シルクHC 進捗報告 3歳馬(19年産) 2022年1月
私がシルクHCで現在出資している3歳世代の産駒は2頭です。
- ソラネル
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- 父:ルーラーシップ
- 母:レジェ
- 母父:ステイゴールド
- 所属:美浦 田島俊明
2022年1月まで 2戦0勝
- リンドラゴ
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- 父:ミッキーアイル
- 母:ワイオラ
- 母父:Sadler’s Wells
- 所属:栗東 高野友和厩舎
2022年1月まで 2戦0勝
ソラネルはノーザンファーム生産・育成、リンドラゴは坂東牧場生産、ノーザンファーム育成です。リンドラゴの母ワイオラももともとノーザンファームにいた繁殖なので、いずれもノーザンファームゆかりの血統です。
2頭ともに一次募集で万口にならなかった馬で、その背景にはどちらも当時馬体重が400キロほどでかなり小柄だったことがあげられます。それでも両馬ともに2021年中にデビューし、ここまで2戦していますから、ノーザンファームの育成力を感じます。
今回はソラネルの2022年1月の動きをまとめてみようと思います。
ソラネルの1月
- 2022.01.06.美浦トレセンで調教
- 2021年12月24日に田島厩舎に帰厩。(2021年12月17日に第1回中山を目指すことを発表)
- 2021年12月29日・2022年1月5日に南Wで馬なり調教。
- この日の更新で1月8日の3歳未勝利(中山-芝2200m)に出走が決定
- スピード感に欠けるが馬なりの調教レベルでは走れていた
- 食が細く小柄なため、調教を軽めにし、馬体が減る前に出走するという方針
- 前走は追走が苦しかったため、距離延長に変更
- ジョッキーは横山武史ジョッキーから減量もある横山琉人ジョッキーに乗り替わり
- 2022.01.08.中山5R未勝利戦(芝-2200m)に出走 15頭立て11番人気13着
- 前走より+14kgでレースに臨むも394kgで小柄。
- 新馬→未勝利はテンのペースが上がる傾向があるが、前走より緩いペースでスタート
- 道中は追走できたものの、3コーナーあたりで周囲の加速についていけずにほぼ殿負け
- 2022.01.21.ノーザンファーム天栄に放牧・調整
- レース後に疲労が見えることから、1月12日にノーザンファーム天栄に放牧。
- 成長を促すためにトレッドミルで軽め調整
- 2022.01.28.ノーザンファーム天栄で調整
- 引き続きトレッドミルで軽め調整。
- 脚元に問題はないものの、軽い蕁麻疹の症状アリ。
- 体調面はいまいちも、馬体重は増加。
※シルクホースクラブ 所属馬情報 ソラネル 1月近況より引用
ソラネルのレース回顧 1月8日 中山5R 未勝利戦
- 1月8日 中山5R 3歳未勝利 15頭立て
- ソラネルは2枠3番 11番人気89.0倍
- 13着 タイムは2’17.9 勝ち馬とのタイム差は2.1秒差
- タイムは同開催の3歳未勝利クラスでもワーストクラス
- 1着はメイプルリッジ(父キングカメハメハ)
- 勝ちタイム 2’15.8は同開催の3勝クラスと1.1秒差と決して悪くない時計
- このレースの出走馬から勝ち上がった馬は2022年2月13日時点で0頭
- 新馬戦で一緒に出走した馬から勝ち上がった馬も2022年2月13日時点で0頭
- ソラネルは2枠3番 11番人気89.0倍
かなり厳しいレース結果となりました。好スタートから無理せず中団後方につける展開。この時点ではついていけないというより、控えたという印象を受けます。3コーナーから4コーナーにかけて他馬がペースアップする中、加速できずに最後方へ。垂れてきた馬をかわしての11着となりました。
前走では追走に苦戦し、今回は加速についていくことができませんでした。これが単純にスピードの絶対値が不足していてついていけないのか、加速力が不足しているのかは判断がつきにくいところです。コメントからはスタミナ不足でばてたわけではなさそうですし、血統的にもスタミナはありそうですし、スピードor加速力(andもありえる)に課題があるのは間違いないでしょう。
となると鍛えるほかないのですが、小柄で食が細く馬体がすぐ減ってしまうので、なかなか鍛えられないのも厳しい要素です。何とか夏ごろまでに成長し、ローカルあたりで勝負できるとうれしいですね
ソラネルの近況と分析

- フランス系 欧州系キレ味の血が多い
- Blakeneyの5×5 BlakeneyはTourbillon系種牡馬でフランス的キレ味タイプ
- カーネギーはSadler’s Wells×RivermanでRivermanはキングカメハメハ系とかけあわせるとキレ味タイプ
- ディクタスもフランス系キレ味タイプ
- ルーラーシップ×母父ステイゴールドはニックスの可能性アリ
- ステイゴールド×母父キングカメハメハは好相性ニックス
- 上記ニックスでは大箱向きのスピードと持続力があるタイプが多い
- ステイゴールド×キングカメハメハはNasrullah+Hyperion的な要素
- ルーラーシップはキングカメハメハのNasrullah+Hyperionを強化したタイプ
- 上記より、逆となるルーラーシップ×母父ステイゴールドはニックスの可能性アリ
- ステイゴールド×母父キングカメハメハは好相性ニックス
- スピード的な血が入らない
- 成長を早める類の血を持たない
- 中距離×中距離×中距離、かつスピードに秀でた実績のある馬を持たない
- 日本の芝適性を高めるクロスを持たない
上記より、夏の新潟競馬場・札幌競馬場の中長距離戦での活躍が期待できるタイプである可能性が高い
ソラネルの血統表から見えてくるのは上記の要素だと思います。現状なかなか苦しんでいるのも、想定できるといえば想定できる状態です。Hyperionの血がすべて晩成というわけではなく、トニービンを経由するとより晩成になりやすく、それが出ているのかな、という印象もあります。ただ、馬格と飼い葉食いの旺盛さがあれば、緩いから鍛える、に行けそうですが、ソラネルの場合は馬格がないため一層苦しいのかもしれません。
長距離の直線で周囲がばててからも伸び続ける脚が使えるのがフランス系のキレ味としたとき、長い脚を使い続けられる新潟外回りや、カーブが緩くコーナーから持続しながら脚を使える形状の札幌競馬場は適性が向く可能性があります。夏の開催までにソラネルが成長し、調教に耐えられる馬格と食欲を身に着ければ、夏に一変するところを見られるかもしれません。
できることは成長を信じることのみですから、この冬から春にかけて一回り大きくなってくれることを期待します。
上記のニックスのポイントなどについては、キングカメハメハの分析をご参照ください。

まとめ
12月末に戻して2週間もしないうちに出走→放牧だったので、臨戦過程に結構不満はあったのですが、その後の様子やそこまでの流れを改めてみたとき、厩舎サイドも苦渋の選択だったのかな、と思います。調教で無理をさせずに走らせ、好走すれば御の字ですし、使ってみての分析だったのかと。
現在は順調に馬体重が回復してきていますし、このまま成長してくれるとうれしいです。
