シルク募集に向けて 種牡馬‐エピファネイアを考える

一口馬主
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種牡馬‐エピファネイアを考える

 今回はエピファネイアについて考えていこうと思います。

 ディープインパクト・キングカメハメハが死去してしまい、ハーツクライも種牡馬を引退。種牡馬の世代交代は急加速しました。次世代の中心となる種牡馬は何になるのか、跡継ぎとなる孫世代の種牡馬は何になるのか、注目が集まっています。

 確かに3頭の産駒が今後増えることはないのですが、彼らの血は母父として残り続けます。そことの相性が覇権を握るうえで非常に大切になってきます。

 エピファネイアは母父キングカメハメハで牝馬三冠のデアリングタクト、母父ハーツクライで皐月賞馬のエフフォーリア、母父ディープインパクトでは菊花賞2着・G2AJCC制覇のアリストテレスを出しており、すでに成功は確約された状態どころか、エピファネイア時代の到来を予感させています

 シルクでも牡馬3頭、牝馬1頭の合計4頭が募集されることになっています。G1を狙う馬たちだと思いますので、じっくり考えていきたいと思います。

この記事はこんな人にオススメ

  • 一口馬主を始めようか悩んでいる人
  • 一口馬主を始めることは決めたけれど、どのクラブにしようか悩んでいる人
  • すでに一口馬主を始めていて、同じ馬や同じクラブで出資している人
  • シルクホースクラブの20年産駒募集で出資を検討している人

並みのサラリーマンの一口馬主ライフってこんな感じか、と思ってもらえたらと思います。

エピファネイアの現役時代と産駒傾向

 エピファネイアもすでに産駒がデビューしていることから、現役時代はコンパクトに説明します。

 エピファネイアは2010年生まれで、12年デビュー、15年の3月にドバイワールドCを最後に引退しています。14戦6勝でG1は13年菊花賞、14年ジャパンカップを制しています。春のクラシック戦線は、皐月賞2着(ロゴタイプ)、日本ダービー2着(キズナ)という成績を残しています。

 同期にはキズナロゴタイプ、コパノリッキー、ラブリーデイなどがいます。

 気性がかなり難しい馬で、2着に敗れた皐月賞はかかりっぱなし、日本ダービーはつまづいて落馬寸前など、本来の力を発揮していれば三冠を獲得できたかもしれない競走馬でした。古馬になっても気性難は治らず、勝ったジャパンカップも暴走気味に勝利しています。

 小回りでごたつくレースが苦手で、広いところを気ままに走れたほうが良いタイプで、良績を能力で残していますが、急坂もあまり得意ではなかった印象です。

 産駒は芝のほうが明らかに成績が良く、ダートではあまり期待しないほうが良いでしょう。前述の通り、ディープインパクト・キングカメハメハ・ハーツクライを母父に持つ牝馬と好相性を示しています。

エピファネイアの血統表

 エピファネイアの3代血統表は以下の通りです。

エピファネイア

 母のシーザリオについては、記事にまとめてありますので、ぜひご参照ください。

シーザリオの記事では以下の通りシーザリオの特性をまとめました。

 総合していくと、スピードと加速力と柔らかさとスタミナの要素が結構集まっており、その代わりに気性の繊細も受け継いでいるようです。一方、スタート同時に突進してそのまま逃げ切ってしまうような要素や、馬群を割ってゴリゴリにまくってくるような要素、つまるところアメリカンなパワフルさはあまり強く持っていない印象です。

 対して、エピファネイアは母シーザリオに対して、アメリカンなパワフルさを持つRoberto系と配合しています。Robertoはサンデーサイレンスの父Haloと同じくHail to Reason産駒で、血もかなり似たものを持っています。

HaloとRoberto

 RobertoHalo以上にTeddyの血を引いており、Haloとの最も大きな違いはその要素です。特に母母父のBull Leaは米国的なパワフルさ、突進力を産駒に伝えています。このRobertoと似た要素を持つのがSadler’s Wellsです。

Sadler’s WellsとRoberto

 Sadler’s Wellsの母父Bold ReasonもまたHail to Reason産駒で、Robertoとはそこが共通します。Robertoの母父NashuaとSadler’s Wellsの3代母Thongの父Nantallah近親です。これらがクロスすることで、Sadler’s WellsとRobertoの血が活性化し、欧州的なタフなパワーと米国的な突進的なパワーが産駒に伝わりやすくなります。その力は、産駒をトラクター型にしてしまうため、タフな環境(小回りと急坂のある環境など)では走る一方で、軽いスピードとキレ味を求められる環境では勝ちにくくなってしまいます。

 エピファネイアがどういった産駒であったかというと、大箱の軽い馬場で活躍する競走馬でした。これは配合上の個性とは大きく異なります。なぜそのようになったかというと、シンボリクリスエスの持つKris S.シーザリオの持つHabitatがニアリークロスの関係にあったことがあげられます。

Kris S.とHabitat

 これがKris S. ≒ Habitatが2×4で発生しているのがエピファネイアです。上記のように、Kris S.Habitatはかなり似た血統構成をしています。Princequilloは産駒に柔らかさを伝える種牡馬ですし、Habitatはスピードと加速力を伝える種牡馬です。これらの要素はパワーとは逆行する要素でもあります。

 加えてシンボリクリスエスの母Tee KayはSeattle Slew系×Tom Fool系の掛け合わせで生まれています。これはともに軽いスピードを産駒に伝えます。また、Seattle Slew系の産駒はもまれ弱い馬も多い印象があります。

シンボリクリスエス

 Tom Foolの血はエピファネイアの母父スペシャルウィークも持っており、そこともクロスが発生し個性を伝えやすい環境にあります。

 これらを総合して考えたとき、エピファネイアは気性難と軽いスピードをRobertoとSadler’s Wellsのパワーで何とか制御しているピーキーな競走馬だったと考えることができそうです。

ディープ・キンカメ・ハーツとエピファがうまくいく理由

 ディープインパクトの場合、Sir IvorHabitatと近親で、それによって軽さとスピードが増幅されるのが良いのだと考えられます。一方で、それをやってしまうとただただ軽くなってしまうため、引き締める要素としてSadler’s Wells Nureyevの血を持つ必要があると考えられます。事実、母父ディープインパクトのエピファネイア産駒で走っている馬はSadler’s Wellsの血を引いています。

 キングカメハメハの場合、NureyevによるSpecialクロスやNorthen Dancerの多重クロスが発生してパワフルさを補いつつ、遠くにあるNasrullahによってSeattle Slewが補強されるのがプラスに働いているのではないでしょうか。

 ハーツクライでは、My Bupersによって米国的なパワフルさの補足がプラスに働いていると考えられます。ハーツクライ、My Bupersはそれぞれ記事にしているので、ぜひそちらもご参照ください。

 それでいくと、リスグラシューなんかと配合したらとんでもない馬が生まれそうな予感がします。

 サンデーサイレンス(Halo)が入る時点で、エピファネイアの持つスピードは増幅されると考えることができ、それに対して何をもってパワーを補うかを考えていくと良いのではないかと思います。いわゆるエピ×カメ×サンデーはそれを抑えています。

まとめ 20年産駒シルク募集馬について

 シルクホースクラブで募集されるエピファネイア産駒は以下の4頭です。

  • ロゼリーナの20 牡馬 美浦 和田正一郎厩舎 1口/80,000円
  • ヒカルアマランサスの20 牡馬 美浦 国枝栄厩舎 1口/160,000円
  • カリンバの20 牝馬 美浦 手塚貴久厩舎 1口/60,000円
  • アースサウンドの20 牡馬 栗東 斉藤崇史厩舎 1口/100,000円

 ロゼリーナの20が私としては今のところ最も推奨できる産駒です。

 ロゼリーナは母父キングカメハメハ・母母父サンデーサイレンス・母母母父Shirley Heights(Mill Reef)と欲しい要素をすべて満たしています。Shirley Heightsを通してLalunのクロスが発生するのが一番の推しポイントです。

 優先抽選権の様子次第ですが、ぜひ狙いたい1頭です。

 エピファネイア産駒はクラシックを狙っていけるだけに、出資できるとしたら本当に楽しみになります。わくわくしつつ、引き続き分析を進めていきます。

 よろしくお願いいたします。

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