シルク募集に向けて 新種牡馬-サトノクラウンを考える

一口馬主
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新種牡馬‐サトノクラウンについて考える

 21日はサトノダイヤモンドについて検討を行いましたが、本日は同じく里見オーナーの所有馬だったサトノクラウンについて考えていこうと思います。サトノダイヤモンドの記事は以下をご参照くださいますと幸いです。

 YouTubeで公開がありましたが、今期の募集ではサトノクラウン産駒が牡馬2頭牝馬1頭の合計3頭が募集される予定となっています。

この記事はこんな人にオススメ

  • 一口馬主を始めようか悩んでいる人
  • 一口馬主を始めることは決めたけれど、どのクラブにしようか悩んでいる人
  • すでに一口馬主を始めていて、同じ馬や同じクラブで出資している人
  • シルクホースクラブの20年産駒募集で出資を検討している人

並みのサラリーマンの一口馬主ライフってこんな感じか、と思ってもらえたらと思います。

サトノクラウンの現役時代

 サトノクラウンは2016年の香港ヴァース(芝2400m)2017年宝塚記念(芝2200m)勝利しています。同じく2017年の天皇賞秋では、キタサンブラックと激戦の末、2着に敗れています。私はそれを現地で見ていて、キタサンブラックが出遅れた瞬間の悲鳴と、勝利したときの歓喜の声が強く記憶に残っています。

 今週末の6月25日には宝塚記念が開催されます。阪神2200mは特殊なコース形状をしています。ポイントとしては、スタート直後は下りで、すぐに上り坂になるところでしょうか。阪神2000mは上り坂スタートとなるため、スローになりやすいのですが、スタート直後が下りな阪神2200mはスピードが乗りやすく、最初の坂でスタミナを消耗しやすい形状になっています。また、内回りであるため、コーナリングの器用さや、短く上りのある直線をパワフルに駆け上がる力が求められます。

 時代が違うとはいえ、日本ダービーやジャパンカップを制したスペシャルウィークが、宝塚記念や有馬記念でグラスワンダーに勝てなかったことからも、求められる能力の方向性が異なることがわかります。

 宝塚記念が香港馬と相性が良いことでも知られ、香港馬が好走することが良くあります。サトノクラウンも、香港と宝塚記念で良績を残しており、スタミナとパワーが要求されるタフな馬場で活躍できる馬と考えて良いと思います。キタサンブラックの2着になった2017年の天皇賞秋も雨でひどい馬場でした。

 タフでパワーがあるタイプの馬は、2歳・3歳時は遅れる傾向がありますが、サトノクラウンは新馬戦・東京スポーツ杯G3・弥生賞G2と3連勝でクラシック戦線に足を進めます。しかし、そこから先は皐月賞6着、日本ダービー3着、天皇賞秋(2015)17着と苦戦することとなります。ポテンシャルの高さから2歳、3歳から活躍できましたが、本質的には晩成の馬だったのではないかと思います。

 サトノクラウンの同期にはキタサンブラック(G1-7勝)、シュヴァルグラン、ドゥラメンテ(クラシック2冠)、リアルスティールがいます。いずれも種牡馬入りしており、今後が期待される馬たちです。牝馬ではミッキークイーン、レッツゴードンキ、クイーンズリング、ルージュバックがいます。改めて羅列すると、すごい世代だと感じます。

 レースの動画を見てみると、スタートからは中団からやや後ろ目で進行し、位置取りを押し上げながら最後直線で差し切るような競馬をしています。ただ、その差し切る競馬も、瞬発力でスパッと抜き去るという感じではなく、徐々にスピードが上がっていって、その持続力・持久力で勝つというような感じです。欧州の競馬はどこも直線が長く、最後の最後まで加速し、それを持続したもの勝ちみたいな感じなのですが、サトノクラウンはそのままそれに当てはまるように思います。

 こうした競馬が得意な場合、宝塚記念のようなコース形状は向かないと思うのですが、ミルコ・デムーロ騎手らしい向こう正面の仕掛けもあって、じわじわ加速し続けて持続戦を制した印象です。

サトノクラウンの配合

 サトノクラウンは父Marju(Northen Dancer系-ラストタイクーン)、母ジョコンダⅡ、母父Rossini(Mr.Prospector系-Miswaki)という血統です。

 サトノクラウンの全姉にはLightning Pearlがおり、欧州芝1200mG1の勝利馬です。2000m以上のレースでスタミナ勝負で勝利しているサトノクラウンとは全く異なるタイプの馬です。同じ配合であっても、どの要素を強く遺伝するかは馬ごとに異なっており、それが血統の面白いところですよね。

 父MarjuはNorthen Dancer系種牡馬です。セントジェームズパレスステークス(1600mG1)を1着、英ダービー芝2400mを2着という成績を残しています。このマイル戦はコースが日本では考えられない形状をしており、どう考えても消耗戦になるしんどい形になっています。英ダービーもタフなレースで有名で、マイルのスピードを持続しきれる競走馬だと思うと、めちゃくちゃタフな馬です。

 そのMarjuの父はラストタイクーンで、キングカメハメハの母父として知られています。MarjuはHyperion・Princequillo・Backpaccer・Never Bendの血を引いており、これらの血はクロスやニアリークロスを発生させることでその絶大な効果を現代に伝えています。

 母ジョコンダⅡは欧州2勝、芝1400mのG3を3着1度という馬です。Mr.Prospectorの3×4、Sir Ivorの4×4という濃い目のクロスを持っています。Sir Ivorに関しては、Halo、Red Godの血も引いていることから、ニアリークロスも発生しており、さらに増幅されています。Haloは日本で通用しているあたり、スピードと加速はもちろん、柔らかさや軽さも伝えているのではないかと思います。ジョコンダの場合はそこにNorthen Dancerのクロスで締めてパワーを加えているように思います。

 この両親が掛け合わさると、Northen Dancerが最も強いクロスとして出てきます。そこにHyperion・Princequillo・Nasrullah・Backpaccerがクロスとして出てきます。母系で強く引くMr.ProspectorとSir Ivor≒Halo≒Red Godも健在です。

 母系の影響を強く引くと、Lightning Pearlのように短距離で通用するスピードと持続力が備わり、父系の影響を強く引くと、サトノクラウンのように長い距離を最後まで伸び続ける持続力が備わるのだと考えられます。

どんな配合の産駒を狙うと良いのか

 サトノクラウンの場合、父系の魅力を増幅するか、母系の魅力を増幅するか、その両取りを狙うか、がポイントなのではないかと推測しています。何より魅力的なのは、日本で流行しているサンデーサイレンスとKingmanboの血をひかないことです。需要としてはそこが一番だと思います。

  • 母系を強化する-ディープインパクト産駒の牝馬とかけあわせる(Halo・Sir Ivorをさらに強める)
  • 父系を強化する-キングカメハメハやSadler’s WellsやNever Bendの血を引く牝馬とかけあわせる(ラストタイクーン・Lalunの刺激)
  • 両取りを狙う-Galileoの血を引く馬とかけあわせる(Sadler’s WellsとMiswaki)

 今のところ私が思いつくのはこのあたりでしょうか。

 ディープインパクトはHaloとSir Ivorの血を引くほか、Lyphardを通してNorthen Dancerも引くので、サトノクラウンの持つスタミナ・持続力にスピードを加える相手として適しているのではないかと思います。募集牡馬2頭(オーロラエンブレムの2020・ネオヴィクトリアの2020)はともにディープインパクトを母父に持ちますので、これに該当します。

 キングカメハメハやSadler’s Wellsの血を引く馬はシルクの募集ではいないのですが、ラストタイクーンの3×4なんかが発生して面白いのではないかと思います。これまでハービンジャーにつけていた馬が回ってくると、おもしろそうです。母父ハービンジャー・母母父キングカメハメハなどもかなりよさそうです。

 両取りを狙う上で、ヒントになるのがファストアプローチです。この馬はサトノクラウンの全姉にDawn AprroachというGalileo系種牡馬を掛け合わせています。重賞2着があるように、Sadler’s Wellsで父系を刺激しつつ、Miswakiで母系も刺激できるGalileoは、サトノクラウンに有効なのではないでしょうか。なお、もう1頭の募集馬(牝馬‐シンシアズプレスの2020)も、ダイワメジャー産駒でかつMr.Prospectorの血を引くと同時に、Seattle Slew・Secretariatを通してNasrullahとHyperionの血を引くため、両親両方の魅力を引き出しています。この馬は融合型ではないかと思います。

まとめ

 配合勉強中であるため、今は魅力に映る部分しかなかなか見えないのが正直なところです。ここから、原点材料やリスクが見えるようになってくると、より馬選びがうまくなれるのだと思います。日々精進ですね。引き続きよろしくお願いいたします。

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