種牡馬 キングヘイロー 母父 キングヘイローを考える

一口馬主

母父キングヘイローが話題

 ディープボンド・ピクシーナイト・メイショウムラクモ・アサマノイタズラ・イクイノックスの活躍で、母父キングヘイローが話題となっています。2021年シーズンにおける母父キングヘイローの活躍は目覚ましく、重賞8勝をあげています。2020年までは重賞3勝という実績だっただけに、なぜここにきて爆発的に成果をあげているのか、考えてみたいと思います。

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キングヘイローの戦績

 キングヘイロー27戦6勝、2着4回、3着4回。16戦で掲示板以内に入るという成果を残しました。高松宮記念(芝G1-1200m)・中山記念(芝G2-1800m)・東京スポーツ杯(芝2歳G3-1800m)・東京新聞杯(芝G3-1800m)のG1含む重賞4勝の成果を残しています。クラシックでは皐月賞2着・日本ダービー14着・菊花賞5着という実績です。

 2歳時から重賞勝利、G1制覇は5歳と素質の高さと成長力を兼ね備えた競走馬だったと考えられます。勝利実績は短距離~マイルですが、2000mの中距離重賞でも3着以内に3回入っており、柔軟性のある競走馬であったと考えられます。

 同期にスペシャルウィーク・グラスワンダー・エルコンドルパサー・セイウンスカイらがおり、1つ上の世代には短距離~マイルで活躍したブラックホーク・エアジハードがいるなど、強力なライバルのいる時代に活躍しています。

キングヘイローの血統表

キングヘイロー

 キングヘイローは父ダンシングブレーヴ・母グッバイヘイロー・母父Haloという血統。

 父ダンシングブレーヴは1980年代にヨーロッパで活躍した競走馬で、凱旋門賞などを制しています。ワールド・ベスト・レースホースランキングにおいても、見直しが行われてFrankelに抜かれるまで首位を守り続けるなど、70年代後半以降の世界最強馬として位置していました。

 母グッバイヘイローG1を7勝した名牝です。勝ったG1もケンタッキーオークスに加え、米牝馬三冠のうち2冠を獲得するなど、世代最強クラスの牝馬として活躍しました。

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 こうした両親を持つため、キングヘイローが牡馬三冠路線に挑戦したり、有馬記念などに挑戦したりするのは納得できます。

 キングヘイローは、Drone≒Halo≒Sir Ivorのニアリークロスを3×2×3で相当強く持っています。2代母のPound FoolishSir Ivor×Buckpasserであることを考えると、Droneとの近さがさらに増すので、Drone≒Halo≒Pound Foolishの3×2×2とも見ていいかもしれません。

Halo≒Sir Ivor≒Drone

 これだけHalo的な血が濃く、日本適正の高いスピードを持つキングヘイローだったからこそ、サンデーサイレンス全盛でもローレルゲレイロカワカミプリンセスというG1馬を出せたと考えられます。牡馬のローレルゲレイロのほうがパワーに寄って短距離、牝馬のカワカミプリンセスのほうがキレによって中距離というのもなるほど感。

ローレルゲレイロとカワカミプリンセス

 2頭に共通するのは米国的な力強さとPrincequilloの強化という部分でしょうか。父のHalo的な要素を生かして、それ以外の要素を母から加えていく形で、Haloを直接的に刺激するような形になっていないように見えます。キングヘイローはHalo要素が強すぎるため、そうせざるを得ないという要素もあるのでしょう。

母父キングヘイローがなぜ活躍し始めたか

 前述の通り、キングヘイローはHalo的な要素が非常に強い競走馬です。キングヘイローが今年まで母父として大きな成果をあげられなかった理由はそこにあるのではないかと考えられます。

ディープとハーツ

 ディープインパクト×母父キングヘイローだと、4代までの見える範囲でもHaloの3×4、Lyphardの4×4が発生し、見えないところではSir Ivorの5×5が発生し、そこにDroneも入ると、かなりクロスが強い印象を受けます。

 ハーツクライでも同様にHaloの3×4、Lyphardの4×4が発生し、Haloのニアリークロスも発生するので、ディープインパクトほどではないにしても濃い目のクロスが生じます。

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 こうした背景があって、なかなか扱いずらい、掛け合わせても気性や体質的に厳しくなってしまう、などがあって母父キングヘイローは成果が上がらなかったのではないでしょうか。(加えて、母父キングヘイローの母数が少ないというのもあるでしょう)

 ここ1,2年はサンデーサイレンスの孫世代種牡馬が出てきたり、サンデーサイレンスを母系に持つ種牡馬がかなり増えてきました。それはつまり、Haloの血が遠ざかっていることを意味します。一方で日本適正の高いスピードを持つ競走馬を生産するうえではHaloの血が重要で、その血を凝縮しているキングヘイローはサンデーサイレンスを3代・4代に持つ種牡馬にとって有効な血であると言えます。

どれともあいそう

 特に競走馬としてキレるタイプではなく、先行して競馬をする大型馬だったモーリス・キタサンブラックにはとても有効なのではないでしょうか。モーリス・キタサンブラックLyphardの血も引いており、HaloのスピードとLyphardの粘り強さで勝利するという競馬を見ることができそうです。

 ※残念ながら2020年産駒にモーリス×キングヘイローの産駒は0、キタサンブラック×キングヘイロー産駒は2頭しかいないようです。

 母父ローレルゲレイロもHaloからは遠ざかりますが、十分有効な血なのではないかと思います。サンデーサイレンスを親世代に持つ馬や、サトノダイヤモンドなどHalo的な要素を強く持つサンデーサイレンスを祖父世代に持つ馬にはローレルゲレイロのほうが相性が良さそうです。

まとめ

 母父キングヘイローはHalo的な要素を強く持つため、サンデーサイレンスを3代・4代に持つ種牡馬(=Haloを4代・5代に持つ種牡馬)が増えてきた今、サンデーサイレンスを介さずにHaloのスピードを産駒に伝えるうえで非常に有効だと言えます。

 特に、スピードやキレ味タイプでなかった種牡馬の子には抜群の効果を発揮するのではないかと考えられます。

 Haloの凝縮度合から推測するに、母父に限らず、母母父や母父ローレルゲレイロのパターンも有効で、そこも注目したいところです。

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かく言う私も母父ローレルゲレイロの馬に出資しています。

ウィズアットレースの20

 ノルマンディーで募集されたウィズアットレースの20。期待が高まります。

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