インゼルサラブレッドクラブ 募集馬配合分析
インゼルサラブレッドクラブの募集馬配合分析です。IFFに含まれる15頭の分析を行っていきます。2頭ずつ実施していこうと思いますので、よろしくお願いいたします。
分析の際の参考図書
一口出資馬やPOG指名馬を考える際、手元にあるととても参考になる書籍です。
ヴィニーの20
No.01 ヴィニーの20 牡馬 2月3日生
父 | ロードカナロア |
母 | ヴィニー |
母父 | ディープインパクト |
生産 | ノーザンファーム |
厩舎 | 栗東 池江厩舎 |
一口価格 | 90,000円 |
配合からの期待度:未勝利 or 重賞級
母ヴィニーはキーファーズ所属の競走馬で、未勝利戦を勝ち上がった1勝馬です。芝のマイルから中距離で走り、キャリア4戦で引退しています。素質はあったものの故障によって活躍することができませんでした。ヴィニーの20は母6歳の産駒です。
ヴィニーの20の一族は欧州出身で、祖母コケレールは3歳牝馬限定G1のサンタラリ賞(芝2000m)を制しています。欧州に残っている一族からは重賞馬が多数出ており、魅力的な一族の出身です。
ロードカナロア×ディープインパクトは勝ち上がり率44%と素晴らしい数字を誇ります。ディープインパクトの牝馬は小柄な馬が多く、産駒も小さく出てしまうのですが、ヴィニーの20は現時点で450kgあり、十分なサイズを誇ります。
ロードカナロアはキングカメハメハの産駒らしく、母の特徴を引き出すタイプの種牡馬です。中距離の母からは中距離馬が、短距離の母からは短距離馬が、という具合に産駒を出すので、この馬は中距離で活躍すると考えられます。
ヴィニーの20でポイントになるのは、Storm Cat≒Caerleonの3×4のニアリークロスとSecretariat = Syrian Seaの5×6×6でしょうか。これらはNasrullah(Bold Ruler)とPrincequilloの特性を持ち、柔らかさとスピードを産駒に伝えます。ディープインパクトを通してSir Ivorの血も持つため、Somethingroyalの牝馬クロスも結構入ってきます。柔らかさの源ですね。これらの要素から、大箱でスピードを生かした走りをしてくれそうなイメージがわきます。
一方で心配なのは柔らかくなりすぎないか、という点です。Northen Dancerのクロスが濃いとは言え、強く引き締めてくれそうな血が少ないのが気になります。
母も体質が弱かったこともあり、そこは心配要素ですが、血統背景や生じるクロスは魅力的で、価格通りの活躍が期待できそうではあります。順調であればクラシック路線で見れそうな1頭です。ただ私は柔らかくなりすぎる部分が気になってしまいます。
チカリータの20
No.02 チカリータの20 牝馬 3月11日生
父 | マインドユアビスケッツ |
母 | チカリータ |
母父 | クロフネ |
生産 | ノーザンファーム |
厩舎 | 栗東 小崎厩舎 |
一口価格 | 30,000円 |
配合からの期待度:1~2勝級
母チカリータはキーファーズ所属の競走馬で、2勝をあげています。27戦すべてをダートを走り、掲示板を外したのはわずか4回でした。これを安定感があると評するか、勝ちきれないと評するかは微妙です。チカリータの20は母7歳の産駒です。
チカリータの20はGlorious Songの一族出身です。その中でも日本で最も成功しているハルーワソングの一族です。ヴィルシーナ・シュヴァルグラン・ヴィブロスのきょうだいが近親にいる、ということになります。
マインドユアビスケッツは米国で生産されたダート馬で、この世代が初年度産駒です。ドバイゴールデンシャヒーンを連破するなど、ダート短距離G1を3勝している快速馬です。Deputy Minister系の種牡馬で、Northen Dancerの血を引く系統の中でも、力強いパワーとスピードに富んだ血脈です。
チカリータの20の大きな特徴は、そのDeputy Ministerの血を4×5×4で引くことです。Silver DeputyとAwesome AgainはMr.Prospector・Nasrullahの血をともに引くため、Silver Deputy≒Awesome Againの3×4で結ぶこともできます。French DeputyもNasrullahの血も引きますが、Mr.Prospectorの血をひかないため若干異なる印象を持ちます。とはいえニアリーといっても良いと思います。結構強いクロスを持っている印象です。
加えて、Rahy=Morn of Songの全きょうだいクロスをこの馬は持っています。Blushing Groom × Glorious Songの産駒ですから、日本適正の高いスピードを引き出すことができるクロスです。加えて、Awesome AgainもBlushing Groomの血を引くため、Halo≒Red Godが父(6×6×7)×母(5×6×6)で発生しています。これもスピードの塊ですね。
Nasrullahの血も各所から引いており、現代において全体の7%はなかなか多めの数字です。その一方でHyperionの血は薄く、スタミナ的な要素はかなり薄いのも特徴です。
スピード前回となれば、芝・ダート問わず短距離路線で活躍することができそうです。芝にしてもダートにしても、1600m走れるスタミナを持つかどうかで、未来の幅がかなり変わりそうです。ただ、出資金額回収は期待ができ、価格からも結構人気する1頭ではないかと推測しています。
まとめ
募集No.01と02はいずれもキーファーズ所属馬でした。それぞれ思い入れのある馬なのではないかと思います。改めてオーナーが良血馬を持っていたのだと感じさせられました。
どちらも楽しみですね。