シルク募集馬配合分析 シーズインクルーデッドの20
No.62 シーズインクルーデッドの20 牝馬 3月24日生
父 | サトノダイヤモンド |
母 | シーズインクルーデッド |
厩舎 | 栗東 武英智厩舎 |
一口価格 | 40,000円 |
配合からの期待度:2,3勝クラスを期待
13番仔です。母シーズインクルーデッドは米国で1勝、G1に3着入着の成績があります。デビュー済み11頭中、5頭が中央勝ち上がりをしています。勝ち上がった馬はすべて複数勝利しており、サンデーウィザード(父ネオユニヴァース)とヒーズインラブ(父ハービンジャー)がG3を制覇しています。すぐ上の半兄ドゥラモント(父ドゥラメンテ)は朝日杯FSやきさらぎ賞、ニュージーランドTに出走しています。
シーズインクルーデッドの20の血統表

ディープインパクト×ヒムヤー系(Includeの父系)は勝ち上がり率約25%で、母数が少ない影響もありますが、成功していない組み合わせです。サンデーサイレンス系で見ても低調で、あまり相性が良いとは言えません。最も成功しているのはこの馬の半兄サンデーウィザードです。
ヒムヤー系はアメリカの傍系血脈で、Domino系とPlaudit系の2系統に分かれています。Mucho Macho Manが種牡馬としても成功の兆しがあり、Holy Bull → Macho Unoと続くPlaudit系ヒムヤーの血は今後も続いていきそうな気配があります。(日本でもダノンレジェンドが種牡馬入りしています)
IncludeはDomino系に属しています。Domino系からはPeter Panが出ており、Blue Larkspurを通して現代競馬に影響を与えています。Includeはその系列ではなく、また少し異なるヒムヤー系種牡馬です。
Includeの母父Stop the MusicはHail to Reason産駒で、Haloと互いに刺激しあう関係にあります。

Includeを通してこの血を刺激すると、Haloの中でもBlue LarkspurやDominoの血を刺激しそうです。あとはPharamondを通したSt.Simonの刺激でしょうか。Includeの父Broad Brushからはダートの追い込み馬が出ており、直線を向いてから全力疾走&St.Simonのスタミナで粘り切る、みたいなイメージでしょうか。この辺りはサトノダイヤモンドの差しにも共通する要素がありそうで、父の要素を強化という感じになりそうです。
父サトノダイヤモンド×母シーズインクルーデッドだと、上記のIncludeの要素に加えて、Buckpasserとその父Tom Foolのクロスが発生します。それに伴って、Man o’War系の血も各所で刺激されそうな印象です。Nashuaもそこそこ持っているので、米国的な前向きさをあちこちで刺激されています。
Haloの血を刺激しつつ、米国傍系血統でスピードと前向きな気性を受け継いでいる馬なのだと考えられます。
馬体を見た印象では、前駆ががっしりしていて、踏み込みが大きくしっかりした印象を受けます。肩の傾斜がそこそこあるように見えるので、距離はマイルくらいではないでしょうか。バランスは良いと思います。トモがさらにしっかりしてくると、化けそうな感じがします。
まとめ
- 重賞馬2頭出す優秀な母の産駒であることは魅力
- 傍系の血を両親双方で刺激しあっていて、その血を生かすことができている印象がある
- 馬体はバランスが良さそう
このような印象を持ちました。マイナー血統が成功しにくいのは、その血を生かすのが難しいからという要素があり、その点、この馬はそれを生かすことができているように思います。早熟とも思いませんし、勝ち上がれば長く楽しめそうな1頭です。どちらかというと牡馬のほうが母の産駒は活躍しており、パワフルなほうが良さそうなのが気になる点でしょうか。