ノルマンディーOC 三次募集馬分析(2021年度) タマヒカルの20

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ノルマンディーOC 2021年度三次募集馬分析

 ノルマンディーオーナーズクラブの2021年度三次募集が開始されました。これが2021年度最後の募集ですね。先行募集の申し込みは5月16日から24日13時までです。
 ノルマンディー会員ですので、先行申込をする権利を有しています。出資申込をするかどうか、1頭ずつ分析・検討していこうと思います。その検討内容を記事にまとめていこうと思います。

 本分析は募集馬の活躍を保証するものではございません。出資などの最終のご判断はご自身にて実施をお願いいたします。
 また、馬券的な分析をするものではなく、一口馬主として出資をするうえでの分析ですので、馬券を検討する際の情報としては有効なものではありません。ご了承くださいますようお願いいたします。

 Youtubeも始めました。そちらもぜひご視聴ください。

シオノゴハンチャンネル

募集馬概要 タマヒカルの20

タマヒカルの20
  • タマヒカルの20
    • 父:ジャスタウェイ
    • 母:タマヒカル
      • 母父:パラダイスクリーク
    • 性別:牝馬
    • 生年月日:2020年5月31日
      • 母18歳時の産駒
    • 所属予定:栗東 松永昌博厩舎
    • 生産:岡田スタッド
    • 募集総額:1,280万円
      • 一口価格:32,000円

 タマヒカルの20は岡田スタッドの生産馬で、母18歳時の産駒。今回の三次募集では唯一の牝馬です。

 母タマヒカルは28戦1勝、2着1回、3着2回。タマヒカルはさかのぼっていくと、小岩井牧場が1907年に導入した基礎輸入牝馬のフラストレートにたどり着きます。それから100年が経過した現代において、ナランフレグがフラストレート系の競走馬としてG1・高松宮記念を制しています。タマヒカルの20はこうした伝統的な血を引く牝馬という点で、注目できます。
 一方で、近親に目立った活躍馬はいません。タマヒカルの産駒は中央・地方で勝ち上がってはおり、華々しい成果はないものの、堅実な実績のある母です。ブラックタイド産駒のホウオウエクレールは3勝をあげ、準オープンで活躍しています。

 調教師の松永昌博先生はエイシンアポロンでG1・マイルチャンピオンシップを制しており、ウインバリアシオンでは青葉賞・日経賞を制するなど、活躍馬を多数管理。クラブ馬ではラプタスが地方重賞を複数勝利するなどの活躍を見せています。良い厩舎ではあるものの、松永先生は1953年生まれですので、勝ち上がって古馬になると転厩ということになります。

血統分析

タマヒカルの20 血統分析
  • 距離は1600m前後あたり 夏競馬・北海道での先行押切に期待
    • ハーツクライ牝馬×Never Bendは好相性
      ジャスタウェイ牝馬においても期待
    • ノーザンテーストは好相性ではないか

 父ジャスタウェイは出走340頭中108頭が勝ち上がり。(2022年5月15日時点) うち牝馬は182頭中46頭で25%ほどです。ジャスタウェイの父ハーツクライもダート重賞馬を出していますが、ジャスタウェイはハーツクライ以上にダート適性が高い種牡馬で、テオレーマはJBCレディスクラシックを勝利。マスターフェンサーやヴェルテックスは名古屋グランプリを勝利しています。ダートにおいてもスタミナが求められる距離を得意としていますね。

 ジャスタウェイ産駒における活躍パターンはざっくり以下の3点ではないかと思います。

  1. Nasrullah+Hyperionを取り入れる(父・祖父の長所を伸ばす)
    • Wild Againを持ち前向きな気性
      先行粘りこみを促進すると良い
  2. ハーツクライ同様に成長を促進する血を取り入れる
    • Danzig・Danehill や サクラバクシンオーなど。
      Chief’s CrownはNasrullah+Hyperion血脈でもあり特注。
      La Troienne的な要素をもおそらく良い
  3. 芝を狙うならNijinsky持ち

 上記要素で行くと、Irish RiverがNasrullahでかつLa Troienne要素があり、アンバーシャダイがHyperion要素を持ちつつ、サクラバクシンオーの母サクラハゴロモの全兄。パラダイスクリークとアンバーシャダイがTeddy系の血を多く持つため、前進気勢も強い印象を持ちます。

 成長を強く促進してくれそうな血は多くはないものの、ジャスタウェイ産駒らしい古馬になって上昇するタイプではないかと推測します。洋芝タイプではないかと思うので、北海道での競馬に期待ができそうです。その観点で言うと、スタミナが求められる地方のダートにも一定適性はありそうで、中央勝ち上がりが間に合わなくとも、地方で勝って中央復帰、本格化に合わせて上昇していく、というのはありそうですね。

 画像・歩様・調教ともに、ビジュアルは良いのですが、小柄ですね。もうワンサイズ成長してくると良さそうで、コメントにあるように、この夏の成長に期待ですね。

まとめ

 楽しみな厩舎ではあるものの、この馬はおそらく晩成でしょうし、松永先生のところで過ごす時間は結構短いのではないかと思います。松永先生のところで基礎をつくり、古馬になっていけると、先々が楽しみな1頭ですね。

 募集9頭の分析がこれで終わりました。三次募集の馬、結構面白い馬が多いですね。最終の結論はまたまとめようと思います。

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この記事を書いた人

HN:シオノゴハン
趣味:競馬と雑学調べ
一口馬主:
シルクホースレーシング 2019年~
ノルマンディーオーナーズクラブ 2020年~
インゼルサラブレッドクラブ 2021年~
POG:不愉快な仲間たち

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