シルク募集馬配合分析 カリンバの20
No.10 カリンバの20 牝馬 1月16日生
父 | エピファネイア |
母 | カリンバ |
厩舎 | 美浦 手塚貴久厩舎 |
一口価格 | 60,000円 |
配合からの期待度:OP級~重賞(古馬)
初仔です。母カリンバは中央2勝馬です。カリンバの牝系はいわゆるドイツM牝系です。カリンバの20は3代母にMandelaを持ち、祖母アフリカンピアノはワールドエース(G2マイラーズC1着・G1皐月賞2着)やワールドプレミア(G1菊花賞1着・G1天皇賞春1着)と全きょうだいで、半弟にヴェルドライゼンデがいます。
カリンバの20の血統表
エピファネイア×Kingmambo系は勝ち上がり率約50%とかなりの好相性です。エピファネイア×ルーラーシップの産駒はまだ未出走で、データはないものの、似た要素はあると考えられます。
エピファネイア×キングカメハメハ×サンデーサイレンスは牝馬三冠のデアリングタクトが出ています。カリンバの20はそれを1世代下の種牡馬でやっており、面白味のある配合です。
キングカメハメハはNureyevの血を持っており、それがSadler’s WellsのSpecialとクロスし、引き締める要素となります。エピファネイアはKris S.≒Habitatの2×4の影響で、Roberto系としてはかなり柔らかいため、引き締める要素が必要となります。それをNureyev(+Never Bend)が担ってくれるため、うまくいくのだと考えられます。
サンデーサイレンスは日本中距離芝適性を高めるうえでとても有効な血で、その血を増幅することで、産駒を王道路線で活躍させやすくすると考えられます。Roberto系はエピファネイアとモーリスの影響で日本の主流血統になりつつありますが、その両馬はともにサンデーサイレンスの血を持っています。日本の芝王道路線で活躍するにはサンデーサイレンスの血は必要不可欠で、その血を入れて強化していくことはエピファネイアやモーリスが成功するうえで求められる要素ではないでしょうか。
キングカメハメハがルーラーシップに代わり、サンデーサイレンスがディープインパクトに代わると、上記の要素に加えてそれぞれの母系の持つ要素が加わります。ルーラーシップはエアグルーヴが入ることで、Hyperionの血とNorthen Dancerの血が強まります。ディープインパクトはSir Ivorが入るため、柔らかさの要素が加わります。加えて、MandelaはHyperionの血とドイツのスタミナ要素を持っています。
ルーラーシップ×ディープインパクトからはキセキなどが出ており、この組み合わせがそもそも好相性で、そこにエピファネイアですので、好相性の重ね掛けのような印象があります。配合全体ではエピ×カメ×サンデーと比較するとNorthen DancerとHyperionが濃くなります。これは引き締める要素が必要なエピファネイア産駒としては魅力に映ります。
かなり良い配合なのではないかと感じます。ただ、晩成傾向なのではないでしょうか。そういう意味で1月生まれは好材料で、極力早めに勝ち上がり、成長を促せるようになるととても良いのではないでしょうか。距離は2000m以上、芝専用だと考えられます。手塚厩舎というのも魅力的ですね。
まとめ
- 一族はとても優秀。名牝系出身の牝馬で繁殖に上がっても楽しみ。
- 新世代感のある魅力的な配合エピ×ルーラー×ディープ
- 晩成傾向で古馬になってからが本番か。古馬にまで進めるかどうか
かなり楽しみな1頭です。厩舎的にもかなり期待できますし、優先抽選の使用を検討したい1頭です。それにしても、ルーラーシップ×ディープインパクトの繁殖牝馬が出ていることに時の流れを感じますね。