能性もあると思っています。
普段は前に行くタイプというわけではないため、⑪チャックネイトと一緒に先行していく展開になると面白いと思っています。
22年に同レースで3着の経験もありますし、中山2,500m開催の日経賞は22年稍重、23年不良で2着を記録。
適性もありますし、成果を残す可能性は高いと思っています。

各馬の活躍に期待したいと思います。


レース回顧

本命のチャックネイトが1着に入り、単穴であげたボッケリーニが2着という結果になりました。
最後はこの2頭の争いで、グッとくるものがありました。モリアーナも最後方からの末脚で惜しい4着に入ってくれました。

これといった逃げ馬がいないメンバーの中、内に入ったマイネルウィルトスが逃げる展開に。
渋った馬場の中で1,000mを62.2秒はどの馬にとってもタフな流れ。追い込んだモリアーナを除けば、5着までは先行勢。末脚を発揮しにくいタフな根性勝負のレースとなった印象です。

1着、本命のチャックネイト外枠スタートで外目から1コーナーで好位を確保。
最初から最後まで、馬場の比較的良い場所を走ることができたのは最後の盛り返しにつながったように思います。
母ゴシップガールはRoberto×Kingmamboに加えてHis MajestyとTri Jetも入る、Robertoの日本での成功パターンを集めたような配合で、このタフな馬場で馬力とスタミナを生かした走りを見せてくれました。
道中のポジション、最後まで頑張らせる腕っぷしと、キング騎手の騎乗技術も光りました。

2着、単穴のボッケリーニはこれで3戦連続重賞2着となりました。
明け8歳馬でこのパフォーマンスは本当にタフですね。
ボッケリーニはキングカメハメハ×ダンスインザダーク×トニービン×リアルシャダイという配合。
KingmamboとRobertoにサンデーサイレンス、トニービンですから、持っている要素としてチャックネイトと共通するものも多いですね。
こうした荒れた馬場には強い配合イメージで、最後差し返されましたが、良い末脚を見せてくれました。

3着には内で出たなりに好位で先行し、末脚を伸ばしたクロミナンスが入りました。
クロミナンスはロードカナロア×マンハッタンカフェ×トニービン×Nureyevという配合。
Robertoは入らないものの、Mr.Prospector×Specialをしっかりと持ち、そこにマンハッタンカフェとトニービンですから、スタミナ要素を十分に持っていました。
終わってみれば、タフな馬場を力強く走れる配合馬が3着までを独占しており、Nashua≒NantallahとHyperionが効いたレースという印象を受ける、そんな結果になりましため。

対抗評価のモリアーナは4着でした。
ひょっとすると前目になるかも、と思いましたが、横山典弘騎手の思い切った騎乗で、最後方から末脚を発揮する競馬になりました。
それが功を奏して、わずかな差で3着を逃す4着となりました。
モリアーナもRoberto×Special=Thatchという配合。とはいえ、サンデーサイレンスのクロスにHabitatのクロスもあるタイプで、こうした重馬場よりも軽い馬場の方があうタイプだと思います。
それでも最後に末脚を発揮してきていますし、実力は十分示したと思います。異なる舞台でさらなる活躍を期待したいと思います。

まとめ

チャックネイトもボッケリーニも馬主は金子真人ホールディングスということで、金子さんの馬ですね。本当にすごい馬主さんです。

各馬の活躍を祈ります。

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この記事を書いた人

HN:シオノゴハン
趣味:競馬と雑学調べ
一口馬主:
シルクホースレーシング 2019年~
ノルマンディーオーナーズクラブ 2020年~
インゼルサラブレッドクラブ 2021年~
POG:不愉快な仲間たち

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