キャロット募集馬配合分析 アヴェンチュラの20
No.44 アヴェンチュラの20 牡馬 3月30日生
父 | ロードカナロア |
母父 | ジャングルポケット |
一口価格 | 200,000円 |
配合からの期待度:重賞クラス クラシック期待
5番仔です。中央で走った上3頭は2頭が勝ち上がって今も現役で活躍しています。アヴェンチュラはキャロットで募集され、秋華賞(G1-芝2000m)・クイーンS(G3-芝1800m)を制したほか、エリザベス女王杯(G1-芝2200m)や札幌2歳S(G3-芝1800m)を制した実力馬です。
アヴェンチュラの母アドマイヤサンデーからはアヴェンチュラの他にフサイチホウオー(3/4兄)やトールポピー(全姉)が出ており、トニービンの血と相性が良い繁殖でした。
アヴェンチュラの20の血統表

ロードカナロア×ジャングルポケットは相性が悪く、6頭中勝ち上がりは1頭のみです。トニービンで見ても1/5で、グレイゾヴリン系で見ても低調な組み合わせです。ロードカナロアの勝ち上がり率は全体で見ても40%ほどあるので、悪い数字です。その唯一1勝をあげているのはアヴェンチュラの全妹のエルミラドールの産駒です。この数字をどう読むか、というところですが、アヴェンチュラの産駒として考えれば、このデータはスルーして良いと考えます。
ジャングルポケット産駒、というよりトニービンの特色として、トモが緩くなりやすく、晩成傾向になるというものがあります。これは母父に入ってもその特色を出し、ハーツクライもルーラーシップも晩成でしたし、その産駒も晩成傾向があります。ロードカナロアはSecretariat=Syrian Seaの全きょうだいクロスを持ち、柔らかさとしなやかさを持ちます。そのため、この組み合わせだと緩く出てしまい、良い走りができる前に未勝利が終わってしまう、ということもあるのではないでしょうか。アヴェンチュラなら大丈夫なのではないか、というのは、アヴェンチュラ自身が6月デビュー、2歳重賞で活躍、クラシックでも好成績という競走馬だったからです。
ロードカナロア産駒のG1馬や活躍馬の多くはサンデーサイレンスの血を持ち、Specialのクロスを持っています。この馬の場合、Nureyevの血を持っていますから、Nureyevのクロスが発生し、当然その母Specialのクロスも発生します。Specialのクロスが求められるのは、ロードカナロア産駒には引き締めの要素が求められるからで、トニービンが入るのであればなおさら重要なクロスとなります。
加えて、ロードカナロア×アヴェンチュラのポイントとしてあげられるのは、Try My Best = El Gran Senorの全兄弟クロスを持っている点です。ロードカナロア産駒のアーモンドアイもTry My Best ≒ ロッタレース(父Nureyev 3/4同血)のニアリークロスを持っていました。Try My Best , El Gran Senor , ロッタレースの母Sex AppealはBuckpasserを父に持っています。Buckpasserは歴史的BMSで、世界中の競馬に影響を与えています。米国的なスピード&パワー血脈を持ち、かつ名牝La Troienneの子孫ですから良質な能力を産駒に伝えます。Try My Best=El Gran Senorの全兄弟クロスを持つことで、Sex Appealの持つ魅力が増幅されることが期待できます。
また、トニービンがHyperionとNasrullahの血を多く持つこともあり、アヴェンチュラの20もHyperionとNasrullahの血が結構入っています。これらの要素から、大箱・王道路線での活躍が期待できるのではないでしょうか。
まとめ
- 母の競争成績は極めて優秀。産駒に大物はいないがそろそろ期待
- ロードカナロア×ジャングルポケットは相性悪いがそれを打ち消すプラス要素が多い
- 牡馬らしく硬めに出ていればかなり期待できる
私はこのような印象を受けました。歩様が硬いというのはあまり良い話ではないのですが、この馬の場合はやや硬めでキビキビと歩いていてくれていると良いのではないかと思います。価格が価格だけになかなか手を出しにくい馬ですが、期待はできると思います。