東京サラブレッドクラブ 2024年産募集馬の分析(2025年度募集)

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東京サラブレッドクラブ 2024年産募集馬の分析(2025年度募集)

所属クラブではないものの、毎年行っている東京サラブレッドクラブの募集馬の分析です。
2025年度も実施します。

東サラには友人のりくそうさん(つれづれなるままに独り言)が会員で、毎年無責任に「この馬いいんじゃない?!」とプッシュしています。
今年もプッシュしてきたので、その内容をまとめました。
※りくそうさんは私の推奨も普通にスルーもできるという信頼の上で行っており、基本、個別に推薦するなどは行ってません。

私好みの馬はこれ、というご紹介ですが、皆様の検討のご参考になりますと幸いです。

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募集馬の分析 注意書き

本分析は私シオノゴハンが個人で行っているものであり、募集馬の活躍を保証するものではございません。
出資などの最終判断は、ご自身にて実施をお願いいたします。
ご了承くださいますようお願いいたします。

推奨した馬のリスト

2025年度の募集については、2024年に引き続き、私が会員だったら出資したいと思う馬をピックアップしています。
全頭のラインナップや募集のルールについては、東京サラブレッドクラブのWebサイトをご参照ください。

紹介する馬は以下の4頭です。

  • リュズキナの24(牝馬)
    • 父:フィエールマン
    • 募集総額:2,800万円
      • 一口価格:70,000円
  • ダネガの24(牡馬)
    • 父:Minzaal
    • 募集総額:2,400万円
      • 一口価格:60,000円
  • レッドイリーゼの24(牡馬)
    • 父:ポエティックフレア
    • 募集総額:2,800万円
      • 一口価格:70,000円
  • メジャーマジックの24(牝馬)
    • 父:マインドユアビスケッツ
    • 募集総額:3,200万円
      • 一口価格:8,000万円

上記以外でも、エピファネイア産駒のダーヌビウスの24、インディゴブルーの24やレッドルレーヴの24の3頭や、コントレイル産駒で欧州要素を持った牝馬のヴェニュセマースの24、サートゥルナーリア産駒のラストグルーヴの24はとても魅力的に映りました。

中でもラストグルーヴの24はかなり楽しみな1頭だと思います。

そのうえで、総合的に「ここを逃すと次の機会が得られないかも」と思った4頭を紹介していきたいと思います。

募集番号22 リュズキナの24

リュズキナの24は父フィエールマン、母の父Storm Catの牝馬です。生産はノーザンファームです。
リュズキナの仔は昨年も紹介していますが、父Storm Cat、母の父Sadler’s Wellsという欧米の歴史的なリーディングサイアーの血を引いていますから、どうしても注目してしまいますね。
母としてもベテランの域に入っており、父ディープインパクトのレッドジェネシスがG2の京都新聞杯を制するなど、重賞馬の母としての実績もあります。

父フィエールマンはディープインパクト産駒で、菊花賞、天皇賞春の連覇など、長距離G1で3勝をあげたステイヤーです。
1,800mのラジオnikkei賞や、2,000mの天皇賞秋でも2着に入るなど、スピードも兼ね備えていましたが、父としてはスタミナを伝えるタイプで、産駒は2,000m以上の距離の方が好成績を残しています。
中長距離の番組数が増える3歳以降で勝ち上がる馬も増えてきており、夏にかけて勝ち上がり率も伸ばしてくるのではないでしょうか。
基本的には芝向きの種牡馬で、ダートで産駒が活躍するイメージはあまりわかないタイプです。

ディープインパクト×Storm Catは、代表的なニックスで、この血を持つ活躍馬にはコントレイル、キズナ、ダノンキングリーなどがいます。
最近では、孫の代でもニックスになることが多く、ミッキーアイル産駒のナムラクレア、ディープブリランテ産駒のモズベッロなどの活躍馬が出ています。

フィエールマンはディープインパクト産駒の中でも中長距離タイプで、Storm Catの北米的な力強さとスピードとの相性は期待しやすいタイプだと思います。
フィエールマン産駒で勝ち上がっている馬には、Storm Catの血を引く馬もいますし、Specialの血を引く馬もいます。まだデータ的な傾向として論ずることは難しいですが、北米のパワーとスピード要素を取り入れることも、父のスタミナを生かしつつ引き締めて駆動力を出していくこともプラスにはたらくと考えられます。
リュズキナの24は補いつつ高めるイメージの配合で、牝馬の中距離路線での活躍が期待できるのではないでしょうか。

厩舎も手塚先生ですし、重賞馬の半妹としては手が出しやすい価格だと思います。
クラブで活躍馬を複数出しているリュズキナの仔ですし、将来的には母馬優先も期待できるタイプだと思いますし、競走馬としても、母としても長く楽しめるタイプになると期待しています。

募集番号24 ダネガの24

ダネガの24は父Minzaal、母の父Galileoという配合の牡馬です。
母Danegaは英国産で、出走せずに引退しています。Galileo×デインヒルはFrankelなどを輩出した欧州を代表するニックスで、かなりの良血馬として期待された存在だったのではないでしょうか。
Danegaは競走馬としては活躍できませんでしたが、母としては仏2000ギニーを勝ったMarhaba YaSanafを出しています。

父Minzaalは欧州スプリントG1馬で、祖父のMehmasもスプリント重賞馬。
母系はGalileoにデインヒル、イルドブルボンと欧州の中距離G1で活躍馬を輩出する重厚な血を持っており、短距離×中距離でバランスの取れた配合イメージです。
Sadler’s Wellsとデインヒルの4×3をそれぞれ持っており、馬力に富んだパワーマイラー、パワースプリンターとして活躍してくれそうなイメージがわきます。
父Minzaalはこの24年産世代が初年度産駒の新種牡馬で、傾向などはまだありませんが、祖父Mehmasが2歳リーディングサイアーを獲得する仕上がり早なタイプですし、Minzaalもそうなる可能性は高いのではないでしょうか。北海道デビューから、2歳重賞で活躍してくれるとうれしいタイプです。

厩舎は美浦の上原佑紀先生で、私はクリダームとプロミストジーンでお世話になっています。
個人的には、上原先生の厩舎所属である、ということだけで出資理由にできるほど、本当に魅力的な調教師の先生だと思っています。
適性を見極めつつ、可能性を広げる調教とレース選びは、いつも本当にありがたいなと思います。
こういった外国産馬も、適性を見極めつつ良いところで使ってくれそうですし、私が東サラ会員だったら、今年の出資申込先1番手はこの馬にしていると思います。

募集番号38 レッドイリーゼの24

レッドイリーゼの24は父ポエティックフレア、母の父ハーツクライの牡馬です。生産は白老ファームです。
父ポエティックフレアは2025年の新種牡馬で、早速新馬勝ちを記録しています。
母レッドイリーゼは東サラ所属で21戦2勝、複勝圏内にも8度入るという安定した先生を持ちます。半兄に重賞2勝のレッドアンシェルがいます。

ポエティックフレアは欧州のマイル路線で活躍した競走馬で、G1を2勝しています。
3歳で引退していますが、その3歳時には8戦してG1競走を7戦、うち6レースで3着以内に入るというすばらしい戦績を残しています。
スピード能力の高さ、仕上がりの早さ、そしてタフさを兼ね備えたタイプと言えます。

ポエティックフレアは父も母の父もマイル以下で活躍し、種牡馬としても欧州、豪州のマイル以下で成果を残しています。
ポエティックフレアもその影響を受けていますから、日本での活躍を期待するうえでは、サンデーサイレンスの血を取り入れつつ、中距離の要素を取り入れたいところです。
その観点では、ハーツクライは日本の芝で大きな成果を残した中長距離馬ですから、ぴったり該当します。
また、ハーツクライ×デインヒルはサリオスなどを出したニックスとして知られ、ポエティックフレアはデインヒルの血を引きますから、その観点でも好相性が期待できそうです。

また、Storm Catとロイヤルアカデミーは父系と母系が共通し、北米の前向きな気性やスピードを刺激するイメージのニアリークロスです。
このニアリークロスは、北米の芝スプリントや豪州の芝のマイル以下で成果が出ており、レッドイリーゼの24はこのニアリークロスを持ちます。

配合的にかなり面白い要素を持っており、芝のマイル路線で活躍が期待できる1頭だと思います。
厩舎もリカンカブールやピンハイなどを管理し、毎年安定した成果を残されている若手の田中克典先生ですし、厩舎と共に飛躍することが楽しみです。

募集番号43 メジャーマジックの24

メジャーマジックの24は父マインドユアビスケッツ、母の父ダイワメジャーの牝馬です。生産は社台ファームです。
母メジャーマジックは中央1勝、祖母ソーマジックは桜花賞3着馬です。ソーマジックは繁殖としても大きな成果を残しており、重賞馬3頭を出しています。

父マインドユアビスケッツはダートスプリントで活躍した競走馬です。
初年度から全日本二歳優駿を制したデルマソトガケや、函館記念を制し、天皇賞秋でも3着に入ったホウオウビスケッツを出し、成功を納めています。
24年産世代は初年度世代の活躍を見て種付けをされた世代です。
マインドユアビスケッツ×ダイワメジャーは初年度から成功を納めたニックス配合であり、メジャーマジックの24はそれを意識して配合されたのかもしれません。

産駒はダートで活躍する馬が多数派ですが、ホウオウビスケッツやショーモン、クイーンオブソウルなどは芝でも成果を残しており、ダート一辺倒というわけでもありません。
また、マインドユアビスケッツ×ダイワメジャーの牝馬では、エーデルワイス賞を勝ったマルカラビットや、前述のクイーンオブソウルなどがおり、ダートでも芝でも成果が出ている点は期待ができます。

ダート牝馬は路線的に活躍の場が限られてしまうものの、牝系は芝で成果を残していますし、メジャーマジックの24は芝で走る可能性もあるのではないかと思います。
馬格もありますし、大久保先生の厩舎ですから、2歳からしっかり鍛えてマイルあたりで活躍するイメージがわきます。楽しみな1頭だと思います。

まとめ

以上、今年は4頭のご紹介でした。
どの馬もおもしろいと思いますし、活躍を期待して注目していきたいと思います。

りくそうさんが最終的に何に出資できたのか、楽しみです。

以下、整理です。

2024年産推奨馬(25年度募集馬)

参考:2023年産推奨馬(24年度募集馬)

参考:22年産募集馬の推奨馬(23年度募集)

  • 募集番号22 レッドパラスの22 レッドエウロス
    • 父:ルヴァンスレーヴ
    • 1戦1勝(2025年6月18日時点)
  • 募集番号27 インディゴブルーの22 レッドフェルメール
    • 父:エピファネイア
    • 5戦1勝(2025年6月18日時点)
  • 募集番号37 レッドオーラムの22 ルージュパラディ
    • 父:ブリックスアンドモルタル
    • 1戦0勝(2025年6月18日時点)

参考:21年産募集馬の推奨馬(22年度募集)

引き続きよろしくお願いいたします。

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この記事を書いた人

HN:シオノゴハン
趣味:競馬と雑学調べ
一口馬主:
シルクホースレーシング 2019年~
ノルマンディーオーナーズクラブ 2020年~
インゼルサラブレッドクラブ 2021年~
POG:不愉快な仲間たち

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