インゼルTC 2022年度募集 募集馬分析 No.16 アルーリングハートの21

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インゼルサラブレッドクラブ 2022年度募集

 インゼルサラブレッドクラブの2022年度募集の先行申込が開始されました。 受付期間は10月1日から23日まで、途中経過は7日と23日に公開されます。これから私自身が検討した内容を文章にし、整理していこうと思っています。その内容が皆様のご参考になりますと幸いです。
 募集制度の変更やインゼルサラブレッドクラブの紹介については、過去記事や私のYou Tube動画【インゼルサラブレッドクラブ 加入1年で感じる魅力・推奨ポイントの紹介】をご参照ください。

 本分析は募集馬の活躍を保証するのものではございません。出資などの最終のご判断はご自身にご決断ください。また、私の主観による分析ですので、読者の望まない表現が出てくる可能性もございますが、ご了承ください。

募集馬概要 アルーリングハートの21

アルーリングハートの21
  • アルーリングハートの21
    • 父:ブリックスアンドモルタル
    • 母:アルーリングハート
      • 母父:ダイワメジャー
    • 性別:牝馬
    • 生年月日:2021年3月13日
      • 母8歳時の産駒
    • 所属予定:栗東 須貝尚介厩舎
    • 生産:杵臼牧場
    • 募集総額:1,500万円
      • 一口価格:30,000円

 アルーリングハートの21は杵臼牧場の生産馬です。育成牧場は吉澤ステーブルとなっています。

 母アルーリングハートは社台コーポレーション白老ファームの生産馬。中央で4戦するもすべてで二桁着順となり、門別に移籍。こちらでも3戦して1勝をあげるも3歳で引退しています。
 祖母アルーリングボイスはサンデーレーシング所属馬で小倉2歳SとファンタジーSを勝利するなどG3を2勝。母アルーリングハートの半妹にはCBC賞2着の他、OP競走を2勝したアンヴァルがいます。短距離のスピードのある牝系と表現することができます。

 父ブリックスアンドモルタルは種付け料600万円。対してこの馬の募集価格は1,500万円ですから、かなり安い募集価格と言えます。ブリックスアンドモルタル産駒では今期最安値です。また、インゼルサラブレットクラブで募集された20頭の中で、今期最も安価なのはこの馬でした。

 須貝尚介先生×杵臼牧場生産馬×インゼルサラブレットクラブ所有馬の組み合わせには、クラブ初勝利馬のクリダームがいます。クリダームもハーツクライ産駒としてはかなり安い価格でしたし、今年もこうした組み合わせ、かつ安価な馬で成果が出るとおもしろいですね。

総合分析

血統分析
  • Northern Dancerが濃く頑健なタイプではないか
    • Storm Birdとノーザンテーストで北米的な力強さが出てきそう
    • Storm Cat・Ocean Crest・フレンチデピュティ由来のBold Rulerのスピードと柔らかさもありそうで、同時に引き締めることもできているのは良さそう
  • 父中距離×母系スプリントでバランスが良いのではないか
    • ダイワメジャーはマイル的な要素のある種牡馬
    • アルーリングハートは中央未勝利も、母系は短距離傾向
  • Haloのクロスは日本の競馬適性向上に期待ができそう

 父ブリックスアンドモルタルは2023年に産駒がデビューする新種牡馬。ブリックスアンドモルタルの父Giant’s CausewayのマイルCSを制したエイシンアポロンがいるほか、4頭の重賞馬が出ています。全体的にはダート成績が優秀ですが、重賞馬4頭はいずれも芝馬です。芝・ダート問わずスピードのある馬が多いと読み取っても良いでしょう。ポイントはGiant’s Causewayの持つRahyにあり、Glorious Song由来のHaloによる日本適性が出ているのだと思います。

 ブリックスアンドモルタルは北米の芝マイル~中距離で活躍し、BCターフ勝ちもある一流の競走馬。Storm Birdの3×3が印象的です。Storm Catは母の父SecretariatよりBold Rulerを引き、Ocean Crestは母の父Seattle SlewからBold Rulerを引いています。乱暴なくくりにはなりますが、Storm Cat ≒ Ocean Crestとも表現でき、それの2×2ですから、そのあたりの要素が相当色濃く出てくるでしょうし、種牡馬としては主張が強いタイプでしょう。

 母アルーリングハートダイワメジャーフレンチデピュティの血を引いています。ダイワメジャーは種牡馬としてはマイラー傾向で、そこは中距離のブリックスアンドモルタルと好相性でしょう。また、サンデーサイレンスHaloの血を引いていますから、Glorious Song由来のHaloとクロスが発生し、日本の芝適性を押し上げてくれそうです。
 前述の通り、ブリックスアンドモルタルはStorm Birdの3×3が強い種牡馬ですが、Storm Birdとノーザンテーストも北米的な力強さの要素であるChop Chop(Teddy系)が共通。パワーの要素はかなり強化されていると考えられます。

 Storm Birdの3×3だけでなく、Storm CatとOcean Crestが母系にBold RulerとPrincequilloの血をしっかりと引いています。その要素はフレンチデピュティも持っており、Bold Rulerの柔らかなスピードも受け継いでいそうです

 総じて父と母の持っている要素は近しいものがあり、それを強化する類の配合となっています。ブリックスアンドモルタルのモデルケースとなるような産駒になるかもしれませんね。

 馬体はぽよんとしているというか、まだかなり緩い印象を受けます。血統の並びに対して、丈夫な感じはまだ出てない印象です。ここから成長して引き締まってくると面白いのではないでしょうか。本格化は遅いタイプかもしれませんね。

まとめ

 すでに抽選確定となっており、人気している馬です。ここから先の成長が楽しみな馬で、厩舎・牧場も出資馬のクリダームと同じなので、惹かれる部分は結構あります。ただ、同じブリックスアンドモルタル産駒ではサラフィナの21の方により強い魅力を感じており、出資するならそちらにしようと考えているため、私は申し込みをしない予定です。

著:亀谷敬正
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この記事を書いた人

HN:シオノゴハン
趣味:競馬と雑学調べ
一口馬主:
シルクホースレーシング 2019年~
ノルマンディーオーナーズクラブ 2020年~
インゼルサラブレッドクラブ 2021年~
POG:不愉快な仲間たち

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