はじめに
ウインレーシングへの加入を現在検討しています。シルクでの実績金額不足から、なかなか購入したい馬を購入できないというのが現在の課題感で、それを打破するためには3年がかりで実績金額を増やしていくか、分散して各クラブで異なる楽しみ方で細々と楽しむかのどちらかになると思っています。
重賞戦線、場合によってはクラシック路線での活躍を期待できる馬に投資していきたいという願望があり、ウインレーシングはそれをかなえてくれる可能性のあるクラブだと考えています。
シルクの出資結果が来週にもわかる見込みで、その結果次第では今期から加入しようと思っています。シルクで実績を詰める見通しが立てば、投資金額の配分をシルク中心に回していこうと思います。
まず、加入するぞとなった場合の出資候補を決めるためにざっと全頭確認していこうと思います。
参考図書
例のごとく、パーフェクト種牡馬辞典で勉強しながら記事を書いています。
一口馬主の出資馬選定やPOGの際にとても役に立つのでオススメです。
ウインソワレの20
募集馬 | ウインソワレの20 |
父馬 | ゴールドシップ |
1口価格 | 3.75万 |
東西 | 栗東 |
厩舎 | 宮本博厩舎 |
配合 | C |
総合 | D |
ゴールドシップ×母父ロージズインメイはユーバーレーベンと同じです。そういう意味では好配合だと思います。ゴールドシップはつなぎが寝ていて、緩い馬体の馬が多く、引き締める要素が求められる種牡馬だと考えます。
その点でいくと、この馬はサンデーサイレンスの3×4のクロスやStorm Catの血を持っており、どちらからというと緩めに映ります。馬体は小柄です。
ウインミレーユの20
募集馬 | ウインミレーユの20 |
父馬 | サトノダイヤモンド |
1口価格 | 4.5万 |
東西 | 栗東 |
厩舎 | 梅田智之厩舎 |
配合 | B’ |
総合 | C |
サトノダイヤモンド×母父ステイゴールドで、サンデーサイレンスの3×3というきつめのクロスを持ちます。それだけでなく、サンデーサイレンスの父Haloのクロスはさらに4×4×5×6となっており、Haloの塊のような血統の馬です。Red Godの血も引くので、そこでもニアリークロスが生じます。
Robertoの血も引くため、引き締める要素は持ちますが、RobertoもHail to Reasonの産駒で、Haloと被ります。異なる要素で引き締めたほうが理想的ですが、これがあるのはプラスだと思います。
エーシンマリポーサの20
募集馬 | エーシンマリポーサの20 |
父馬 | エイシンヒカリ |
1口価格 | 3.25万 |
東西 | 栗東 |
厩舎 | 杉山晴紀厩舎 |
配合 | B’ |
総合 | B’ |
エイシンヒカリ×母父Pulpitのエイシン×エイシンの馬です。ディープインパクト×Storm Catの血統の種牡馬はBold Ruler系かMr.Prospector系か、欧州血統に掛け合わせるかの路線が考えられます。この馬はBold Ruler系&Mr.Prospector系という配合で、そこだけ見るととても魅力的です。
懸念はSecretariatが結構入ってくることでしょうか。エイシンヒカリも晩成傾向だったように、馬体は緩めです。この配合には緩めの血が結構入っていて、逆に引き締める要素はあまり見られません。パワー不足が若干心配です。馬体はよさそうです。
キャッシュインクルーデッドの20
募集馬 | キャッシュインクルーデッドの20 |
父馬 | ダノンバラード |
1口価格 | 3万 |
東西 | 美浦 |
厩舎 | 宗像義忠厩舎 |
配合 | C |
総合 | C’ |
ダノンバラード×母父Includeという配合です。ダノンバラードがかなりの好配合で、そこにHail to Reasonのクロスを重ねたイメージです。Hyperion要素が強いNorthen Dancer系種牡馬のDixeland Bendの血を持つことも活躍するうえでプラスだと思われます。
ただダノンバラードからも、Includeからも活躍馬があまり出ていないことから、期待するのは難しいかなという印象です。
コスモエルデストの20
募集馬 | コスモエルデストの20 |
父馬 | ビーチパトロール |
1口価格 | 3.75万 |
東西 | 美浦 |
厩舎 | 高木登厩舎 |
配合 | A |
総合 | A |
ビーチパトロール × 母父ブラックホークという配合です。マックスビューティーの牝系です。ビーチパトロールは米国芝で活躍したKingmanbo系種牡馬で、ブラックホークがNureyev×Silver Hawkの産駒ですから、Nureyevのクロスが発生します。ビーチパトロールもブラックホークは共に芝で活躍した馬ですが、Nureyev・Mr.Prospector・Robertoの血を持つと、Nantallah・Nashuaのニアリークロスを持つことになります。このクロスはゴールドアリュール産駒で活躍するダート馬でよくみられるものですが、この馬もその要素を満たしています(サンデーサイレンスも持っているため、そこも満たせます)
馬体もかなり良いですし、日本の芝でほしいスピード要素としてBold Ruler・Fappianoも持っているのは魅力的です。コメントであるようにダートでの活躍もあり得ますが、上記のように適性もありそうです。
人気しているようですし、シルクの結果を待っていては出資できないかもしれないな、と若干焦っていますが、牡馬ではこの馬が一番良いのではないかと私は考えています。
コスモマーベラスの20
募集馬 | コスモマーベラスの20 |
父馬 | エピファネイア |
1口価格 | 5万 |
東西 | 美浦 |
厩舎 | 水野貴広厩舎 |
配合 | B’ |
総合 | B’ |
エピファネイア×母父フジキセキという配合の馬です。中長距離の父×マイルの母という組み合わせはよさそうです。また、エピファネイア産駒の成功パターンであるサンデーサイレンスクロス持ちというのも魅力的です。
エピファネイアはダートが基本的に苦手で、ダートでの活躍馬はほとんどいません。ですが、母父フジキセキだと勝率がかなり良くなります。それはフジキセキの持つ米国的要素がエピファネイアの父系のRobertoを刺激するからではないかと推測しています。この馬はNijinskyの血も持っており、Nijinskyクロスも発生します。Nijinskyも米国的要素が結構強いため、案外ダート的要素を刺激するかもしれません。
でもエピファネイア産駒はがっつり芝で走ってほしいですよね、というのが頭にあり、うーんという感じです。
コスモマイルールの20
募集馬 | コスモマイルールの20 |
父馬 | ゴールドシップ |
1口価格 | 4万 |
東西 | 栗東 |
厩舎 | 長谷川浩大厩舎 |
配合 | C |
総合 | C |
ゴールドシップ×母父Rule of Lawという配合の馬です。前述の通り、ゴールドシップは緩めなので引き締める要素が母方にあるのが望ましいです。この馬はKingmanboとミルジョージを持つため、引き締めてくれそうではあるのですが、ゴールドシップの引き締め要素とはあまりかみ合わない印象です。ゴールドシップの持つNorthen Dancerの血はノーザンテーストで、ノーザンテーストを刺激する要素のほうがプラスになると考えられ、その点、NureyevやNever Bendだとうまくかみ合わないと私は考えます。
あとはスピード的な要素も不足している印象があり、活躍する場所が限られそうな印象を受けます。
コスモメリーの20
募集馬 | コスモメリーの20 |
父馬 | ゴールドシップ |
1口価格 | 4万 |
東西 | 栗東 |
厩舎 | 田中克典厩舎 |
配合 | D |
総合 | D |
ゴールドシップ×アドマイヤジャパンという配合です。血統表にはメジロマックイーン・シンボリルドルフ・ダンシングキャップが並ぶレア血統です。
サンデーサイレンスの3×3のクロスを持ち、スピード要素はそこで補完できそうですが、サンデーサイレンスでクロスさせると緩さや気性に心配が生じます。それ以外の要素でもスピード要素が不足し、今の日本競馬適性を高める血もあまり見られないため、ニッチな環境でしか活躍できなさそうな印象を受けます。
でもこういう血統の馬が活躍すると夢がありますよね。顔がゴルシっぽいです。
サマーラグーンの20
募集馬 | サマーラグーンの20 |
父馬 | ゴールドシップ |
1口価格 | 5.5万 |
東西 | 美浦 |
厩舎 | 深山雅史厩舎 |
配合 | B’ |
総合 | B’ |
ゴールドシップ×母父Boston Harborという配合の馬です。Boston HarborはBold Ruler系種牡馬で、Deputy Ministerの父Vice Regentの血を持つのが特徴です。米国的なスピードとパワーを持ちます。一方、G1級で一歩足りないBMSでもあります。
この馬はAllez Milordを通してTom Rolfeの血も引き、これも米国的なパワフルさと前向きさを産駒に伝えます。Allez Milordはマンハッタンカフェの母父でもありますが、長距離で活躍したマンハッタンカフェが産駒からは短距離で活躍する馬を出しているのはこの血の影響が大きいと考えられます。緩めのゴールドシップにはこの要素はプラス要素ではないかと思います。
古馬になってから楽しみな馬ではないかと思います。
バラードソングの20
募集馬 | バラードソングの20 |
父馬 | ロージズインメイ |
1口価格 | 3.25万 |
東西 | 美浦 |
厩舎 | 松山将樹厩舎 |
配合 | A |
総合 | A |
ロージズインメイ×母父ハーツクライという配合の馬です。この馬はDevil’s Bag=Glorious Songの3×4のクロスを持つことが大きな特徴です。日本競馬に求められるスピード要素をサンデーサイレンス以外で伝えるうえでとても重要なのがGlorious SongとDevil’s Bagの全きょうだいです。このクロスを持つことはこの馬の大きな魅力だと言えます。
加えて、ハーツクライを通してサンデーサイレンスの血も持ち、日本適正を高めています。Haloクロスは4×4×5で発生し、それにRahyの血も引いているので、Halo≒Red Godのニアリークロスも生じます。Haloの塊的な配合で、スピードはかなり期待できます。
また、ハーツクライはMy Bupers牝系に属する種牡馬で、My Bupersは米国的なパワー要素をふんだんに持ちます。これらの要素がそろってくると、スピード感あふれるダート馬として期待できそうです。
個人的にかなりの好配合だと思います。
ピエナビーナスの20
募集馬 | ピエナビーナスの20 |
父馬 | エピファネイア |
1口価格 | 7万 |
東西 | 美浦 |
厩舎 | 鹿戸雄一厩舎 |
配合 | A’ |
総合 | A’ |
エピファネイア×母父フジキセキという配合の馬です。母ピエナビーナスはクイーンSを勝っている重賞馬です。短距離でも成果を出しており、中長距離×短距離~マイルの母という組み合わせは魅力的です。
エピファネイア×母父フジキセキはコスモマーベラスの20とも共通します。さらに、Nijinskyの血を持つことも両馬に共通することです。かなり似た要素なのですが、この2頭の大きな違いは、Nijinskyの血の引き方です。コスモマーベラスの20はNijinskyから直接引きますが、ピエナビーナスの20はCaerleonからNijinskyの血を引きます。これが結構大きな違いだと考えます。
エピファネイアの母父スペシャルウィークはマルゼンスキーの血を引きます。このマルゼンスキーとCaerleonは血の要素として近いものを持ち、ニアリークロスが発生します。そのニアリークロスで生じるのはスピードと柔らかさだと考えられます。そのため、この配合からはエピファネイアのRoberto要素ではなく、エピファネイアの柔らかなスピード要素だと考えられます。
この点から、この馬は大箱芝コースの適正が高いと考えられ、王道路線を狙うならこの馬がかなり良いのではないかと考えられます。
まとめ
- クラシック路線:ピエナビーナスの20
- 長く楽しむ路線:コスモエルデストの20 バラードソングの20
この3頭が良いのではないかと思います。個人的にはエピファネイアを採りに行くならシルクでいきたいという気持ちがあり、狙うならコスモエルデストの20とバラードソングの20です。