社台TC 22年度募集馬分析 ソーマジックの21

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 平素よりお世話になっております。(自称)血統研究家の玄野源です。

シオノゴハン

玄野さんってこんな人↓です

玄野源さんのご紹介
  • 名前:玄野源(クロノゲン)
    • 由来:牝馬として史上初のグランプリ3連覇を果たした女傑より拝借
  • 競馬歴:7年(2015年~)
    • きっかけ:マイルチャンピオンシップ(優勝馬モーリス)を現地観戦し、競馬にハマる。
    • 血統の道:『サラブレッド配合史/笠雄二郎』『血は水よりも濃し/望田潤』に感銘を受け、血統・配合の道へ。競馬好きが高じて某牧場へ転職、一人前のホースマンになるべく現在修行中。

※シオノゴハンとはおそらく2015年から交流が始まっている

 2022年6月6日、社台サラブレッドクラブ・サンデーサラブレッドクラブ・G1サラブレッドクラブ(以下社台40口クラブ)の2022年度1次募集が開始されました。

 22年クラシックでは、ジオグリフ(サンデーTC)が皐月賞を制覇、スターズオンアース(社台TC)が牝馬二冠達成。また、6月から始まった現2歳世代の新馬戦に於いても、ダイヤモンドハンズ(サンデーTC)、ノッキングポイント(サンデーTC)、クラックオブドーン(G1TC)、マラキナイア(社台TC)、ウンブライル(サンデーTC)が新馬勝ちと、馬券的・POG的にも圧倒的存在感を誇る社台40口クラブ。

 今回は、そんな社台40口クラブ募集馬の中から出資推奨馬として、ソーマジックの21について分析しようと思います。参考にしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

目次

募集馬分析 注意書き

 本分析は募集馬の活躍を保証するものではございません。出資などの最終のご判断はご自身にて実施をお願いいたします。

募集馬情報

ソーマジックの21
  • ソーマジックの21
    • 父:キズナ
    • 母:ソーマジック
      • 母父:シンボリクリスエス
    • 性別:牝馬
    • 生年月日:2021年05月09日
    • 所属予定:美浦 国枝栄厩舎
    • 生産牧場:社台ファーム
    • 繫養:社台ファーム
    • 募集総額:6,000万円
      • 一口価格:1,500,000円

血統分析

 父キズナは通算成績14戦7勝(芝1800-2400㍍)、13年JRA賞最優秀3歳牡馬を受賞しています。2歳10月の新馬戦(京都芝1800㍍)、黄菊賞(京都芝1800㍍)を連勝。3歳春の毎日杯-G3(阪神芝1800㍍)で重賞初制覇を果たすと、間隔の詰まる皐月賞ではなく京都新聞杯-G2(京都芝2200㍍)を選択し重賞連勝。迎えた大一番、東京優駿-G1(東京芝2400㍍)では、大外一気の末脚でエピファネイアを差し切り、世代の頂点に立ちました。秋には欧州遠征を敢行し、前哨戦のニエル賞-G2(ロンシャンT12F)を優勝。凱旋門賞-G1(ロンシャンT12F)でも4着と健闘しました。

 自身の血統は、Pacific Princessから連なる牝系で、ビワハヤヒデ・ナリタブライアン兄弟を近親に持ちます。また、半姉にファレノプシス、半兄にSunday Break(ピーターパンS-G2など)を持ちます。配合のポイントとしては、ディープインパクト×Storm Catディープインパクト×Pacific Princessという2つのニックスが挙げられます。前者はSir Ivor≒TerlinguaによってNasrullah×Princequillo血脈を増幅し、ディープインパクトのしなやかさを最大限に引き出します。本馬の他にラヴズオンリーユー・ダノンキングリー・コントレイルなどと共通し、東京を中心とした大箱コースで無類の強さを誇りました。後者はDonatello・Hyperion≒All Moon Shine・Fair Trial・Dark Ronaldなどのクロスによって、ディープインパクトのBurghclere的スタミナを刺激します。本馬の他にラストインパクト・モンドインテロ・ゼーヴィントなどと共通し、勝馬率85.7%(6/7)、平均本賞金額20,088万円。牡馬に限定すると勝馬率100.0%(6/6)と、主に牡馬に対して中長距離質な持続力を遺伝しました。これら2つのニックスによるしなやかさと持続力、更にはDamascus的なフィジカルの強さも発現し、大箱中距離のロングスパート戦に於いて高いパフォーマンスを発揮しました。

 種牡馬としては、21年産駒が5世代目となります。産駒デビュー初年度の19年は、エピファネイアを抑えてファーストシーズンリーディングサイアーを獲得しました。産駒デビュー2年目の20年には中央総合リーディング8位、21年にはディープインパクト・ロードカナロアに次ぐ3位と順調にステップアップ。アカイイトが21年エリザベス女王杯、ソングラインが22年安田記念でG1制覇、ディープボンドが21年フォワ賞-G2、バスラットレオンが22年ゴドルフィンマイル-G2で海外重賞制覇など、幅広いジャンルで重賞馬を輩出しています。種牡馬戦国時代と言われる現代に於いて、ポストディープインパクトとして一歩抜け出した存在と言えるでしょう。

 産駒傾向としては、「優れたフィジカルと前向きな気性」という父であるディープインパクトとは異なる要素、言わば母父であるStorm Cat的要素を強く遺伝しています。牡馬に対しては前述のPacific Princess的持続力を伝えており、ディープボンドを始めとした先行力を活かしたタイプが目立ちます。一方牝馬に対してはPacific Princess的資質よりもディープインパクト×Storm Cat的資質を伝えやすく、ソングラインを始めとしたキレるマイラーが多く見られます。

 母ソーマジックはアネモネS-L(中山芝1600㍍)など中央4勝(芝1400-1600㍍・ダート1200㍍)。桜花賞-G1(阪神芝1600㍍)3着の実績を持つ上級マイラーです。その母スーアは伊1000ギニー-G2(カパンネッレT8F)などITY5勝。本馬はソーグリッタリングマジックキャッスルソーヴァリアントの半妹で、母16歳時の9番仔にあたります。

 本馬の配合のポイントはキズナ×シンボリクリスエスです。この配合はアカイイトソングラインなどと共通し、勝馬率50.0%(5/10)、平均本賞金額6,270万円となります。またこれを牝馬に限定すると、勝馬率62.5%(5/8)、平均本賞金額7,794万円となります。キズナ産駒牝馬全体では、勝馬率48.4%(92/190)、平均本賞金額1,638万円であるため、ニックスと言えます。

 シンボリクリスエスは父系こそ力馬Robertoですが、Kris S.やSeattle Slew(母父Gold Meridianの父)がNasrullah×Princequillo血脈なので、ディープインパクトと組み合わせるとしなやかさを増幅する要素となります。これはStorm Catとも通じる要素であり(父系は力馬Storm Birdだが母父Secretariatが有力なNasrullah×Princequillo血脈)、更に言えばシンボリクリスエスとStorm Catの組み合わせ自体、Nasrullah×Princequillo・Crimson Satan・Tom Fool≒First Rose・Eight Thirtyなどが共通するため、好相性となっています。この配合では、Nasrullah×Princequillo血脈だけでなくTom Foolも増幅するため、機動力兼備の万能型、小回りでも一定のパフォーマンスを保つタイプが多くなるのもポイントです。余談ですが、ロードカナロア(母父Storm Cat)×シンボリクリスエスもレッドガランやサブライムアンセムなどと共通し、勝馬率69.2%(18/26)、平均本賞金額2,596万円のニックスとなっています。

 配合のアウトラインとしては、母父シンボリクリスエスを異系とした「3/4ND・1/4異系」、「父中距離×母マイラー」と、整った5代血統表となっています。現時点でかなりコンパクトな馬体である点や牝系の傾向からも、残念ながら桜花賞で勝ち負けを狙える大型マイラーというタイプには出ないでしょう。クラシック時期から素質を覗かせつつ、古馬になってからも様々な条件で活躍を見せ、ヴィクトリアマイルで遂に戴冠…。そんな機動力兼備の万能マイラーに仕上がるのではないでしょうか。

まとめ

 以上がソーマジックの21についての分析となります。最後まで読んでいただきありがとうございました。


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